B的日常
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ドイツ、デンマーク、フランス(一瞬)と、流浪の生活を約10年。昨年秋にポーランドに流れ着く。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
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美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
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ロンドン旅行記 その1: 未知の世界をちょっと覗いた
週末から翌週前半にかけて、ロンドン大旅行(笑)を決行することになった。まずは地元のマイナー空港から大手低コスト航空会社のRyanairでロンドンのスタンステッド空港に。地元空港からロンドン行きの格安便が出ているのを知ったのはつい最近なのだが、自宅からコペンハーゲンの空港まで移動する列車料金程度でロンドンにまで行けてしまうのは魅力的だ。地元空港行きのバスに乗り込んだら、周囲はコックニーで賑やかに喋りまくるおじさん、お兄さんの集団で、これからロンドンに行くぞという雰囲気が、いやが応でも盛り上がった。このコックニー集団、朝の10時だというのに空港のカフェでビールを注文していたのが頼もしかった。迎え酒というやつ?

徹底的にローコストを追求するRyanairの合理主義に苦笑いしつつ(機内のトイレを有料化する動きが報道されたが、幸いまだ無料で使えた)、飛行機は無事にロンドンに到着。
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入国審査ではEUパスポート所持者用の長蛇の列を横目に、とても空いている「その他のパスポート」の列に。世界各地からの便が到着するヒースローと違って、スタンステッドは欧州内の近距離便の発着が多いのだ。不法就労者の流入を阻止するためイギリスは入国審査が厳しいときいているが、あっさりと審査をパスしてホッとしたというか、ガッカリしたというか。怪しい者だと思われて(いや、実際怪しいんだけど)別室に連れていかれたら、ちょっとした話のタネになったのだが。

空港からバスと地下鉄を乗り継いで、予約していたホテルに。ホテルのwebサイトの写真で見ていたファサードが見つからないので、所在地のストリートを一往復したのだが、番地をよくチェックしたら、外装を改装中でファサード全体にビニールシートが掛けられていた。客室からも外の眺めはビニールシート越しになるわけで、ちょっと残念(下の写真はwebサイトより)。
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ホテルの部屋はダブルルームのシングルユースがプロモーション価格で3泊素泊まりで264ポンド(本日のレートで約3万6600円)。ホテル料金が高いロンドンでは、かなりお得なほうだろう。高速の無線LANが無料で使えるというのはポイントが高い。しかし部屋はかなり狭い。ここに大柄のヨーロッパ人を2人詰め込んだら、さぞかし息がつまるだろう。
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荷物をほどいた後はホテル近くのスーパーWaitroseで菓子パンやらワインやらスナックやらを買い込み、明日からのホテル生活に備える。Waitroseは日本でいえば「大丸ピーコック」クラスの、ちょっと高級寄りのスーパーのようだ。実際、ピーコックではWaitroseブランドの食品をたくさん扱っているしね。物価高のデンマークに比べると、食品や酒類が割安だったので、うれしくなって色々と買い込んでしまった。

夕方になり、学生時代の友人でロンドン在住のT子、そのボーイフレンド、T子と私の共通の友人でやはり学生時代からの付き合いになるMと待ち合わせ。大学の教員であるMは今回、出張でストラスブールとロンドンを訪れており、ちょうど私のロンドン旅行と日程が合うので、集まることになった。T子のボーイフレンド殿の案内で行った先は、イギリス特有の紳士クラブの密集するPall Mallというストリート。そこの某クラブにてシャンペンをご馳走になる。ふだん、地味ーな生活としている私としては、未知の世界をちょっと覗くことができて大変に興味深かった。紳士クラブというのは、口うるさい女性がいない場所で男どうしがくつろいで、ゆっくり新聞を読んだり、議論を戦わせたりする場所なのだろう。周囲には、そんな「邪魔シナイデホシイ」光線を発している殿方が多かった。口うるさい女性の闖入者である私は、あらためてここでお詫びを申し上げたい。

シャンペンを囲んで4人で楽しくおしゃべりしたのはいいけれど、行きがかり上、古くからの友人同士が今さら英語でおしゃべりするのは、ちょっと気恥ずかしいものがある。ちなみにボーイフレンド殿はフランス語が一応の母語であるものの、ドイツ語と英語も自由に操る由。大陸ヨーロッパの多言語国の出身者は、これだからうらやましい。普段は何語で考えているのかと聞いたら、考え事の分野によって思考言語が変わるそうだ。ロンドン在住が長くなったT子も、仕事でヨーロッパ各国や日本を飛び回っている。北のほうの田舎町に隠遁している私にとっては、彼らの話を聞くのは刺激的で面白い。クラブで一杯の後は、翌日早朝に自宅のあるモナコに戻らなければいけないというボーイフレンド殿および友人T子と別れ、Mと私は予約してあったレバノン料理のレストランに行く。

席を案内してくれたウェイターが「当店で一番ロマンチックな席をご用意しました」と言ってくれたが、それは大いなる勘違い!(Mくん、同行者が私なんかでごめんね)。この店ではロマンチック=薄暗い席、と心得ているようで、メニューが読めないほど照明が暗いのには閉口した。壁を背にした狭いベンチシート席で、二人で並んで肘を突き合わせながら食事をするのも窮屈この上ない(いやもちろん、ロマンチックな関係の二人だったら窮屈なんて思わないのだろう)。次回は「商談用」とかなんとかいって、明るくて広い席を用意してもらおう。ともあれ、出てきた料理はとても美味しかった。さまざまな前菜を取り合わせたベジタリアン用コースを頼んだのだが、レモンの酸味やゴマのクリームの風味を生かしつつ、決して味が重くならないヘルシーなレバノン料理は日本人好みだ。デザートも3段重ねのトレイで出てきて目移りしてしまうほど。会計はコース料理+グラスワイン+スパークリング水にサービス料を入れて一人45ポンド。まあ適切な価格だろう。
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食事の話題はMが傍聴してきたストラスブールの欧州人権裁判所の話とか、日本の大学の教員採用の裏話とか。あとは、ストラスブールのおいしいお菓子の話、そのお菓子屋さんでMがクレジットカードを落としてしまい、冷や汗をかいた話、等々。学生時代の友人どうしというのは、気取ったり、取り繕ったりすることなく本音の話ができるので、本当にありがたい。
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by bonnjour | 2009-03-21 09:43 | 旅する