B的日常
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ドイツ、デンマーク、フランス(一瞬)と、流浪の生活を約10年。昨年秋にポーランドに流れ着く。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
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美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
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10羽のうずらは断頭台に!
今日のクリスマス・ディナーには、相棒の母方の祖父母と、グルノーブルから帰省中の叔母夫妻、それに彼らの小さな子供たち二人が来る。ということで、用意したうずらは10羽。(写真:こんな状態で売られていました)
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うずらは頭付きで売られていたので、この小さな頭をどうするのかと思っていたら、相棒は鋭利なナイフと頑丈なまな板を取り出して、なんとうずらたちの首を刎ねはじめた!

相棒は極端な動物愛護家で、生簀の魚や生きている貝を料理するのは耐えられないとのたまう奴である。ならアンタの好きな牛肉や豚肉はどうなんだ、偽善者め、といつも私はからかうのだが、家畜類は「専門業者によって、痛みを感じる間もないように屠殺されるので、許容範囲」とのこと。要は、生きている動物を料理してじわじわと殺していくのが耐えられないそうだ(日本の「どじょう鍋」や「白魚の踊り食い」は、卒倒ものだろう)。私にはやっぱり、偽善としか思えないのだけれど。

ともあれ、「専門業者によって痛くないように殺された」(でも、誰もうずらがどう感じたかは分からない)うずらたちにはセンチメントを感じる義理がないようで、10羽のうずらは手際よく首を落とされた。
このうずらのお腹の中に、豚のレバーとベーコンのミンチ、それに香草類を混ぜたものを詰めて(写真:詰め物作業中)、脂分追加のために豚の背脂を外側に巻いてローストしたのが、今日のメインディッシュだ。
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ほかにはパイでできた容器の中に魚介類のクリーム和えを詰めて焼いたオードブルや、色んなハム、サラミ類の盛り合わせ、サラダなどが並んでお腹いっぱいのクリスマス・ディナーとなった。

相棒の従兄弟にあたるチビたちも、いっぱしのグルメぶりで、うずらを平らげていたのは、感心。
(写真:完成したうずらのロースト)
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by bonnjour | 2005-12-25 21:35 | 旅する
うずらを買いにいく
一昨日からフランスの相棒の家に来ている。今日は、明日のクリスマス・ディナーの食材の買い込みということで、隣町まで一家で繰り出した。

メインディッシュは相棒が「うずらのロースト」を作ることになっている。そこで、うずらを扱っている肉屋さんに行く。クリスマス用に、普段より沢山、仕入れているようだ。もちろん養殖したもの(なので安定数が供給できる)。クリスマスのご馳走といえば、ロースト・ターキーやロースト・チキンが相場と思っていたが、うずらという手があったとは!さすが胃袋指向のフランス人だと感心。

(写真:これは野生のうずらで、私たちが食べた養殖うずらではありません。出典:Ohio Department of Natural Resources, Division of Wildlife )
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by bonnjour | 2005-12-24 21:33 | 旅する
さらば、日本 (転居のため、来年2月頃まで更新できなくなります)
一時帰国の日々は、あっという間に過ぎてしまった。クリスマスを前に、22日(木)の朝、相棒のフランスの実家に向けて旅立つ。

どこに行っても日本語で用が足り、日本語の本やテレビ番組が見放題。
おいしくて身体に良い和食が食べ放題。
コンビニや深夜営業の店が多い便利な生活。

そして、

昔からの友達や知人が沢山いる。

と、後ろ髪を引かれる理由は多々あるのだが、帰国の期間が決まっているからこそ密度の高い滞在ができたのだと自分に言い聞かせ、爽やかに引き揚げたい。

年が明けると、ドイツ北西部のミュンスター市への引越しが控えている。現時点では引越し先の住所も決まっていないのだが、これから住む場所を確保し、インフラを整え、快適な生活の足場を作らなければいけない。

というわけで、明日から引越し先のインターネット環境が整うまでの1ヶ月半ほど、このブログの更新もできなくなりますが、再開した際にはよろしくご贔屓のほど、お願いします。
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by bonnjour | 2005-12-22 21:32 | 暮らす
もう1年、まだ1年
昨年まで勤めていた会社に、一時帰国のご挨拶に行く。

会社を去ったのは1年前の今ごろだったので、ものすごく大きなギャップがあるわけではないのだが、それでも1年のあいだにいくつかの移り変わりはある。

悲しいことに、たった1年の間に、社員ではないが仕事で縁のあった、しかも若い人が2人も亡くなってしまった。自分より年少の、将来のある人が病に倒れるのはやりきれない。

