B的日常
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ドイツ、デンマーク、フランス(一瞬)と、流浪の生活を約10年。昨年秋にポーランドに流れ着く。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
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美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
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2008年 12月 08日 ( 1 )
闘病中の隣人
アパートの階下のKさんと立ち話。Kさんは初老の女性で、このアパートに一人暮らしだが、共用の庭にいつも美しい花を咲かせていて皆を楽しませてくれる。実はKさん、ガンの化学療法のため2週間ほど入院していたという。いつも陽気で親切、元気いっぱいに見えたKさんが闘病中だったとは!しかも乳ガンが他の臓器に転移しており、深刻な状態らしい。言葉を失ってしまった。

「でもね、私今まで幸せな人生を送ってきたと思うの。友達もたくさんいるし、お気に入りのソファーでくつろいだり、外出して騒いだり...。今だって人生を楽しんでいるわ」と、自分に言い聞かせるように語るKさんに「その通り!たくさん笑って楽しいことをして免疫力をアップさせなくちゃ」と答えるのが精一杯。買い物とか掃除とか、手伝えることがあったら何でもいってほしいといって別れたが、切なくなってしまった。

この話を相棒にして、夜など物音を立てないよう気をつけようねと話したら、相棒もすっかりブルーになってしまった。自分たちが暮らしている真下に病気で苦しむ人がいるというのは、本当に心が痛む。

高負担・高福祉のデンマークでは、医療は公的サービスとして原則的に無料なので、費用を気にすることなく安心して闘病生活が送れるのだが(ただし例外的な先進医療を希望する場合は自費になる)、この素晴らしい制度にもひずみが出ているようだ。入院治療の待ち時間が長く、待機中に亡くなってしまう人がいるとか、地元の事情を知らない外国人の救急患者が一般病院に駆けこんだら救急病院でないことを理由に診察を断られて亡くなってしまった事件とか、暗い話もきく。限られた財源を有効に利用して、最大多数に恩恵をもたらす医療を提供するというのは難題だ。
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by bonnjour | 2008-12-08 10:05 | 暮らす