B的日常
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ドイツ、デンマーク、フランス(一瞬)と、流浪の生活を約10年。昨年秋にポーランドに流れ着く。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
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美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
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夜行列車で空港へ。体力勝負の引っ越し
デンマークからドイツへの引っ越し当日である。相棒は日曜の早朝5時半に、引っ越し荷物を満載した自家用車でドイツめがけて出発した。一方、車に積みこめなかった荷物を持って飛行機で移動する私は、今まで住んでいた大学の宿舎を掃除し(律儀な日本人なので、こういう場面では掃除に熱が入る)、忘れ物がないか戸棚の中を最終チェックした。夜11時という変な時刻に地元駅を出るコペンハーゲン空港行きのインターシティに乗るまで、時間はたっぷりあるが落ち着かない。

↓ 熱が入った掃除の成果。なんだか退去するのがもったいなくなる。
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コペンハーゲンからケルン/ボン空港まで、片道70ユーロというgermanwingsの格安便(ただし諸経費を入れると結局90ユーロ近くになるのが、この手のビジネスの常套手段だ)を買ったはよいが、出発時刻が朝の8時台だった。当日朝に自宅を出るのでは、到底間に合わない。かといって前日入りして室料がバカ高いコペンハーゲンのホテルに泊まるのも、格安航空便を使う意味がなくなってしまう。というわけでエコノミー派の私に残された選択肢は夜行列車ということになる。体力勝負だなあ。

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午前3時過ぎ、コペンハーゲン空港駅に到着(上の写真)。同じことを考えている旅行者が続々とホームに降り立つ。これから4時間ほど、20キロのスーツケースを抱えて時間をつぶさなくてはいけないのは気が重いが、持参したホットコーヒー入り魔法瓶とiPodに入れた音楽と本とで、退屈な時間をなんとかやり過ごした。ちなみに「The Guide to Sleeping in Airports 」という、空港で夜明かしする人のクチコミ・サイトでは、コペンハーゲン空港の評判は上々だ。デンマークの治安が全体的に良好なこともあるが、確かに明るく機能的で、セキュリティもきちんとしている空港だ。そのあたり、怪しさ満点の早朝のパリ、シャルルドゴール空港(成田発のエールフランスの夜行便が早朝4時過ぎに到着するので日本人にはお馴染み)とは対照的。

↓ 空港内のセブンイレブン前のベンチ群が夜明かしに最適。24時間営業なので終始人通りが絶えず、安心して過ごせる。手前のカートの右端に載っているのが寒い季節の旅の友、魔法瓶。
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飛行機に乗るまでは体力と忍耐力が必要だったが、朝10時過ぎにケルン/ボン空港に到着した後は楽ちん。車で迎えにきてくれた相棒に荷物を託し、その日の午後は新しいアパートで昼寝というには長すぎる睡眠をとった。
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by bonnjour | 2011-02-27 07:23 | 暮らす
デンマーク名物Stegt flæskを初めて食べた
デンマーク滞在最後となる土曜の晩は、市庁舎の近くにあるデンマーク料理を出す老舗レストランRaadhuus Kafeenに行った。実は3年間の当地滞在で、デンマーク料理をレストランで食べるのはこれで2度目。外食のときには素朴でこってりしたデンマーク料理より、レストランでしか食べられないような凝った料理か、当たり外れの少ない中華やエスニック系の店に行くことが多かった。でも最後の晩くらいはデンマークの食生活に敬意を表して地元の料理を食べておきたい。

ということで今まで食べたことのなかったStegt flæskという、デンマーク名物の豚肉料理を頼んだ。 これは脂たっぷりの豚のバラ肉厚切りに塩をすりこんでカリカリになるまで焼いた、カロリーと脂肪分、そして塩分を想像したら卒倒しそうな料理だ。スーパーの精肉コーナーには必ずこれ用のバラ肉の塊が売られているが、私はいつもそれを横目で眺めながら、なるべく脂身の少なさそうな別の部位を買うことにしていた。さて、あの恐ろしげな脂身だらけの肉が、どんな料理になって登場するか、楽しみだ。