もとのオフィスで懐かしい面々に久しぶりに会い、仕事の邪魔になったら悪いと気がとがめながらも、近況報告やら四方山話やらで、1年間の空白を取り戻した。

お昼時にかかっていたので、社員食堂で食事を取る。数年前に運営業者が変わってから「?」と思わせることが多い食堂なのだが、その「?」ぶりが1年前と同じなのが、おかしかった。

オフィス訪問のあとは、神田の三省堂で、今やっている仕事がらみの参考図書を買い込む。生物・化学分野の事典および一般向け参考書。年明けから少々理科系の色合いが濃い仕事が入る見込みなのだが、その分野の基礎知識が決定的に足りないため、泥縄式に勉強を始める次第。
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by bonnjour | 2005-12-19 21:32 | 暮らす
天ぷら@新宿
友達のMくんと、そのパートナーのNさんと、3人で夕食@新宿。初めに向かった居酒屋があいにく1時間待ちだったため、天ぷら屋さんに行く。c0163963_21314237.jpg

Mくんはイタリア人だが、物理学の研究者なので、私にとっては「イタリア人」というカテゴリーではなく、「物理学者」という種類に分類されている。つまり、道行く女の子を片っ端から口説いてまわる小粋で軽いラテン男、というよりは、研究室で万物の摂理の解明に人生を捧げる学究、というイメージだ。じっさい、Mくんは真面目で仕事熱心な学者で、国籍で人をステレオタイプ化することがいかに間違っているかを気付かせてくれる。

今回帰国してから天ぷらはまだ食べていなかったので、こんな形で美味しい揚げたて天ぷらが食べられてよかった。

パートナーのNさんは、最近、外資系企業の社長秘書からコーポレート・コミュニケーションの仕事に異動したとのことで、コミュニケーション関連が仕事のバックグラウンドだった私と、話がはずんだ。
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by bonnjour | 2005-12-18 21:30 | 暮らす
大掃除で過去を発掘
いま身を寄せている実家の、かつて私の部屋だった場所は、就職後しばらくして実家を出たあと、荒れ放題の物置部屋と化していた。このままでは永遠に開かずの間となってしまいそうなので、今回の帰国中に大整理をすることにした。

まずは、高校生の頃にいろんなものを保管したまま、ついに内容を改めることがなかった押入れの荷物から点検する。出てくる、出てくる。課外活動の美術部で描いた絵(下手)やら、漫画研究会で描いていたマンガ(もっと下手)やら、当時の心情を綴った文章(青すぎて、悶絶しそう)やら、物的証拠が揃いすぎて、過去の恥ずかしい思い出がビビッドによみがえってくる。これらは、恥ずかしい自分を忘れないために、と言い訳をして、保存ケースに移し変える。

次は箪笥。今となってはサイズが合わない上に流行おくれの洋服が大量に出てきたので、リサイクル用に取り分けて袋詰めする。当時だって骨太・大柄だったが、その頃着ていた服を見ると、今よりずっと細身でため息が出る。それぞれに思い出のある服だが、思い出は「重いで」に通じると自分に言い聞かせ、今回ばかりはきれいさっぱり処分しよう。

それから、写真類。スペースの関係で、アルバムに貼ったものはほとんどなく、紙焼きを箱に入れて保存していた。その中からハイライト的なものをごく少数選んで、これも今回発掘した新品のアルバム(高校の卒業記念でもらったものだ)に貼って、欧州に持って帰ることにした。東京でありがちな地震や火災に備えた危険分散だ。

大掃除というのは、やり終わるとスッキリして人生が明るく、軽くなった気がするが、思い出したくない恥ずかしい過去が発掘されてしまうのは困ったものである。
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by bonnjour | 2005-12-14 21:29 | 暮らす
ドイツ映画「青い棘」
c0163963_21285957.jpg渋谷の東急文化村に、ドイツ映画「青い棘」(原題:Was Nutzt Die Liebe in Gedanken)を観にいく。実はドイツでは、大多数の映画がドイツ語吹き替えになっているために、観たい映画があっても行くに行けなかった。というわけで、日本語字幕というありがたいサービスのついた映画を、みられるうちにみておこうという魂胆である。それに、これから力を入れようかと思っているドイツ語学習にも励みになるのではないか?

