B的日常
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ドイツ、デンマーク、フランス(一瞬)と、流浪の生活を約10年。昨年秋にポーランドに流れ着く。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
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美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
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静かな入り江の夕暮れ
マルセイユに来ている。相棒が、出身校であるここの大学に用があって来たのに便乗して、付いてきた。今回も、Hapag-Lloyd航空で、タクシー料金なみの値段で飛行機に乗ってきた。住んでいる所とよく行く目的地が、たまたま格安航空会社の就航路線になっていたのは、つくづくラッキーだ。

さて、相棒の用も終わり、今回は相棒の仕事の上で、ちょっとめでたいことがあったので、訪問先の先生たちが夕食に招待してくださった。魚介類のレストラン、ときいて久しぶりに美味しい魚が食べられると、私は小躍りする。

マルセイユ市内を抜けて、断崖絶壁を走ること30分、いったいどこに行くのかと不安になってくる。だが、やっと見えてきた目的地は、ここが大都市マルセイユかとびっくりするほどの、ひっそりとした入り江。ヨットが数隻浮かんでいるほかは、波の音がするだけだ。その入り江の上に、そのレストランのテラスが張り出していた。

私は前菜にイカのフライ(要はイカリングだ)、メインに鯛に似た魚のグリルを頼んだ。予想通りのフレッシュで繊細な味に感激する。魚が豊富な日本にいれば感激するほどのことでもないのだが、冷凍の切り身魚くらいしか入手できないドイツに半年住んでいると、「命の洗濯~」という気持ちになる。

同席した、イギリスで教えているロシア人の教授がフランス語を解さないこともあり、皆がつとめて英語で話をしてくれたのが、ありがたかった。フランスで教えているイギリス人の教授は、日本に行った時にたまたまGLAYのコンサートに行くファンの大群とすれ違ったそうで、「ファンの子たちがみんなすごく変わった服装だった」など、私でも参加できる話題を振ってくれた。相手に合わせて適切な話題を提供するこういう心遣いは、見習いたい。

夕食が始まったのが8時半を回っていたので、食事が終わったのは12時近かった。初めは明るかった入り江に暮色がせまり、微妙な色の変化を見せながら最後は真っ暗になるのを眺めながらの食事は味覚・視覚・聴覚、そして海風を肌で感じるという触覚も楽しませてくれて、最高だった。こんな贅沢、一年に一度できるかできないか、なので、きっと年を取っても覚えていると思う。

(写真:右手にある小さな白い建物が、そのレストラン。隠れ家風というやつか)
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by bonnjour | 2005-05-20 00:12 | 旅する