B的日常
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ドイツ、デンマーク、フランス(一瞬)と、流浪の生活を約10年。昨年秋にポーランドに流れ着く。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
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美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
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旅へのいざない
「L'invitation au voyage(旅へのいざない)」という、フランスの声楽曲の中ではけっこう「定番」といえる作品があって、同名のボードレールの有名な詩にデュパルクという作曲家が曲をつけたものなのだが、私の中で旅行の虫がうずきだすと、この曲がテーマソングのようにどこからともなく聞こえてくる。

もっとも、この詩の内容は「愛するきみ(女)とともに遠い美しい国に行って、そこで愛し合い、死ぬまで一緒に暮らすのだ」というロマンチックなものだが、私の旅の場合、こうした駆け落ち願望は全くない。

というわけで昨夜突然思い立ち、この週末を利用して、今住んでいるミュンスターから列車で2時間あまりのハンブルクと、その先のリューベックに行くことにした。ハンブルクとリューベックは、ともにかつてのハンザ同盟の主要都市であり、歴史的遺産が山ほどある観光地だ。

とりわけリューベックは、トーマス・マンが生まれ育った場所で、彼の作品「ブッデンブローク家の人びと」や「トニオ・クレーゲル」の舞台ともなっている。中学生の頃、「トニオ」を読み、大げさにいうと人生観に大きな影響を受けた私としては、いちどはリューベック詣でをしたいと長年思い続けてきた。このたび思いがけず、ミュンスターという近場に引っ越してきたのも、何かの縁だろう。今のうちにリューベック詣でをしなければ、一生行くチャンスがないかもしれない。

というような思い入れは、出不精の相棒には通用せず、「ハンブルク?リューベック?何しに行くの?そーんな、遠いところ!」と誘いを却下されたので、今回は気ままな一人旅である。

ドイツ国鉄では週末によく大幅に割り引いたチケットを期間限定で出しているため、ウェブサイトで調べたところ、ハンブルクまで往復39ユーロ(約5,500円)という格安のものがみつかった。通常料金の半額以下である。幸先の良いスタートだ。チケットの入手は、駅の切符売り場に行くこともなく、ウェブサイトから必要事項を入力しクレジットカード決済すると、自分のPCでオンラインチケットが印刷できる。これは便利だ。

ホテルもネットでリーズナブルな部屋が予約できた。昔なら、ガイドブックのホテルリストを見ながらあれこれ電話をかけまくり、そのくせ言葉の壁に突き当たって挫折するところだったかもしれないが、ネットというのは実に便利だ。ネットの出現により、個人旅行はどれほど楽になったことか。...と感慨にふけるのも、旅の期待感を盛り上げる味付けのひとつ。

それでは、「旅へのいざない」を胸に、行ってきまーす。

(写真:リューベックのシンボル、ホルステン門)
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by bonnjour | 2006-03-31 22:00 | 旅する
夏時間に突入
「3月の最終日曜日」にヨーロッパじゅうが夏時間に切り替わる。これは1996年にEU圏の国どうしで取り決めたそうだ。それまでは国によってバラバラだったらしい。ということで、今日から夏時間に突入。

朝、家じゅうの時計やタイマー付きの電気製品の時刻表示を1時間、早めた。パソコンは、感心なことに勝手に夏時間に切り替わってくれている(「自動的に夏時間の調整をする」という設定にしているので、当たり前といえば当たり前だが)。

夏時間に入ったからというわけでもないと思うが、昨日あたりから、急に外の空気がぬるくなった。アパートも、断熱効果が高いこともあり、日中は暖房が不要だ。「季節の変わり目というのは、いつも急にやってくるものだ」とちょっとした感慨にふける。

日本では桜の開花がニュースになっている様子。当地では日本のような桜の木は望めなさそうだが、似たような花をつける植物を探しに散歩にでも出てみよう。
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by bonnjour | 2006-03-26 21:59 | 暮らす
多言語環境の人
相棒が学生時代から縁のあったベトナム系フランス人のL教授が当地に出張中ということで、訪問先であるH教授の家に一緒に夕食に呼ばれた。