さて、この映画、舞台は二つの世界大戦の狭間、ワイマール憲法下の1920年代ドイツで、実際にあった事件をもとにしている。

ギムナジウム(大学進学を前提とした高等学校)に通う感受性豊かな二人の少年が「自殺クラブ」を結成し、愛を感じなくなったときに自ら命を絶つ、という約束をする。一人は上流階級、もう一人は労働者階級の出身で、上流少年には小悪魔的な妹がいる。この小悪魔妹が労働者少年を翻弄するいっぽう、ゲイである上流少年は、別れたゲイの恋人が今度は小悪魔妹とヘテロ愛を結ぶ、という四角関係が浮上し、そこに労働者少年に思いを寄せる、冴えない少女(小悪魔妹の友達)がからみ、ぐちゃぐちゃになったあげく、上流少年がゲイ恋人を殺し、自分も自殺する、という話。

ギムナジウム、愛と裏切り、生と死、とくると、必然的に萩尾望都の名作「トーマの心臓」(10代の私はこの作品に大きな影響を受けた)を思いだすが(じっさい、日本の映画評の多くがそれに言及している)、人間の原罪と神の赦しをテーマにした宗教的な「トーマ」に比べると、この映画は当時のドイツの時代精神が真の主人公になっていると感じた。

つまり、青年期にあったドイツ(ビスマルクによるドイツ統一から60年足らずしか経っていない)が、ナチスによる狂気の時代に突き進む前の、静かで不気味な一時期における、存在の不安とか、移ろいやすい愛や美などへの愛惜がテーマになっているのではないかと思う。

とはいえ、美少年たち(主役の役者たちの実年齢はすでに20代だったので、美青年といったほうがいいか)の繰り広げるヨーロピアンな耽美の世界に、すっかり満足の私であった。

肝心のドイツ語は...? はい、現地に行ったら、がんばります
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by bonnjour | 2005-12-11 21:28 | 聴く&観る
旅行日記 台湾編:最終日は台北で自由時間
ツアーは昨日で終了したが、せっかく台湾まで足をのばしたので、1泊延泊を申し込んだ。昨日までの日程は、ツアーの常で万人向けの観光ハイライト、プラス、土産物屋訪問で、いささか欲求不満を感じるものだったのだが、その不満を今日一日で晴らそうと意気込む。
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まずは台北の一大ランドマークである総統府(写真上)を見に行く。堂々たる、美しい建築。あいにく、内部見学ツアーの時間には合わなかったが、外観を見るだけでも価値のある建物だ。

この建物は、日本統治時代に「総督府」として建てられたもの(竣工:1919年)を、戦後、台湾総統のオフィスとして利用している。設計は、明治時代の洋風建築のドンともいえる辰野金吾の高弟であった長野宇平治だが、コンペに優勝した長野のプランを施主が気に入らず、森山松之介という人が改作して今の形になったそうだ。森山は、上諏訪温泉の「片倉館」(昔、建築を見るためにわざわざ行った思い出がある)という、洋風大浴場の設計なんかをしている人だ。

総統府に限らず、台湾には日本統治時代の洋風建築がけっこう残っているようだ。建築マニアの私としては、あらためて台湾を訪問し、建築見学ツアーをしたいものである。

次に訪れたのは、台北で一番古い寺院である龍山寺(1738年建立)。この界隈(萬華地区)は台北発祥の地だそうで、古い町並が続いている。
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龍山寺の門前には漢方薬の薬種店が立ち並び、強い香りが一面に漂っている。薬屋の店先の歩道で、薬草を煎じているのを発見した(写真上)。朝鮮人参みたいな香りがたちこめていて、嗅いでいるだけでも効能がありそうだ。
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↑ 萬華地区の食堂で食べたお昼ご飯。写真奥から肉団子入りスープ、海老の揚げ物、汁ビーフン。

このお店、店舗と歩道の境い目が限りなく不明で、歩道でご飯を食べているのだか、通行人が食堂を勝手に通りすぎているのだか、よくわからないアジア的混沌さが食欲をそそる。

ひと皿ずつの価格が安く、盛り付けが比較的少ないのはタイなど他のアジアの国と同じで、ちょっとお腹が空いたときにつまんだり、一人で色々な料理を楽しんだりするのに好都合だ。

昼食後は、郊外の淡水という地区に行く。地下鉄の終点という交通の便のよいところにある河口の町で、かつてスペイン人たちが上陸して砦を築いた場所だ。
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ここの日没風景は絶品、ときいて日没時間に合わせて赴いたのだが、あいにく天気が快晴とはいえず、あまりぱっとしない日没だった。

でも、湘南を思わせるリゾート地のムードが旅情をかきたててくれた。
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by bonnjour | 2005-12-01 21:24 | 旅する