ヨーロッパの地方都市を転々とした挙げ句、ポーランドに流れ着いた管理人「B」の日常。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
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美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
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ロンドン旅行記 その2: ラファエル前派にうっとり
2009年 03月 22日
朝、起きてTVをつけると、がん闘病を公表していたタレントのジェイド・グッディが27歳の若さで死去したニュースで持ちきりだ。彼女は「Big Brother」というリアリティ番組に出演し、悪役レスラーのような強烈なキャラクターで有名になった人で、この番組でインド出身の美人女優に人種差別的ないじめを繰り返して物議をかもした。日本のワイドショーならいざしらず、イギリスで(しかもBBCで)一タレントの死去をここまで大々的に報道するのにびっくりしたが、まだ幼い子供の養育費を残すために闘病生活をマスコミに独占取材させたそうで、その経過については人々の関心が高かったのだろう。また彼女は、がんの早期発見の重要性を身をもってキャンペーンしていたそうだ。今日のTV放送の解説によると、イギリスでは子宮がんの検診をためらう女性が多いそうだが、ジェイドのキャンペーンのおかげで検診が浸透すれば助かる命も多くなるはずで、その貢献は大きいだろう。
さて、ロンドン2日目はテーマを「ラファエル前派」に絞り、テート・ブリテン美術館に向かう。地下鉄で美術館の最寄駅であるPimlicoに行こうとしたら、その路線が今週末は運休とのことで、バスで輸送を代替していた。代替バスの本数が多く、無料で運行しているので混乱はなかった。途中のバス停にも「代替バスがここに停まります」という表示が目立つように掲示され、上手にオーガナイズしているのに感心した。 ホテルでゆっくりしすぎたため、美術館付近に到達したのは正午過ぎ。まずは腹ごしらえをと思い、テムズ河畔にあるパブに飛び込みで入る。 ビールと日替わり料理(海老フライとフライドポテト)を頼み、ゆっくりと昼食。揚げ物には、イギリスでしかお目にかかれない独特の風味を持つモルトビネガー(臭い足の匂いと表現した友人がいる)をかけていただく。 昼間から1パイント飲んで、ちょっといい気分になり、いざ美術館へ! 特別展の「ヴァン・ダイクとイギリス」にも心をひかれたものの、本来の目的のラファエル前派に集中するため、常設展のエリアに足を踏み入れる。常設展は時代別に展示されているわけだが、どの部屋(=時代)から見ようかと館内をウロウロしているうちに、いきなり目に飛び込んできたのは エドワード・バーン=ジョーンズ作「The Golden Stairs」 277 x 117 cmという大型の絵画なので、実物を見ると大変に迫力がある。さまざまな楽器を抱えた18人の乙女たちが階段を下りてくるシーンはリズミカルで心地よい。 これ幸いとその部屋に入り、ラファエル前派の代表的画家であるダンテ・ガブリエル・ロセッティ、ジョン・エヴァレット・ミレイ、エドワード・バーン=ジョーンズなどの作品にかぶりつく。 こんな作品とか、 こんな作品とか(このあいだ、東京でお会いしましたね)、 こんな作品が揃っているのだから、たまらない。 ラファエル前派を堪能した後はホテルに戻り、今日から合流する友人N子と待ち合わせ。ホテル近くのパブで典型的なパブ料理をいただきながら、積もる話に花が咲いた。 こういう ↓ 高カロリーの食事を昼と夜に食べてしまったわけで、ちょっと反省。でも、普段食べないものは物珍しさもあって美味しく感じるのだ。 フィッシュ&チップスの「小」のほう。日本の基準でいえば「XL」サイズといったところだ。お店自慢の「大」のほうは、いったいどれくらい巨大な魚が出てくるのだろう?外はカリカリ、中はフワフワの衣が美味。カロリーは?怖くて考えたくない。 「本日のパイ」と野菜の付け合わせ、マッシュポテト。グレイビーが美味しかった。
by bonnjour
| 2009-03-22 11:11
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