B的日常
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ドイツ、デンマーク、フランス(一瞬)と、流浪の生活を約10年。昨年秋にポーランドに流れ着く。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
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美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
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ヘンデルのPartenopeの予習でも
今週末に、コペンハーゲンの王立歌劇場で上演中のヘンデルのオペラ「パルテノーペ(Partenope)」を見にいくことにした。フランシスコ・ネグリンの演出による新プロダクションで、カウンターテナー(CT)によって歌われる2つの役は、おなじみのアンドレアス・ショルと、フランスの若手クリストフ・デュモーがゲスト出演するという、CT好きの私の食指をそそるキャスティングだ。先週の土曜日(10/4)に初日を迎えたが、肝心のショルがなんと風邪をひいて声の調子がいまいちだったそうで、早く回復していつもの美声を聞かせてほしいものだ。舞台写真が王立歌劇場のWebサイトで公開されているが、この頃恰幅がよすぎる感のあったショルが痩せて顔の輪郭がシャープになっている(下の写真)のにビックリ。でも、急激なダイエットで抵抗力がなくなって風邪をひいたのだろうかと余計な心配をしてしまった。
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この作品、今回ショルが演じるアルサーチェのとても美しいアリア「Ch'io Parta」くらいしか聴いたことがなかったので、付け焼刃ながら先日から全曲のCD(下のジャケット写真:Christian Curnyn指揮、CTのLawrence ZazzoとStephen Wallaceを起用、演奏はEarly Opera Company )を聴いたり、あらすじを読んだりしている。
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ストーリーはナポリの初代女王、パルテノーペ(ソプラノ)をめぐる恋と戦いの大騒動だ。パルテノーペの婚約者のアルサーチェ(カウンターテナー)、密かにパルテノーペを愛するアルミンド(カウンターテナー)、パルテノーペに求婚したものの拒否されると態度を豹変させて戦いを仕掛けてくるエミーリオ(テノール)という3人の男に、かつてアルサーチェに捨てられた女、ロズミーラ(メゾソプラノ)が、身分と性を偽り、エウリメーネという王子としてからんでくる。最後はお約束通り、女王様パルテノーペと誠実なアルミンド、プレイボーイのアルサーチェと男装がばれて女性に戻ったロズミーラの2組のカップルが誕生するというもの。今回の上演は休憩時間を入れて3時間40分と予告されているので、楽しみでもあり、体力が要りそうな気もする。一緒に行く相棒が居眠りしないかが、最大の懸念。

我々が見る10月11日(土)の上演はデンマークのインターネット・ラジオで生中継される。また、このオペラのライブDVDの発売も決まっている。

下のYouTubeは、この上なく美しいアルサーチェのアリア「Ch'io Parta」(このクリップで歌っているのは、今回アルサーチェを演じるアンドレアス・ショルではなく、フィリップ・ジャルスキー)。プレイボーイのアルサーチェが、一度は捨てたロズミーラへの真実の愛に目覚め、「私の前から消えて頂戴」と言うロズミーラに向かって「僕は去らなければならないのか?残酷な乙女よ」と歌うもの(浮気しておいて自分勝手な奴だ、とツッコミを入れたくなる)。でも、こんなふうに切々と歌われたら、自分を捨てた憎い相手ではあるけれど、思わず心が動いてしまうかもしれない(そしてオペラではその通り、二人は元のさやにおさまる)。クリアで繊細なジャルスキーの声に対し、ショルの温かみのあるアルト声は全く異質だけど、どちらも好きだ。ショルがこのアリアをどう歌うか、楽しみ。

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by bonnjour | 2008-10-08 07:32 | 聴く&観る