B的日常
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ドイツ、デンマーク、フランス(一瞬)と、流浪の生活を約10年。昨年秋にポーランドに流れ着く。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
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美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
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展覧会:ゴッホからボイスまで
ボンの通称「ミュージアム・マイル」にある国立美術館で「ゴッホからボイスまで」と題した展覧会をやっていたので、観にいった。私が行ったのは夕方だったが、水曜日は夜9時まで開館していることもあり、かなりの大盛況だ。c0163963_20593963.jpg

ふだん現代美術関係の催し物にはほとんど行かない私だが、実はボンに引っ越してきた時に住民登録をした市役所で、市内の主要博物館・劇場等の無料招待券一式をもらっていたので、それを活用したというわけ。この招待券、色々取り混ぜて30枚ほどの冊子になっており、新住民に無料進呈してくれる。なんと太っ腹なことか。日本に比べて税金が高いだけのことはある。

で、展覧会の内容だが、面白い!と思うものもあれば「うーむ」と頭を抱えてしまうものもあった。そういやヨーゼフ・ボイスはそろそろ没後20年になるのですね(年齢のせいか、時間の流れが近頃、とみに早くなっているような気が...)。

ともあれ、いつもは中世・ルネサンス・バロックあたりの古びた美術を愛でている目には、色んな意味で新鮮な展覧会であった。
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by bonnjour | 2005-09-21 20:58 | 聴く&観る
夏休み絵日記(その8:旅行の〆はバチカンを駆け足で)
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楽しい夏休み旅行も最終日。朝、トリエステを出発して空路、ローマ乗換えでデュッセルドルフに戻るのが本日の行程。

しかしこのフライトには難があり、ローマで4時間以上の乗り継ぎ待ちがある。

そこで頭に浮かんだのが「空港から抜け出して、市内を観光できないか?そう、ローマといえばバチカン。サンピエトロに行ってお参りしてこよう」。私は何度か行ったことがあるが、相棒はバチカンはおろか、ローマには一度も足を踏み入れたことがないという。

頭に浮かんだはいいけれど、何も下準備してこなかったので、ローマ市内の地図すら手元にない。空港からとにかく市内に出ようと、国鉄に乗って、適当な場所で降りた。駅の名前はトラステベレ。テベレ川沿いのローマの下町、という程度の乏しい知識だ。

あとはイタリア語の得意な相棒が、道行く人に聞きまくってバスなり地下鉄なりでサンピエトロ方面に向かおうと思ったのだが、バスの運転手さんにきくと、距離的には遠くないが、ものすごく複雑な接続をしないとたどりつけないらしい。

どうしたものかと頭を抱えながら、「この方向らしい」という方角に向かって歩きつつ、道行く人にきいたところ、「この先にテベレ川があり、川の左手を見渡すとサンピエトロの大ドームが遠くに見える。それに向かって歩けば着くはずだ」と教えてもらう。

遥か遠くにそびえる大ドームを目指して炎天下を1時間半。地図なし土地勘ほとんどなしという無謀な試みにもかかわらず、サンピエトロ広場にたどり着いた時には妙な達成感で相棒とガッツポーズを決めてしまった。

肝心のサンピエトロお参りは、入り口のX線荷物検査で時間がかかったこともあり(数年前に来た時にはなかったはずだが、時節柄というものだろう)、大聖堂の中を小走りに移動するという余裕のなさ。「バチカンに行った」という実績作りのためだけの、おバカな小旅行であった。

帰途は、また人に聞きまくって地下鉄と国鉄を乗り継ぎ、空港に着いたのは搭乗時間きっかり。あと20分も遅れていたら、列車を乗り継いで1日かけてドイツに戻るはめとなっただろう。飛行機に乗り込んでからも冷や汗が止まらなかった。
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by bonnjour | 2005-09-03 20:55 | 旅する
夏休み絵日記(その7:となり町、ムッジャに行く)
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湾をはさんでトリエステの対岸に位置するMuggia(ムッジャ)に行く。トリエステから水上バス(観光カードで無料)で30分ほどの、観光と漁業の町だ。

見どころであるカテドラルや城壁、ヨットハーバーのある港は、500メートル四方くらいの狭い範囲にかたまっていて、観光はあっという間に済んでしまう。ここではむしろ、海を眺めながらゆっくりと時が過ぎるのを楽しむに限る。