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銀のトレイに載って登場したStegt flæsk(これで一人分)は、日本なら4人前として出せそうな超大盛り。まずは量に圧倒されてしまう。そしてこの料理に付き物の、パセリがたっぷり入った白いソースが添えられている。あとは茹でジャガイモとビーツの薄切り。香ばしく焼けたバラ肉の一片をかじってみると、ビールによく合いそうな塩気と脂気が充満している。豚肉の主要生産国であるデンマークならではの、素材を生かした料理だ。ソースも、フランス料理あたりの手の込んだものと比較すると、いかにも素朴な家庭料理といった感じ(なので、外食費の高いデンマークのレストランでわざわざ食べるのは、やっぱりコストパフォーマンスが悪い)。

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ところでレストランに入る前、食前酒がわりに近くのパブでビールを飲んだ。市内には何軒も英国風パブがあるが、「シャーロック・ホームズ」という名前のこの店は、ここに来て間もない頃に見つけた。落ち着いて飲めるので(どうやら騒音源の学生連中は、もっと若向きの店に流れるようだ)、この店にだけ通いつめることになった。今日が最後だと思うと、これまでの3年間を思い出してちょっとセンチメンタルになる。店内では折りしもラグビーの試合のテレビ放映の真っ最中で、これを目当てに集まってきたお客たちが熱くなっている。相棒も私もスポーツ音痴なので、はじめはどの国が対戦しているのか見当もつかなかったが、これは欧州6カ国対抗のイングランド対フランス戦で、お客は皆、イングランドを応援しているのだった(英国パブなので当然)。後で知ったがオペラ鑑賞のヨーロッパ旅行中だったブログ仲間のアルチーナさんは、旦那様の希望でこの試合を現地ロンドンで観戦したそうだ。それだけ注目の試合だったらしい。

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by bonnjour | 2011-02-26 03:24 | 暮らす
引っ越し準備に大わらわ
週末に迫ったドイツへの引っ越しに向けて、家の中が慌ただしい。フランスの実家に車を取りに戻った相棒は、日曜の夜に無事帰ってきた。日本列島でいえば鹿児島から仙台までの距離をボロ車を使って1泊2日で走り抜けたことになる。車はボロいが、旧式でコンピューター制御の部品が使われていないおかげで、あまり故障もせずによく走ってくれるし、少々不具合があっても修理が簡単なのはありがたい。あとはドイツまで無事に走ってくれることを祈るのみ。

とはいっても私は別ルートでドイツ入りする。3年間のデンマーク滞在中に相棒の仕事関係の本や書類が増殖したこともあって、私が大型スーツケースを1個持って別行動しないと、とてもじゃないが荷物が運びきれないのだ。それで、コペンハーゲンからケルン/ボン空港に飛ぶことにした。ケルン行き飛行機は朝8時台に出るので、オーフスから夜行列車でのコペンハーゲン入り。ハードだ。でも何度も使ったコペンハーゲン空港とも、これでしばらくお別れかと思うと感慨深いものがある。

車とは別に、荷物運搬用のごく小さなトレーラーがあり、これは3年間大学の駐車場に置きっぱなしだったのだが、盗難防止にくくりつけておいた鎖の鍵が壊れてあやうく大ピンチになるところだった。今日、助っ人を頼んで鎖を切断できたのでよかった、よかった。市役所に転出届を出して、銀行口座も解約した。今まで大学内の宿舎でネット接続が提供されていたので、個人で契約したインターネットの解約という日本では簡単だが国によっては悪夢の始まりとなる作業がなかったのは助かる(ドイツで解約したときには顧客サービス係に何度いっても解約手続きが正常に処理されず、引っ越し先に督促状が届いて気が狂いかけた)。

