B的日常
bonnjour.exblog.jp

ドイツ、デンマーク、フランス(一瞬)と、流浪の生活を約10年。昨年秋にポーランドに流れ着く。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
ブログパーツ
プロフィール
美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
最新のトラックバック
Wheelock's L..
from えいじゅなすの本棚 − 英語..
ミケランジェリ/ショパン..
from クラシック音楽ぶった斬り
フィリップ・ジャルスキー..
from ご~けんのAudio & C..
NAXOS MUSIC ..
from Ceciliaの部屋
カテゴリ
以前の記事
その他のジャンル
<   2005年 03月 ( 13 )   > この月の画像一覧
研究所の図書館でパタリロ殿下に出会う
相棒が身を寄せている研究所の図書館に、なぜか日本語の本、それも小説や評論などの一般書が置いてある、ということで、借りに行った。どうやら過去にこの研究所に滞在していた日本人の研究者が帰国に際して寄付していったらしい。c0163963_2330496.jpg

本棚一杯につまった日本語の本に狂喜した。なかには「トレーニングペーパー ドイツ語編」とか「GRE攻略法」といった、ウームとなってしまう物もあったが、小説や新書の類は、結構そそられる作品が多い。寄付した人は私と趣味が似ていたのかも。タイトルの中には、なぜか漫画の「パタリロ!」(魔夜峰央・作)もあった。パタリロ殿下に、こんな所で出会えるとは。

実はヨーロッパへの引越しにあたって手持ちの本を、ダンボール箱8個分、船便で相棒のフランスの実家に送ったのだが、ドイツの仮住まいに運ぶには重すぎて、そのままフランスに置いてある。それで、日本語の活字に対して飢餓状態が続いていた。

あまり一度に読みすぎると楽しみがすぐに終わってしまうので、少しずつ味わっていくことにして、次のような本を借りた: 

*米原万里著「不実な美女か貞淑な醜女か」(徳間書店)・・・ロシア語会議通訳として、またエッセイストとして売れっ子の米原さんの初作品。以前、書店の「女性論」のコーに間違って置かれているのを見つけたが、これは通訳業界の内幕と、通訳・翻訳論について語った本で、「不実な美女」(美しいが原文とかけ離れている訳)と、「貞淑な醜女」(原文に忠実だが、ぎごちない訳)の間を右往左往する通訳・翻訳者たちのジレンマがうきぼりにされる。

*須賀敦子著「ミラノ霧の風景」(白水社)・・・イタリア文学者として、また日本文学のイタリア語訳で業績を残した須賀敦子さんは50代に入ってから作家活動を始め、作家としての初作品であるこの本を発表してから10年もしないうちに逝去してしまった。彼女の作品世界を愛するファンは多いが、私もそのひとり。この人の作品には常に、結婚6年で死に別れた夫ペッピーノへの痛恨の思いが通奏低音のように流れている。

*魔夜峰央著「パタリロ!」・・・こんなところで殿下にお会いできて、光栄です。
[PR]
by bonnjour | 2005-03-08 23:30 | 暮らす
日本人村を探検

今日は土曜日。日本企業の駐在事務所が多く「ドイツの日本人村」(実際、人口の1%が日本人だそうだ)といわれているデュッセルドルフに買い出しに行く。初めてなので、ウキウキする。

ボンからアウトバーンを走って1時間弱。デュッセルドルフは、ボンやケルンも属する「ノルトライン・ヴェストファーレン州」の州都で、ルール工業地帯(地理の時間に習ったなあ)の中心地。お洒落な雰囲気から「小パリ」と呼ばれているそうだが、川越を小京都と呼ぶのとドッコイドッコイかも。

さて、買出しの目的地は、デュッセルドルフ中央駅から伸びる「インマーマン通り」に密集する日系の書店と食料品店。土曜日は日本人駐在員の家族がこぞってこの界隈に買出しに来ると聞いていたが、噂にたがわず道を歩く人のほとんどが日本人だ。初めに見つけた小さな書店でめぼしい雑誌と本をチェックしたが、日本での定価の数倍の値段を付けているので何も買わずに店を出る。

