B的日常
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ドイツ、デンマーク、フランス(一瞬)と、流浪の生活を約10年。昨年秋にポーランドに流れ着く。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
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美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
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パリ旅日記 その4 ハマムでアングルの世界にひたる
今日のメインイベントは、A子、S子と私の女性陣がパリのイスラム教寺院(モスク)に付属したハマム(トルコ式蒸し風呂)で入浴し、その後、A子のご家族も加わって、同じくモスクに付属するレストランで北アフリカ料理を食べる、というもの。
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このハマムは曜日によって男女の入浴日が決まっている。旅行の計画を立てるときに女性の入浴日を調べておいた。

入り口で入浴料を払って、いざ突入。ちなみに入場料と垢すり、10分間のオイルマッサージがセットになったコースで37ユーロ(約5400円)と、結構なお値段。それでも、パリの別の高級ハマムは同じようなコースが60ユーロくらいするらしいので、リーズナブルな価格設定といえるかも。私たちは、これに食事が付いたコース、57ユーロを選ぶ。

内部はアングルの名画「トルコ風呂」(写真上)の世界。蒸気でかすむ薄暗いイスラム風建築の風呂場に、半裸の豊満な女たちがしどけなく横たわるという図式。

ガイジンが日本の銭湯に入るときに戸惑うのと同様、勝手がわからず一部挙動不審の気味もあったが、蒸気で全身をふにゃふにゃにした後の垢すりとマッサージは、まさに「極楽」だった。
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付属のレストランで食べたクスクス。ラムの串焼きと野菜のクスクスのセットで、程よく焼けたラムの香ばしさがじっくり煮込んだ野菜とよく合った。

ここはイスラム教寺院がやっているレストランなので、アルコール類はご法度。ペリエを頼んだが、湯上りの身体には発泡性の飲み物がよく合って美味しかった。

最後に出てきたのが、アラブ菓子。大皿に盛り合わせたお菓子から、好きなものを1個選ぶという方式。
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これが、甘い、甘い。お酒が飲めないアラブでは、嗜好品として男性でも甘いお菓子を山のように食べるというが、大量の砂糖とドライフルーツ、そして油を多用したアラブ菓子は、1個で(日本人の)食事1回分のカロリーを補ってしまいそうだ。

とはいえ、同じ「激甘」でも、アメリカあたりの大味な砂糖の塊のようなお菓子よりは、こちらのほうがずっと美味しいと感じるのは、エスニック料理好きの私の偏見だろうか。
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by bonnjour | 2006-08-07 02:16 | 旅する
パリ旅日記 その3 今日は美術館無料日だ!
パリの公立美術館は毎月第一日曜日が入館料無料になる。今回はラッキーなことに、その第一日曜日にパリに滞在することができた。

ということで、今日は美術館三昧の一日。

c0163963_2142475.jpgまずはS子と一緒に、閑静な住宅街にある「ギュスターブ・モロー美術館」を訪れる。画家の住まいをそのまま美術館にしたもので、アトリエだった場所に所狭しと作品が並ぶ。印象派と同時期に活動していた画家(1826-1898)だが、神話や聖書をテーマにした幻想的な作風で、世紀末芸術の代表的な存在だ。(左写真は代表作である、サロメを描いた「出現」)。

この画家を偏愛している私には、ぜひ来てみたかった場所。

美術館の解説板や館内表示には、仏語・英語の二大メジャー言語に加え、なぜか日本語が。それも、観光地にありがちな怪しげな日本語ではなく、妙に丁寧なネイティブスピーカーの日本語である。独語やイタリア語・スペイン語などヨーロッパで需要の多そうな言語はないのだが。日本人に人気の美術館なのかもしれない。あるいは学芸員に日本人がいるのかも?

次に向かったのは中世美術館(旧クリュニー美術館)。ここで、午前中にルーブルを見学していたA子一家と落ち合う。

c0163963_2144870.jpgクリュニー派の古い修道院を改造したこの美術館の目玉は、一角獣と貴婦人を描いたタペストリーの連作だ。このタペストリーを展示する部屋だけは、作品保護のために照明を落とし、空調を入れてある。作品の素晴らしさと空調の快適さで、この部屋にしばらく留まる。

それにしても、修道院に異教的な一角獣のモチーフなんて許されたのかしら?と素朴な疑問を感じたところ、同行したA子の旦那様が「世俗化が進んだクリュニー派は、妖怪・怪物なんでもアリの装飾を建築のあらゆる所に施した」という明快な回答をしてくださった。A子の旦那様は西洋中世の哲学が専門の研究者で、この話をきっかけに、世俗的でギンギラギンのクリュニー派と、清貧を旨とするシトー派の対立について、大変わかりやすくしかも面白く解説してくれた。そう、今回は専門家の解説付きの贅沢なツアーなのだ。

美術館ハシゴの最後は、去る5月に新装オープンしたオランジュリー美術館。モネの睡蓮の連作があるところだ。美術ジャーナリストであるM子さんが、昨夜のディナーの席でイチオシの場所として薦めてくれた。
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自然光を取り入れた楕円形の展示室の壁に360度展開する睡蓮の絵は、見るものを池の真ん中にいるような錯覚に陥らせる。