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話は前後するが、相棒が単独行の車の長旅から無事に帰ってきてほっとしたのだが、もうひとつほっとしたのは、相棒の実家に送付を手配していた来月のパリ行きの切符(上の写真)が無事に入手できたこと。短期間だが交通の便利なボンに住むので、先日思い立ってパリのシャンゼリゼ劇場で上演されるヴィヴァルディの「Orlando furioso」のチケットを買った。スピノジ指揮のアンサンブル・マテウスの演奏で、タイトルロールのマリー・ニコル・ルミューをはじめ、ジェニファー・ラーモア(Alcina)、ベロニカ・カンヘミ(Angelica)、フィリップ・ジャルスキー(Ruggiero)等々、大変に豪華な顔ぶれである。 ケルンから出ているパリ行きの高速列車タリスに乗れば4時間で到着するのでフットワークも軽くなるというもの。 嬉しいことにパリ在住のCさん、アムステルダム在住のPさんご夫妻とも現地で会えることになった。

タリスの切符は、ドイツ国鉄のサイトで早割切符が売り切れていたのでフランス国鉄のサイトで買ったら、オンラインチケットに対応しておらず、フランス国内の鉄道駅で受け取るか郵送ということだった。便利なようで、ちょっと不便なシステムだ。そしてシャンゼリゼ劇場のチケットは、当日劇場での受け取りを指定したのに、なぜか郵送されていた。まあ無事に手元に届いたからよいのだが、なんだかいい加減だなあ。

さて、引っ越し荷造りに精を出す相棒を尻目に私が何をしているかというと、今週末締切の仕事が終わらない!
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by bonnjour | 2011-02-23 09:41 | 暮らす
ドイツ引っ越しに向けて
この冬は昨年に続き雪が多い。今日は、またもや粉雪が舞っている。こんな中でも自転車で颯爽と走りぬける人がいて(下の写真の真ん中あたりに注目)、さすが北国の人と感心する。

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相棒は昨日早朝に自宅を発ち、コペンハーゲン空港経由でフランスの実家に車を取りに戻った。フランスで登録した車だが、当地での長期使用は保険の問題があるため、1年前のクリスマス帰省のときに実家に置いてきた。でも、この車がないと今月末に控えたドイツへの引っ越しができないので、わざわざ取りに戻ったというわけ。ついでに、たまりまくった本や不要の服などをスーツケース2個、プラス機内持ち込み用ギリギリ・サイズのカバンに入れて、実家に運んでもらった。いまや相棒実家は私たちのトランクルームと化している。うちスーツケース1個は、私が日本で買ってきた和服と帯、着付け用品だけで制限重量の20キロに達し、相棒の機嫌を大いに損ねた。仮住まいなのにどんどん買い込み、その割に一度も着ているところを見たことがない、というのが怒りのポイントだが、私は着付けが下手で、まだ外出できるレベルじゃない(なのについ、買ってしまう)。

出発時にはちょっとしたドタバタがあった。早朝、といっても朝4時19分に地元駅を出るコペンハーゲン空港行き特急に乗るため、自宅から駅までタクシーを予約するつもりだったのだが、深夜バスの便があるのに気付き、それに乗ろうと節約精神を発揮したのが運のつき。相棒を朝3時半に送り出してやれやれと思っていたら、しばらくしてから血相を変えて戻ってきて「深夜バスが来なかった!」。あらためてタクシーを呼んで、なんとか列車に間に合ったことを知ったのは、彼が実家に到着してからである(相棒は、携帯電話を持たないという絶滅危惧種)。

ボンには3月から5月までの3カ月と、9月と10月の2カ月間の滞在予定。夏の間が空白なのは、相棒の仕事の受け入れ先の事情による。その隙間を埋めるように、相棒は論文を共同執筆中の東京のO先生に頼み込んで、6月から7月にかけての1カ月、O先生の勤務する都内の大学に招いてもらうことになった。私も、この期間は居場所がなくなるので一緒に日本の実家に避難する(実は7月に予定されているジャルスキーの日本公演にあわせ、ひそかに里帰りを画策していた。なんと好タイミング)。

