B的日常
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ドイツ、デンマーク、フランス(一瞬)と、流浪の生活を約10年。昨年秋にポーランドに流れ着く。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
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美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
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「古代ローマ帝国の遺産」展
所用があって上野に行ったら、商店街の街灯に国立西洋美術館で開催されている「古代ローマ帝国の遺産」展の宣伝バナーがずらりと下がっていたので、急に思い立って展覧会を見て帰ることにした。美術館に入る前に駅前のチケットショップで値引きチケットを買うことは忘れなかった。当日券1,500円のところ、チケットショップでは1,300円。よく見ると無料の招待券なので、新聞販売店かなんかが配ったタダ券を転売した人がいるのかもしれない(ちなみに主催者には東京新聞が名をつらねている)。

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この企画は西洋美術館の開館50周年記念事業だそうだ(現在の館長である青柳正規氏が古代ローマの専門家であることと関係あるのかしらん)。帝国の首都ローマと、火山の噴火で滅びたポンペイの2つの都市に光を当て、帝国の誕生から最盛期までの歴史をたどるもので、彫像やフレスコ画などの美術品や工芸品、ポンペイから出土した当時の生活用品などが展示されている。どうやって運んだのか、ポンペイの大型フレスコはなかなかの迫力だ。精緻に描かれた植物は、2000年前のものとは思えない色香を漂わせている。

↓ ポンペイの「黄金の腕輪の家」から出土したフレスコ (200cm X 357cm)
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また、ポンペイの遺跡「黄金の腕輪の家」の往時の様子を再現したバーチャルリアリティの映像は、大型スクリーンに映し出されたこともあって、まるでその場にいるようだ。10数年前の8月の暑い日、一人でポンペイの遺跡を見にいったときのことを思い出した。

↓ こんな首飾りは、今でも高級宝飾店で扱っていそうだ。
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↓ 東大が2002年から発掘調査を行っているナポリ近郊のソンマ・ヴェスヴィアーナで発見された、豹を抱くディオニュソス像。白大理石で作られた見事な彫像だ。これを掘り当てたときの調査隊の興奮は、いかほどのものだったろう。
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こうした豪華な展示物のほかに、ローマ時代の水道に使われた部品が出品されていて、それがなぜか一番印象に残った。水を漉すフィルターや、水道弁などの実用品だが、水道設備を規格化して帝国の領土にインフラを行き渡らせた古代ローマ人は、ただものではなかった。

展覧会の後は向かい側の東京文化会館の資料室に寄り、モンテヴェルディの「Ohime ch'io cado」の楽譜をコピー。ここでは一定の条件下で楽譜を含む所蔵資料(視聴覚資料は対象外)の複写が許されており、コピー料金も1枚30円と手頃。コピー受付で係の人に作曲者の名前をきかれたのは、権利者の著作権が存続しているかどうかをチェックするためだと思うが、大丈夫、モンテヴェルディ先生は400年近く前にお亡くなりになっています。

この資料室は高校時代に結構よく通ったのだが、その後は足を踏み入れることがなかった。コンピューターによる検索システムが導入されるなど、近代化はなされているが、なぜかレトロな内部の雰囲気にしばしノスタルジーにひたったのである。

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by bonnjour | 2009-11-10 14:56 | 聴く&観る