B的日常
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ドイツ、デンマーク、フランス(一瞬)と、流浪の生活を約10年。昨年秋にポーランドに流れ着く。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
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美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
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十字軍の音楽
運び屋さんに持ち帰ってもらったCDから、デイヴィッド・マンロウの「Music of the Crusades(十字軍の音楽)」を聴く。
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このディスクは昔むかし、15、6の頃に自分の小遣いで買った最初の何枚かのLPレコード(と書いただけで年齢がばれる)のひとつで、思い入れがある。しかも、マンロウの衝撃的な死から数年しか経過しておらず(ますます年齢がばれる)、なんだか生々しいというか痛々しいというか、こんな素晴らしいレコードを作ったお兄さん(写真で見るマンロウって、おじさんというよりお兄さんって感じだったのよね。亡くなった時、まだ33歳だったし)が早死にしてしまって気の毒に、と思った記憶がある。当時、このレコードは3,000円近くしたと思うのだが、CD時代になってから何度か再発売されたようで、私が今回買った盤はなんと1,200円。隔世の感がある。

レコードが高価だった昔は数少ないコレクションを、それこそ何度も繰り返して聴いたので、このディスクに収められた曲もよく覚えているのだが、CDの音質で聴くと臨場感がある。内容は12~13世紀の世俗曲および宗教曲で、十字軍兵士として遠征した恋人を思う歌とか、獅子心王リチャードを称える歌など、素朴で力強い作品が並んでいる。いわゆるクラシック音楽が登場する前の、西洋の土俗音楽としてロック・ミュージックにも通じるノリの良さがある。

ただし「あのサラセンの奴らは何をするかわからないのです」(Guiot de Dijon作、「Chanterai por mon corage」)といったイスラム教徒への敵意丸出しの歌詞をブックレットに印刷するのは、歴史上の十字軍の本質がそうなのだから仕方ないにしても、現在のPC(Political correctness)的にはどうなのよと突っ込みを入れたくなる。

デイヴィッド・マンロウが世を去ってから30年以上たつけど、まだお元気だったとしたら現在66歳(今、生年月日を調べて気がついたが今日は彼の誕生日何かが呼んだのかしらん)まだまだ現役で、音楽界に計り知れない貢献をしたことだろう。なんという損失!
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by bonnjour | 2008-08-12 23:32 | 聴く&観る