朝から「世紀末」「中世」と、幻想的な世界を旅してきたわけだが、ここで印象派の健康的な明るさに触れて、ちょっと一息ついた感じ。
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by bonnjour | 2006-08-06 02:12 | 旅する
パリ旅日記 その2 ノートルダム寺院やモンマルトルの丘
パリに来たからにはノートルダム寺院にお参りしないわけにはいかない。
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というわけで、2日目はノートルダム寺院と、寺院があるシテ島、隣のサンルイ島を探検。
続いてモンマルトルの丘に登り、頂上の白亜の教会、サクレクール寺院にお参り。
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上の写真は、サクレクール寺院近くのなんでもない階段。でもパリらしさが漂っていると思うのは、先入観か?
夜は、昔の勤め先の先輩でパリに20年近く住んでいるM子さんと、今回の旅行ご一行様(日本からA子一家、スウェーデンからS子、そして私)が合流して夕食をいただいた。

M子さんが予約してくれた、おしゃれなスペイン料理店(有名店が軒並み夏休みを取る8月に、奇跡的に開いていた)はセーヌ河畔のサンジェルマン・デュプレ地区にあり、洒落た盛り付けとインテリアのトレンディなお店。

スペイン式おつまみのタパスと、本格的パエリャのセット・コースを頼む。イカ墨のパエリャは日本人好みの味。タパスも上品で美しい品々が並ぶ。

デザートは、懐石料理みたいなプレゼンテーションだった。欧米では日本料理の手法や盛り付けの影響を受けたトレンディな店が結構多いと聞いていたが、納得。
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by bonnjour | 2006-08-05 02:09 | 旅する
パリ旅日記 その1 アラブ市場と名所めぐり
パリの旅の第一歩は、アラブ人街といわれるBelleville(ベルビル)で週に2度開かれる市を、スウェーデンからかけつけた友人S子とともに見学。新鮮な野菜、果物、魚介類が山盛りで、「奥さん、安いよ」と呼びかける売り手の声が飛び交っていた。
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場所柄、売り手もお客さんもアラブ系の人が多いが、東洋人の姿もちらほらみえる。この近くには中国人街もあるそうだ。

それにしても、パリ到着後最初の目的地がアラブ系市場というのが、私たちの旅の性質を物語っている...。
市場で果物やお菓子を仕入れた後は、正統派のツーリストに変身。
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地下鉄で凱旋門とエッフェル塔(対岸のシャイヨー宮から眺めた)を見て回り、シャンゼリゼ通りを散策した。シャンゼリゼのカフェの「やらずぶったくり」価格に目を回したり(もちろんどの店にも入りませんでした)、ルイ・ヴィトンの店の入り口にいるドアマンの人数を数えて感心したり(もちろん店内には入りませんでした)と、ベルビルの市場とは対照的なパリを楽しむ。

金曜日はルーブル美術館が夜9時過ぎまで開いているありがたい日なので、午後4時ごろからルーブルに行く。お目当てはフェルメール、カラバッジョ、ド・ラ・トゥールなど。とりわけ、ド・ラ・トゥールの「悔い改めるマグダラのマリア」(写真下)はぜひ見たい。
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人気者のモナリザさんは、私はあまり好きではないが、一応彼女にも表敬訪問する。

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順路を探してウロウロしていたら、フォンテンブロー派の「ガブリエル・デストレとその妹」(写真右)にはからずも遭遇し、「おや、ここにいたんですね」と声をかけた。この間まで相棒が読んでいた本(歴代のフランス国王のラブライフ、というようなタイトルだった)の装丁が、この絵だったが、ルーブル所蔵ということを忘れていた。
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昼と夜は、同じレバノン料理の店で野菜を中心にした盛り合わせをいただく。写真のセットで1皿6ユーロ(約900円)。ひよこ豆のペースト(フムス)、クスクスのサラダ(タブリ)、トマトで煮込んだオクラなど、健康的な料理が勢ぞろいした。

戦火にさらされているレバノンだが、パリ在住のレバノン人も故郷に残してきた親類縁者を思うといてもたってもいられない気持ちだろう。ちょっと神妙な気持ちでの食事となった。

夕食時に日本から来た友人A子一家と合流した。ひと足先にパリ入りしたA子一家は、今日の夕方にベルギーへの小旅行から戻ってきたところ。
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by bonnjour | 2006-08-04 02:05 | 旅する
行ってきます
今日から数日間、パリに旅行する。学生時代からの友人が家族旅行でパリにやってくるのに便乗して、現地で落ち合おうという計画。そこに、同じく学生時代からの仲間で現在は北欧に住む別の友人も合流することになり、ちょっとした同窓会気分になってきた。おまけにパリには、私が昔、勤めていた会社の先輩が長年暮らしていて、今回は彼女がパリに引越して以来、初めて再会できることになった。

都合がつかなかった相棒はドイツで留守番なので、ちょっとかわいそうだが、懐かしい顔ぶれとの再会と、ほぼ初めて訪れる(はるか昔に、まる1日だけ滞在したことがあるのだけれど)パリの街への期待で心が躍る。

ダビンチ・コード(私は読んでいない)のヒットで、パリ市内の小説・映画のゆかりの場所が大賑わい、というニュースがちょっと心配だけれど、大勢の人出にめげず、おのぼりさんをやってきます。
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by bonnjour | 2006-08-03 02:04 | 旅する