B的日常
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ドイツ、デンマーク、フランス(一瞬)と、流浪の生活を約10年。昨年秋にポーランドに流れ着く。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
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美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
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罰ゲーム第2弾? 極寒のコペンハーゲン紀行 その2
コペンハーゲン2日目。快晴だった昨日より雲が多いせいか、寒さも少し和らいでいる。ホテルを出てニイ・カールスベア美術館(Ny Carlsberg Glyptotek)に行く。「Glyptotek(彫刻美術館)」と呼ばれる通り、ビール会社のカールスバーグ(カールスベア)の2代目であるカール・ヤコブセンが集めた彫刻コレクションをもとに設立された美術館。

開館直前、美術館の前で扉が開くのを待つ人たち。
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入場してすぐ、目の前に広がるのは見事なウィンター・ガーデンだ。ガラス張りのドームの下に、背の高いヤシをはじめとする亜熱帯植物が茂る中庭。イギリスの植物園のパームハウスと同様のコンセプトなのだろうが、北国ならではの南国への憧れを感じる。しかし、こんな寒冷地で天井の高いこの温室を維持する燃料は大変なものだろうと(地球には優しくなさそう)、変なところが気になってしまう。この中庭のために設けられたクーポラは、建物の外からもよく目立つ(一番下の写真)。

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コレクションの柱は古代エジプト(ミイラもあり)、ギリシャ、ローマの美術品(主に彫刻)とエトルリアの出土品、ロマン派の絵画・彫刻と19世紀前半のデンマーク黄金時代の絵画など。カール・ヤコブセンがロダンのパトロンだった関係で、「考える人」「接吻」などのロダン作品も多数収蔵されている。

平面の絵画と違い、立体物の彫刻は四方八方からの鑑賞が可能なので、見るのにえらく時間がかかる。とりわけ古代ギリシャ・ローマの男性像は、その美しい臀部が鑑賞のポイントでもあるので(そう思うのは私だけ?)、正面だけでなく後ろや横からと、鑑賞に時間がかかるのだ。なかでも一番の美尻はギリシャ出土の某ヘラクレス像だった。

ヘラクレスといえば、2006年のスポレート音楽祭でヴィヴァルディ「Ercole su'l Termodonte」のエルコレ(ヘラクレス)役を、一糸纏わぬ姿で熱唱したアメリカのテノール、ザカリー・ステインズの肉体美を思い出してしまった。ギリシャ彫刻と同じで、ここまで鍛えられた美しい肉体だと、純粋にオブジェとして眺めることができるので安心だ(笑)。



あっというまに昼食の時間。美術館にもウィンターガーデンを眺める洒落たカフェが併設されているが、あまりに強気の価格設定ゆえ、いったん外に出て食べることにした。市庁舎近くの「北京亭」なる中華レストランに入る。こちらの中華屋によくあるビュッフェ形式。なお「串焼」の提灯はただの飾りで、メニューにはなかった(爆笑)。

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昼食後は美術館に戻り、午後5時ごろまでゆっくりと鑑賞してから帰途についた。それだけ収蔵作品が多いこともあるが、この寒さでは街をぶらっと散歩という気にもなれない(というわけで、カール・ヤコブセンの要請で制作されたというコペンハーゲン名物、人魚姫の像はパス)。

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帰りの列車では保温ボトル(タイガー社製)に入れたコーヒーが大活躍。朝、ホテルの部屋で作ったコーヒーが夜になっても飲み頃の温度で保温されているのは、たいした性能だ。
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by bonnjour | 2010-01-10 19:51 | 旅する