B的日常
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ドイツ、デンマーク、フランス(一瞬)と、流浪の生活を約10年。昨年秋にポーランドに流れ着く。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
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美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
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グレン・グールドとラッセル・オバーリンのバッハ カンタータ54番
日本に帰ったついでに、実家に置きっぱなしのCDをいくつかパソコンに取り込んで持ち帰った。その一つがグレン・グールドの50年代~60年代のバッハの録音で、「フランス風序曲BWV 831」「クラヴィア協奏曲BWV1058」そして「カンタータ54番」が収められているもの。グールドは高校生の頃の私の一大アイドルで(なにせ、自分の部屋には彼の若い頃の写真が使われたレコード・ジャケットを飾っていたほどだ)、乏しい小遣いの大部分は彼のレコード購入に充てられた。彼が50歳で亡くなる数年前のことである。

その後、CDがLPレコードを駆逐する時代が来て、私もグールドの同内容のディスクを順次CDで買い直したのだが、上記のCDはそんな経緯で買ったものの一つだと思う。せっかく買ったのに、その当時には現実世界の男子とデートするのに夢中で、もはやグールド熱も冷めてしまったらしく、ほとんど聴いた記憶がない。今回書棚の片隅から「発掘」して、こんなCD持っていたんだと自分でびっくりしているほどだ。

とりわけ、アメリカのカウンターテナーの草分け、ラッセル・オバーリン(Russell Oberlin)と共演したバッハのカンタータ54番「Widerstehe doch der Sünde(罪に手むかうべし)」がすごい。グールドが考案した「ハープシピアノ」(ハープシコードとピアノを掛け合わせたもの?)なる改造ピアノとモダン楽器のオーケストラをバックに、オバーリンがファルセットではない普通のテノールの超高音みたいな声で歌いまくるのである。現在主流になっているカウンターテナーとは明らかに違う歌い方だ。1928年生まれのオバーリンは今も健在だが、30代で演奏活動をやめ、以後は音楽院で後進の指導に専念しているそうだ。彼の流儀を継ぐ歌手がいるのだろうか。興味を引かれる。

実はこの二人の演奏によるカンタータ54番は映像が残っており、YouTubeにアップされている(下記)。


40数年前の演奏ということもあり、現在のアンドレアス・ショルなどの演奏と比べると、大きな違いがある。

話はそれるが、この映像が録画された当時、グールドは30歳。これが、もう、惚れ惚れするほど美男なのである。私はやっぱり才能と美貌を兼ね備えたアーチストに弱いらしい。
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by bonnjour | 2008-11-30 10:10 | 聴く&観る