そのまま通りを歩くと、もっと大型の書店に出くわした。ここで在庫処分の特価品(全て1ユーロ)の文庫本を4冊ほど購入する。日本では絶対買わない著者たちの本だが、日本語に飢えているのと、日本での定価を下回る価格に負けて買ってしまった。なぜか元の価格のシールもそのままついているので、どうやって値を下げてきたかがわかる。例えば、木村治美著「静かに流れよテムズ河」(文春文庫)は、定価360円を、当初は16ユーロ50(2300円。オエー)で出していたものが、8ユーロ44、7ユーロ、ときて、あわれ最期は1ユーロ。他に田中泰夫、景山民夫、森瑤子という(一昔前の)流行作家が本日のラインナップだ。

さて、次に食料品。これも数軒ある日本人経営の店をチェックして、悩んだ末、すき焼き用の牛肉薄切りを購入。500グラムで7ユーロ弱。ヨーロッパでは肉を薄切りにして食べる習慣がないので、在留邦人は和食用の薄切り肉をこういった店で調達するか、塊肉を自分で冷凍してスライサーで切るか、といった工夫をしている。今日の牛肉は、早速、すき焼きもどきとなって夕食のテーブルに並んだ(写真)。材料はポロ葱、豆腐、牛肉。シラタキは売っていたが高いので断念。

日本人経営の食料品店を見て思ったこと。現地の中国食料品店(たいてい日本食材も扱っている)に比べて、店舗が小ぎれい、商品がピカピカ、同じ品物でも値段が高い。あと、日本語が通じる(当たり前か。それがウリなんだから)。

ところで、ある店で駄々をこねて盛大に泣きわめく日本人の子供に遭遇して、「やっぱりここは日本村」と思った。ドイツの子供は、こういった場所では気味が悪いほど静かだ。
[PR]
by bonnjour | 2005-03-05 23:28 | 暮らす
ホリエモンが外国人記者クラブで吠えたらしい
ホリエモンことライブドアの堀江貴文社長が、昨日東京の外国人記者クラブで会見し、最高記録の記者を集めたそうだ。

外国人記者クラブでの会見はネット配信されているので、さっそく見てみた。

ホリエモンはインターネットのもつ大きなパワーと、それが放送というメディアと融合した時の新しいビジネスモデルについて話していた。彼は放送の持つ、インターネットを上回るリーチ力に注目しており、そのリーチとインターネットの特性を活かして、例えばショッピングやオークションといったビジネスを展開したいそうだ。話を聞いていると、どうやって儲けてビジネスを拡大させるかということだけで、放送メディアに課せられた報道機関としての機能や使命については何も考えていないようだ。いやむしろ、報道機関の使命を云々するのは旧世代の思い上がりと信じているようで、人気のあるニュースだけ流せばよい、というスタンスだ。

会見で、「ニッポン放送を取得すると記者クラブへのアクセスが可能になるが、それをどう活用するつもりか」と質問されていた。国会や官庁、自治体などの記者会見は、日本の大メディアの記者しか入れない「記者クラブ」のみを対象に行われることが常で、日本の閉鎖性の象徴として海外からいつも槍玉にあがる存在だ。驚いたことに、ホリエモンの答えは「記者クラブは全く重視していない」。政治家などからの一次情報は既存の通信社にまかせて、ホリエモンのメディアではユーザー・ニーズの高いニュースを流すのだそうだ。しかも、ジャーナリストとしての訓練(そこには取材手法や文章力以前に、物事の本質をみきわめる目や批判精神が含まれる。実際には、できていない記者も多いが)を受けたことのない素人記者を使って。

空恐ろしい。こんなのがメディアの総帥になってしまったら、一億総白痴化の総仕上げになるんじゃないか。

ところで、ホリエモンって、隣に座っている人にもインスタントメッセンジャーで話しかけそうなタイプ。
[PR]
by bonnjour | 2005-03-04 23:14 | 思う