ボンで5月まで滞在するアパートは、メールでの物件の説明と写真だけで即決した。家具付き・家庭用品・リネン類完備で数カ月単位で借りられる物件があっただけで有難いと思わなくちゃいけない。写真をみると、IKEAあたりで買ったらしいチープ感ただよう家具が「資産を有効活用するために家具付きアパートとして貸しています」という家主の事情を物語っている感じ・・・。でも、キッチンは使いやすそうだ。場所はボンの旧市街地から西に5キロほどいった地区。2005年に1年間住んだ場所も同じような方角だったので、雰囲気はだいたい予想がつく。静かで平凡な住宅街のはずだ。

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by bonnjour | 2011-02-16 18:54 | 暮らす
ソーセージロールの作り方
デンマークに滞在するのも残りわずかとなり、今更ながら、パン屋さんで出来合いのものを軽食用に買っていたソーセージロール(pølsehorn)を自作してみることにした。

前にスーパーの広告に載っていたのを切り抜いておいたレシピを参照する。
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【材料】
■ ぬるま湯 100cc
■ 生イースト 25g
■ マーガリン 75g
■ 小麦粉(日本の強力粉に相当) 450g
■ 牛乳 100cc
■ 卵 1個
■ 塩 小匙 1/2
■ ソーセージ(長いもの) 8本を真ん中から2つ切り
■ からし 少々

【作り方】
1. ぬるま湯に生イーストを溶かし、溶かしたマーガリンを加える(注:今回はマーガリンの買い置きがなかったのでバターにした。レシピ通りの75gでは私たちにはしつこ過ぎる予感がして、50gに削減。残りはオリーブ油を目分量で入れた)

2. そこに牛乳、卵、塩、小麦粉を加え、生地を混ぜて10分間発酵させる。

3. 生地を麺棒で延ばし、細長い三角形に切る。全部で16枚。 

4. 2つ切りにしたソーセージを三角形の生地の底辺付近に置き、頂点に向かって巻いていく(クロワッサンの要領)。好みでソーセージの周囲にからしを塗っておく。

5. 巻き終わったロールをオーブンの焼き皿に並べ、室温で10分間の二次発酵。

6. ロールの表面に照りだし用の卵液(分量外)を塗り、200度のオーブンで20~25分焼く。

粘土遊びに通じるものがある ↓
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焼かれるのを待っているロール ↓
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焼きあがりに近くなるとキッチンはパン特有の香ばしい匂いでいっぱいに。16個も作ったので、一度には食べきれなかったが、荒熱をとってから密封し冷蔵庫にしまっておけば数日間は保存できる。食べる前にオーブンに入れて温めると手軽なおやつになる ↓
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by bonnjour | 2011-02-05 02:57 | 暮らす
塩漬けレモン入り牛肉煮
2月の末に今いるデンマークの住まいを引き払い、ドイツに移動することが正式に決まったので、買い置き食品の在庫一掃料理に着手した。

昨年の夏、フランスに帰省したときにカルフールで買った「塩漬けレモン」がパックまるごと残っていたので、それを使ったレシピを探した。

こちらのタジン料理の本を参照。Mquele d'zitoun(牛肉のスパイス煮)という料理を作る。
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【材料】
■ 煮込み用牛肉1キロ(ぶつ切り)
■ にんにく5かけ
■ 生レモン1個
■ 塩漬けレモン2個
■ オリーブ1キロ
■ 月桂樹1枚
■ クミン・パウダー 小匙1
■ 唐辛子 小匙1
■ 重曹 小匙1
■ オリーブ油 大匙12
■ 塩、胡椒

