B的日常
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ドイツ、デンマーク、フランス(一瞬)と、流浪の生活を約10年。昨年秋にポーランドに流れ着く。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
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美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
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デンマークで患者になる その1 2泊3日のアドベンチャー開始
日本にいた頃から抱えていた持病の治療のため、地元デンマークの病院で手術を受けることになった。命にかかわるようなものではないのでずっと経過観察していたが、不快な症状が出るようになったのでここが潮時と観念した次第。生まれてから今まで入院経験は皆無なので、勝手の分かっている日本に戻って治療を受けることも考えたが、難しい手術ではないのと、福祉先進国といわれるデンマークの医療を実体験してみるのも面白いかも、という好奇心で地元での治療を決めた。

入院したのは大学病院で、デンマークではコペンハーゲンの大学病院に次ぐ規模とのこと。当地では家庭医制度が徹底していて、まずは住民登録時に指定した近所の家庭医の診察を受け、必要に応じて専門医を紹介してもらう。私の場合も家庭医の紹介で大学病院に回されたのが昨年のこと。何回か通院、検査を経て6月15日に手術を行うというアポを取った。

前の週の木曜日に担当医と麻酔科の医師、そして看護婦さんと3時間ほどの面接があり、治療の概要や手術の準備について説明を受けた。デンマークの病院では無料で医療通訳の手配もしてくれるそうだが、幸いスタッフ全員が上手な英語を話すので通訳の必要がなかったのは助かった。事前に渡された資料一式はデンマーク語だったが、辞書とネットの自動翻訳でなんとか解読。その日は家に帰り、手術当日の月曜日に病院に出向く。

麻酔をかける前に住民登録番号(この番号で健康保険を含む住民サービスの一切を管理している)と、これから受ける手術の内容を自分の言葉で説明するよう求められ面食らったが、患者の取り違え事故を防ぐための措置ときいて、納得。麻酔をかける間も、進行中の出来事について医師が英語で逐一説明してくれるのはありがたい。全身麻酔のおかげで何も感じないままに手術が終わり、近年まれにみる爽やかな目覚めを迎えた(麻酔科の先生は凄腕かも)。目が覚めるなり、一番気になっていた緊急輸血の有無をたずね、輸血不要だったことを知って一安心。2時間ほどで昼食の時間になったのでしっかりと食事を頂く。パンとチーズとイタリア風スープ。旺盛な食欲に自分でもビックリ。

こうして病院に2泊3日のアドベンチャーが始まった。ちなみに同様の手術を日本で受けた場合、平均的な入院期間は1週間~2週間らしい。医療費をすべて税金でまかない自己負担ゼロを実現しているデンマークだけに、入院期間は必要最小限にとどめ、後は自宅療養と家庭医によるフォローにまかせて徹底的な合理化を図っている。医療費の高騰が問題になっている日本でも見習うことは多いだろうが、その前に患者の意識を変える必要があるだろう。開腹手術の3日後に自宅に帰されることに不安や不満を感じる患者さんも多いだろうから。

↓ なかなか快適な病室。2人部屋で専用のバス・トイレ付き。1泊目は一人だったのでますます寛げた。
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by bonnjour | 2009-06-17 15:00 | 暮らす