B的日常
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ドイツ、デンマーク、フランス(一瞬)と、流浪の生活を約10年。昨年秋にポーランドに流れ着く。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
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美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
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ボーイソプラノが歌うディドのラメント


前回は、死を前にしたアーチストが歌った鬼気迫る「ディドのラメント」(ヘンリー・パーセル作曲「ディドとエネアス」より)をご紹介したので、今度は心洗われるボーイソプラノによるバージョンを聴いてみよう。

ゲアハルト・シュミット=ガーデン率いるテルツ少年合唱団による上演で、80年代初めの収録と思われる。世界に名をとどろかせる少年合唱団だけに、音楽的レベルは非常に高いものの、出演者が少年ばかりなので良い意味で学芸会的な雰囲気が出ていて微笑ましい。

切々とラメントを歌うディドは、この合唱団でファースト・ソリストとして活躍したGregor Lütje君(1968年生まれ)で、現在はクラシックのアーチスト・マネジメント事務所を主宰しているという。このクリップのグレゴール君は声も姿も少年そのもので、とてもカルタゴの女王には見えないのだが、少年に女王の貫録を求めるのは筋違いだろう。

私は決して少年合唱団のファンではないのだが(チェンチッチがウィーン少年合唱団にいたことも知らなかったし)、同じテルツ少年合唱団によるオペラで、かなり前にTVで見て感心したのが、モーツアルトが11歳のときに作曲したラテン語の歌劇「アポロンとヒュアキントス」(K. 38)だ。アポロンに愛された美少年ヒュアキントスの神話が土台となっているが、そのままでは同性愛色が強くて(ギリシャ時代は少年愛が奨励されたからね)マズイということで、この歌劇ではお姫様役を新たに追加することで無理やり男女間のラブストーリーにしてしまっている。 



ここでお姫様役をやっているボーイソプラノ、Allan Bergius君(1972年生まれ)は1980年から7年間、テルツ少年合唱団に在籍して天才少年と騒がれた。子供がこんなに上手でいいのかと、あっけにとられるくらい見事な歌いぶりだ。しかもロココ風のドレスや髪型が、妙に似合っている。現在ではバイエルン国立歌劇場のソロ・チェリストとして活躍しているという。近影を見ると、あの女の子みたいな美少年は今いずこといった痩せ型のメガネのお兄さんなのだが、今でも趣味で歌ったりするのだろうか。
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by bonnjour | 2009-10-22 19:07 | 聴く&観る