【作り方】
1. 冷水に塩漬けレモンを入れ、10分間塩抜き。これを3回繰り返す。

2. レモンを塩抜きしている間に、にんにくを刻む。オリーブは種を抜く。

3. 鍋にオリーブ油大匙7杯を入れ、ぶつ切りにした牛肉を炒め、月桂樹を入れる。水400ccを注ぎ、沸騰させる。

4. 沸騰したら弱火に。蓋をして約40分煮込む。必要に応じて水を足す。軽く塩・胡椒を加える。

5. ソースパンに400ccの水と重曹を入れ沸騰させる。オリーブを入れて5分煮る。その後、ザルで水切りしてオリーブを冷水で洗う。

6. 残りのオリーブ油を別の鍋に入れて熱する。オリーブ、塩漬けレモン(くし切り)、クミン、唐辛子、にんにくを入れて炒める。水20ccを加え、レモン半個分の汁も入れる。弱火で5分煮る。

7. 3で用意した肉と6のソースをひとつの皿に盛って供する。

レモンの塩漬け↓
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塩抜き中↓
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出来上がりは、いまひとつ色彩に欠けるが塩漬けレモンの香りがきいたエキゾチックな味だった。皿の左上の物体は自家製のピタパン(ちょっと焼きすぎ)。
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by bonnjour | 2011-01-16 07:48 | 暮らす
クリスマスを控えた街の様子
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↑ 今いるアパートのベランダから見える街並み。正面は港だ。港を行き来する貨物は農作物(輸出)や石炭および鉄(輸入)など。

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↑ 大雪が降ると一夜にして銀世界に。このただっ広いグラウンドは、夏場はスポーツやイベントに使われているが、雪が降るとわんこの格好の遊び場になっている。

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↑ 街の中心部のクリスマス・マーケット(というか、それ風の特設屋台が並んだ歩行者天国)。正面に見える尖塔が大聖堂。こうして写真に撮ると・・・ううむ、週末なのに人が少ない(それでもショッピング街はクリスマスの買い物客で大賑わいだったんですが)。

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↑ いつも甘い香りを歩道にまきちらして誘惑してくれるキャンディ屋さんは、なかなかに可愛いデコレーションでお店を飾っている。

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↑ こちらが本当のクリスマス・マーケット。寒冷地だからか、屋内で開催。工芸品のお店が多い。

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↑ 市庁舎前に登場した巨大クリスマスツリー。日が短いので、その分、イルミネーションが長い時間楽しめる。

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↑ 中央駅の駅ビル(ショッピングセンター)吹き抜けも、このシーズンはデコレーションが楽しい。

水曜日に飛行機で相棒の実家に帰省する予定だが、ヨーロッパ各地で大雪のために航空便が欠航しているのが気がかりだ。直行便が取れず、コペンハーゲン=>ブリュッセル=>ニースという乗り継ぎになったが、南国ニースはまだしも、コペンハーゲンとブリュッセルの天気が・・・気になる。
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by bonnjour | 2010-12-19 00:38 | 暮らす
グリセリンカリ液 別名ベルツ水 
ロンドンで酷寒の中をガシガシと歩いて観光したのがいけなかったのか、両脚に「あかぎれ」ができてしまった。そんな時の特効薬は「グリセリンカリ液」、別名「ベルツ水」だ。日本から取り寄せたものを出してきて塗ってみる。こちらで買うボディ用保湿ローションより、即効性がありそうだ。

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有効成分は水酸化カリウムとグリセリンで、水酸化カリウムが角質の軟化と皮膚の新陳代謝の促進、グリセリンが保水性によって皮膚の乾燥、あれを防止するんだそうだ。ただしアルカリ性が強く、連用すると皮膚が薄くなってしまうので長期使用は禁物だ。

