B的日常
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ドイツ、デンマーク、フランス(一瞬)と、流浪の生活を約10年。昨年秋にポーランドに流れ着く。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
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美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
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フィリップ・ジャルスキーを追いかけてピカルディの森へ 前編
午前中にパリのホテルを出て北駅から列車に乗り約1時間、コンピエーニュという駅に着く。そこからは事前に調べておいた通り、1日に数本の運行というバス(主に地元高校生の通学のためにある)をつかまえて、コンサートの行われる「ピエルフォン城」のあるピエルフォンに向かった。途中、緑の深い森を通り抜けると「アーティストを追っかけて、はるばるこんな所まで来てしまった(それにしても、よくやるなー)」という感慨が満ちてくる。

今日泊まるのは街外れにあるシャンブルドット(民宿)だが、最寄停留所として教えられた場所で降りたあと、みごとに逆方向に歩きだしてしまい、気がつくと街の中心部に。運よく観光案内所を見つけ、地図をもらうとともに宿までの道順を教えてもらう。

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やっと到着した民宿(上の写真が外観)は、雑誌フィガロ・ジャポンの「フランスの田舎特集」あたりで取り上げられそうな、女性好みの可愛い宿。全4室。それぞれの部屋に「庭に咲き乱れる花」とか「森の妖精」といったテーマがあり、それに沿った思い思いのインテリア・デザインが施されている。私の部屋のテーマは「狩り」で、広々としたバスルームと庭を見下ろすバルコニー付き。ちなみに部屋には内側からかける鍵(トイレなんかの鍵と同じ作り)が付いているだけで、外から戸締りするルームキーはない。あくまでも「よそのお宅の余った部屋に泊めていただいている」感じなのが牧歌的でほほえましい(とはいえ日本より犯罪率が高いフランスのこと、宿泊客の所持品の盗難事件に備えて保険はぬかりなくかけてあると思う)。
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少々休憩したのち、昼食とコンサート会場の下見をかねてピエルフォンの中心部まで行く。市庁舎のある広場に面したレストランのテラス(下の写真。背後に見えるのがコンサートの開かれる城)で遅めの昼食。前菜に2種の鮭料理(スモーク&パテ)盛り合わせ、メインはニジマスのグリル、デザートにイチジクのグラタン。汗ばむ陽気ゆえ、飲み物はプロヴァンス産のロゼワインを注文。
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食事が終わりかけ、テラスでぼーっとしていると、すぐ横の道を、ボストンバッグを提げた背の高いやせ形の青年と、ヴァイオリン・ケースを抱えたモジャモジャ頭の男性が、楽しそうに話をしながら歩いていく。進行方向には今日のコンサート会場であるピエルフォン城がある。
あらま、フィリップ・ジャルスキー本人じゃない!
一緒の人は、きっと今日共演するL'Arpeggiataのメンバーね。
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私はあっけに取られて後姿を目で追うのみ。もちろんサインをもらいに突進するなんてことは、良識ある正統派(笑)音楽ファンである私には、とてもできない。心の中で「今日の演奏、楽しみにしていますよ」と声援を送っただけ。

パリでもロンドンでもない、こんな小さな街で行われるコンサートだからこそ遭遇できた、ちょっと嬉しいハプニングだった。
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by bonnjour | 2008-09-12 07:20 | 旅する