ヨーロッパの地方都市を転々とした挙げ句、ポーランドに流れ着いた管理人「B」の日常。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
ブログパーツ
プロフィール
美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
最新のトラックバック
カテゴリ
以前の記事
2014年 11月 2014年 06月 2014年 05月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 06月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 その他のジャンル
|
お風呂映画
2012年 06月 21日
スウェーデンに住んでいる学生時代の友人Sが来週、東京に来るという。「古代ローマ人お風呂設計士の日本映画(題名忘れた)を見たい」というので、一緒に行く約束をした。もちろん、その日本映画とは今ヒットしている「テルマエ・ロマエ」のことだ。古代ローマ時代の浴場設計技師が、ひょんなことから時空を超えて現代の日本にやってきて、その独特のお風呂文化に圧倒されつつ、そこで見聞きしたものを古代ローマに戻って応用し、名声を高めていくというハチャメチャなお話。
これはヤマザキマリの漫画作品の映画化だが、実は私は日本に来るたび単行本を買い求め、全巻(といっても4巻だ)を揃えた。漫画に熱中した学生時代(漫研で下手くそな少女漫画を描いていた。憧れの人は萩尾望都、竹宮惠子、山岸凉子...)から一転して、社会人になってからは漫画から遠ざかっていたが、いきなり昔の熱がぶり返した感じ。笑いたくなると、この本を取り出して一人でニヤニヤしている。海外在住の作者が、浴槽がないのが標準の住環境の中で、風呂好き日本人としてのフラストレーションを発散するために描いた作品、というエピソードにも共感を覚えた。私もデンマークにいた3年間は浴槽のない生活で困り果てた。 さて映画版だが、古代ローマと現代日本をまたにかけたSF的な設定を、主要なキャラクターは日本の俳優を使って実写版で製作するというのに興味をそそられた。それにしても主役の阿部寛選手は顔が濃い。他の役者も、予告編を見る限り、見事にローマ人風に化けている。聞くところによると、海外での公開も続々と決まっているようだ。アートシアター系の日本映画だけでなく、こういう娯楽大作が海外に紹介されるのは、日本のポップカルチャーを知ってもらう意味で意義深いことだと思う。 映画版に先立ち、今年初めにはアニメ版もテレビ放映されているが、それに英語やスペイン語の字幕を付けたものがYouTubeにアップされている。海外のアニメファンが字幕職人をやったのだろうか。動画を勝手にアップされたテレビ局には申し訳ないが、こうやって日本発のコンテンツが草の根式に紹介されていくのは嬉しいことだ。
by bonnjour
| 2012-06-21 01:26
| 聴く&観る
|