このローションは、明治時代のお雇い外国人でドイツ人医師のエルヴィン・ベルツ(1849 – 1913)が考案したものだが、彼が日本で娶った夫人のハナと箱根の富士屋ホテル(その頃からあったのね)に滞在したとき、そこで働く女中さんたちが冬場にひび・あかぎれに苦しんでいるのを見て、入手が容易な材料だけで作れるローションを調合し、普及を図ったそうだ。肌の手入れに使えるものがヘチマ水と馬油くらいしかない日本では、女たちは水仕事で荒れた手を治すのに難儀している、というハナ夫人の助言もあったようだ。ユーザーの声から生まれたロングセラー。そんな誕生の経緯から、現代の私たちでも自作できそうなローションではあるが(実際、自分で作る人もいる)、グリセリンはまだしも、水酸化カリウムの入手が面倒くさそうなので(危険物だからね)、挑戦したことはない。

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ベルツ(上の写真。着物がよく似合っている。黄八丈だそうだ。西洋の渋いオヤジはベルツにしろ、画家のバルテュスにしろ、なぜか和服がよく似合う)は日本滞在中に日記や手紙を残しており、それを息子の徳之助(トク・ベルツ)が編集したものが邦訳されて「ベルツの日記」として出版されている(岩波文庫:上巻は品切重版未定だそうで・・・)。当時の日本の世相を外国人の視点で捉えた貴重な史料として名高いが、私はまだ読んだことがない。

この日記を解説したものを読むと、ベルツは明治維新後に西洋文明を貪欲に吸収しようとする日本のエネルギーに驚嘆し、そんな日本および日本人に温かい目を向けつつも、自国の歴史や伝統を無視するどころか全否定して西洋から新しいものを無条件に取り入れる姿には批判的で、ヨーロッパの学問を生み出した風土や背景を理解することなしに技術だけを移植する実利主義一辺倒の考え方をいさめている。

彼自身が、最先端のドイツ医学を日本に伝えるために招聘されたわけで、もしかすると医学哲学を語りだした彼に「細けぇ事はいいんだよ、診断テクニックだけ教えてくれれば」なんて日本人の弟子から突っ込みが入ったこともあったのか?(そのあたり、「ベルツの日記」を読んでいないので事実は不明)。ともあれ、彼がみた明治の日本は、技術の応用や改良は得意だが、技術の根底に流れる思想を作り出すのは不得意といわれる現代日本に通じるものがあり、耳が痛い。
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by bonnjour | 2010-12-17 19:02 | 暮らす
一番美しい季節
6月は当地が一番美しい季節。日は果てしなく長く、寒からず暑からず、太陽いっぱいの日が続く。

リラの花が満開。多くの家で庭にリラを植えているので、通りすがりに楽しませてもらっている。
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近所の公園。
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公園の池では、なんだか作りものくさい鳥が遊んでいる。
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ワールドカップを前に金曜日は中心街で「サッカー祭り」をやっていた。ワールドカップがもうすぐだということにやっと気付いたスポーツ音痴の私たち。
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アスパラガスをたくさん買ったので海老とマッシュルームのリゾットに入れてみた。近所のスーパーでリゾット用のイタリア米が、物価高のデンマークにしては大変良心的な値段で売られているのは助かる。
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by bonnjour | 2010-06-06 05:03 | 暮らす
バックログ
前回、旅行先のパリで最後にブログを更新してから2カ月も経ってしまった。旅先では夜にやることがないので(華麗なナイトライフとは無縁)、ホテルでその日撮った写真を整理しつつ、絵日記のつもりでブログ記事を更新したのだが、家に戻ると何やかやでブログが後回しになり、気にしつつも放置プレイしてしまった。2カ月の無更新は新記録なので大いに反省する。

というわけで、おさぼり中にたまったバックログをちょっと解消してみる。

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↑ 3月某日。ホカホカの肉まんが食べたくなったが、近所のセブンイレブン(日本で見るのと同じロゴの店舗を見つけたときは嬉しかった)では売っていないので(あたり前か)自分で作ってみた。中華せいろは今回、パリの中華街で購入したもの。皮を作るのにイーストとベーキングパウダーを併用したら、フカフカになってなかなかいい感じ。こちらのレシピを参考にした。