というわけで、ちょうど昼食時でもあるので、海沿いのレストランのひとつに入った。12時開店と書いてあるが、私が12時ちょうどに入ると、お店はまだ準備中という感じ。

出てきたマダムに食事がしたい旨、イタリア語で言ってみたが私のイタリア語が稚拙だったせいかマダムは「Sprechen Sie Deutsch?」(あなた、ドイツ語はおできになる?)と聞いてきた。この辺では外国語というとドイツ語がポピュラーときいていたが、やはりその通りだ。私のドイツ語はイタリア語並みに稚拙だが、話せるということにしておいて、マダムを安心させてあげた。

レストランの店内を抜けて、海に面して設けられたテラス席に通される。対岸にトリエステの街が広がる絶好のロケーションだ。c0163963_2053179.jpg


平日に、海を眺めながらのんびりとした昼食なんてのは、またとない贅沢。おまけに開店直後でテラスは貸切状態なので、なんだかもったいないような気がする。

料理は当然シーフード、ということで、このあたりの名物である鰯のマリネ(南蛮漬けにそっくり)と、魚介類のスパゲティに白ワインを付ける。酢のきいたソースに漬かった鰯は骨まで柔らかくなっていて、丸ごと食べてしまった。スパゲティも、素材の良さを素直に生かして、大変に美味しい。
↓ これがイタリア版・鰯の南蛮漬け。
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長々と昼食を取った後は、中世の香りの残る旧市街をぶらついて、ムッジャとトリエステを結んでいる本数の多い路線バスを使ってトリエステ市内に戻った。トリエステは大規模な港湾都市だけど、ムッジャはこじんまりした漁師町という雰囲気なので、トリエステに住んでいる人が休日に半日ぐらい遊びに来るのにうってつけの場所だろう。

↓ ベネチアとその周辺でよく見かける、有翼の獅子像(キリストの使徒マルコの象徴)。ムッジャにも、いました。c0163963_2054158.jpg
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by bonnjour | 2005-09-02 20:51 | 旅する
夏休み絵日記(その6:博物館めぐりは続く)
トリエステ観光48時間カードの有効期限は、あと1日半!

ということで、このカードが使える博物館を片っ端から制覇することを心に誓う。

まず、Morpurgo家という地元のブルジョワ一族が住んでいた19世紀の豪華アパートが、所蔵品とともに博物館になっているというので、そこに行く。c0163963_20472557.jpg

入り口に博物館の表示など一切ない、普通の古い石造りの建物のドアを開けておそるおそる階段を登ると、3階に、確かに「Museo Morpurgo」と書かれた小さな表札を付けたドアが現れた。しかし、押しても引いてもそのドアは開かない。開館時間内のはずなのに。

階下は「演劇博物館」とあったので、事情をきこうと思い、そこのベルを鳴らすと、係の人が出てきて、Morpurgo博物館は閉まっているという(ちなみに演劇博物館も改修中で、入場できない状態)。「今からカギを取りに行って、ドアを開けてあげるから、15分ほど待っていてください」といわれ、待っていたら、さきほどの係の人がにこやかに登場。カギを開けて、部屋の電気をつけてくれた。一般に公開しているはずの博物館だが、来場者がよほど少ないのだろうか。ともあれ、秘密の部屋を特別公開してもらっているような気分で、ワクワクする。

ちょっと埃っぽい19世紀の豪華アパートメントは、オーストリア帝国唯一の商港として栄えたかつてのトリエステの栄華をしのばせて、たいそう興味深かった。
嵐のような博物館めぐりは続く。

次は市立図書館に併設された、自然史博物館(前日の水族館に負けず劣らず、場末感が漂っていた)とペトラルカ資料館(ペトラルカの作品を中心にした手稿本、稀購本のコレクション。とはいっても、本の背中を見ているだけではあまりありがたさが分からない)を駆け足で巡る。一時トリエステに住んでいたジェームス・ジョイスを記念する「ジョイス博物館」と、地元出身の作家Svevoの博物館も、同じくこの市立図書館に併設されているのだが、今回は開館時間に間に合わなかった。

博物館めぐりを終え、次はOpicinaという、トリエステ郊外のカルスト台地に行く。ガイドブックには市内からケーブルカーが出ていると書いてあったのだが、どうやら最近、廃線となったようで、かわりにバスが出ている。
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バス終点は、ケーブルカーの終点駅でもあり、最近お役御免になったらしいケーブルカーが車庫に並んでいたので写真を撮る(写真右)。

時代を感じさせる、なかなかいい感じの車両だ。
このあたりはスロベニア国境にほど近いため、街なかの標識などはスロベニア語との二カ国表示になっている(写真下)。
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そもそもトリエステは、イタリアからはみ出して、スロベニア、クロアチアに向かって突き出したような、変な形の国境線の最先端に位置する東の果てであることを思いだす。
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by bonnjour | 2005-09-01 20:46 | 旅する