初対面のL教授から、日本語で話しかけられてちょっと面食らう。この先生、名の知れた数学者だが、どうも語学マニアのようだ。母国語であるフランス語とベトナム語のほかに、英語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語等々と守備範囲が広い。

ホストであるH教授夫妻をはじめ、同じ学科の研究者や博士課程の院生など計8名がテーブルを囲んだが、L教授が英語、ドイツ語、フランス語で、原発問題から学者仲間の噂話まで、4時間以上喋りまくり、独演会状態となった。ルックスは内藤陳(コメディアン)だが(似ていたなー)、内面は能弁で押しの強いフランス人そのものだ。それに、旧植民地出身者が宗主国の学術界で成功するには、大変な苦労があったことだろう。押しも強くなるというものだ。

それにしても、学校や地域社会でのフランス語と、家庭でのベトナム語という多言語環境が彼の人格形成に与えた影響について考えると、興味深い。L教授は、ベトナム語と日本語には、attitudeにおいて西洋語とは違う、共通の世界観があると語っていたが、ベトナム語を知らない私には真偽は不明。
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by bonnjour | 2006-03-23 21:58 | 暮らす
3つのポット
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今住んでいる部屋は家具のほか、調理器具や食器も備え付けなのだが、食器は白一色のシンプルなもので統一してある。ちょっと病院チックな感じもするが、このゲストハウスには色々な国からいろんな文化背景の人が来るので、真っ白な食器というのが無難な線なのだろう。

この部屋には、コーヒーやお茶を淹れるポットが、なぜかサイズや形違いで3つも備え付けてある。そのくせ、ラーメンやうどんを入れるのに適切なお椀型の容器が全くないのは困ったものだ。

部屋に飾り棚のようなものが備え付けられているのだが、最小限の身の回りのものだけ持って小型車1台で引っ越してきた我々には飾るものがないので、やけばち気味に、3つのポットをディスプレイしている。
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by bonnjour | 2006-03-12 21:57 | 息抜き
水周りのお掃除サービス
今住んでいるアパートでは、1ヶ月に1回、管理人さんがキッチンと浴室のお掃除をしてくれることになっており、その料金は家賃に含まれている。嬉しいサービスだと思うが、実際のところは、ピカピカのキッチン&浴室に執念を燃やすドイツ人が卒倒するほどに汚れてしまうガイジンの住まい(炒め物をよくする日本人の家なんて、その最たるものだろう)を、手遅れにならないうちに定期的に清掃するというのがホンネだろう。

今日が、初めてそのお掃除サービスが来る日。汚れのたまりやすい水周りを定期的に掃除してくださるのは嬉しいのだが、こうしたサービスを受けることに慣れていない私としては、あんまり汚いところを見せるのは恥ずかしいということで、事前の掃除に力が入ってしまう。ああ、本末転倒。

先月、入居した時点ですべての設備類が新品にリフォームされていたこともあり、掃除は、ものの10分で終わった。管理人さんはラッキーと思ったか、腕の見せ所がなくて残念と思ったか、さだかではない。
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by bonnjour | 2006-03-08 21:56 | 暮らす
開放感
相棒は仕事でフランスのアンジェーという、パリから1時間半ほどの街に2泊3日の旅。ミュンスターからアンジェーまでは、飛行機の直行便などないので、列車でケルンとパリを経由しての長旅だ。

かたや私は久しぶりの一人暮らしに開放感を感じることしきり。テレビのチャンネル争いは無用だし、トイレの便座が上がったままになっているのをブツブツいいながら下ろすこともない。就寝前にベッドで本も読み放題(いつもだと、相棒が眠くなったら灯を消さなければいけないが)。長年の一人暮らしで味をしめた「独りの気楽さ」を、つかの間楽しむことになった。

相棒はアンジェーの街のチョコレート工房で買い求めた手作りチョコ詰め合わせを携えて戻ってきた。相棒にとっても、フランス語で全て用が足りる2泊3日は、けっこう開放感だったのではないだろうか。
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by bonnjour | 2006-03-04 21:55 | 暮らす