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↑ 4月某日。春のきざしを感じた。ある日一斉に花が咲きだすようで、季節の変化に驚く。

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↑ 4月某日。近所の、ロータリー状になった小さな緑地に生える大木。「この~木なんの木、気になる木~」というCMソングを思い出すのが困りものである(全然似てないけど)。

そして5月。


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↑ フォンテーヌブロー派 「サビーナ・ポッペア」。

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↑ 東ハトのヒット作「暴君ハバネロ」。

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↑ マドリッドの名所、マヨール広場。

このヘンテコな三題噺のオチは、こちら ↓



"L’incoronazione di Poppea" by Claudio Monteverdi (1567 - 1643)
New production of Teatro Real in coproduction with Teatro La Fenice in Venice

Dirección musical: William Christie
Dirección de escena, escenografía y figurines: Pier Luigi Pizzi
Iluminación: Sergio Rossi

Cast:
Poppea: Danielle de Niese
Nerone: Philippe Jaroussky
Ottavia: Anna Bonitatibus
Ottone: Max Emanuel Cencic
Seneca: Antonio Abete
Drusilla: Ana Quintans


それではちょっくらマドリッドに行ってきます。

【追記】
今回のプロダクションについて、ネローネ役のジャルスキーとオットーネ役のチェンチッチがインタビューに答えている(下記)。拙訳をつけておく。



<<ジャルスキー>>
「このオペラ(ポッペアの戴冠)は自分にとって、とても特別な作品です。というのも、もう10年以上前になりますが、初めて舞台に立ったのが『ポッペア』でした。空き時間には舞台でネローネを歌ってみたものです。当時21歳でしたが、今から思えば大胆なことをしたものです。あの頃は、この作品の難しさをよく分かっていなかったのですね」
「(ポッペアの)リブレットは、オペラ史上もっとも美しいものだと思います。おそらくベスト1でしょう。なぜなら登場人物が皆、複雑な性格付けをされていて、それぞれの人物がダークな側面を持っているからです。ですから歌手にとってだけでなく、演出家にとっても手掛ける甲斐がある作品でしょう」

<<チェンチッチ>>
「この作品では無償の行動をする登場人物がいません。行動の裏には必ず取引があるのです。これは17世紀のヴェネツィアのオペラの特色でもあります。人間を理想化して描くのでなく、もっと...その...『死ぬべき運命』を背負った存在として描いています」

<<ジャルスキー>>
「この役で僕がやりたいことは...もちろん、人々の心を動かさなくてはいけません。ネロは単なる悪人ではなく、夢想家であり詩人でもありました。ですから人の心に触れるようなネロ像を表現できればと思っています。できるかどうか分からないのですが...彼の狂気だけでなく感受性を表現したいですね」

<<チェンチッチ>>
「(「ポッペア」の台本作者の)ブセネッロは、虐げられ、感情的に満たされず、かといって理想に向かって邁進することもできない『負け犬』という人物像を見事に描いています」

<<ジャルスキー>>
「ネローネ役の難しさは、カウンターテナーが歌うところにあります。この役は女性のメゾソプラノもよく歌いますが、カウンターテナーとメゾはまったく異なる質を持っています。女性歌手が歌う場合は、よりドラマチックな表現ができますが、僕の場合は、きかん坊の大きな子供といったネロ像を表現できればと思っています。それほど違いがあるんですね」

<<チェンチッチ>>
「3、400年後の現在でさえ、私たちはこの作品の登場人物に自己を投影できます。なぜなら彼らは古びた時間の中に閉じ込められているのではなく、哲学的な所見の中に位置付けられ、その舞台が古代であるからです」
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by bonnjour | 2010-05-19 09:11 | 暮らす