B的日常
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ドイツ、デンマーク、フランス(一瞬)と、流浪の生活を約10年。昨年秋にポーランドに流れ着く。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
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美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
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独逸のどぶろくを飲んだ
c0163963_2152314.jpg9月から10月にかけて、ほんの短期間出回るという「ワイン成長途上のブドウ果汁」(Federweisser:フェーダーヴァイサー)を購入。瓶内でも醗酵が進んでいるため、栓は密閉式でなく、金属のキャップがゆるゆるにかぶさっている(なので「横にしないでください」とキャップに書いてあった)。

グラスにそそぐと、日本の「どぶろく」よりはずっと透明度が高いものの、濁り酒の仲間だ。味は、ブドウの甘みと香味が凝縮されていて、お酒というよりは果物を濃縮して飲んでいる感じだ。これが酵母の働きで、ゆくゆくはアルコールになるのかと思うと、酵母さんに感謝したくなるのが酒飲みの困ったところ。

【後日談】
初日に飲んだときはアルコールがほとんど感じられない濃縮ブドウジュースだったのが、何日か経ってからまた飲んだら、すっかりアルコールに変化していた。瓶内で酵母さんがせっせとアルコールを作ってくれていたのだ。生きたお酒を飲んでいる感じで、ちょっと感激。
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by bonnjour | 2006-09-25 21:51 | 暮らす
重訳
うちから車で1時間半ほどのところにあるデュッセルドルフでカラバッジョの大規模な展覧会をやっていると聞いたので、行こうと思っていたのだが、金曜日にちょっとまとまった仕事をいただいて、週明けが締め切りなので、この週末は遠出を避けることにした。カラバッジョは来年の1月まで開催しているそうなので、まあ急ぐことはない。

で、そのまとまった仕事なのだが、イタリアで行われるイベントの広報資料(英語)を日本語に訳すというもの。英文を読み始めたが、なんだか様子が変。文章の構文が破綻しているし、珍奇な表現が満載である。はたと気が付いてネットで検索すると、イタリア語の原文が見つかった。どうやら、イタリア語で作成した資料を直訳したらしい。この人たちは「ネイティブ・チェック」という言葉を知らぬのか! この英文をそのまま日本語に訳すと、オリジナルのイタリア語とは似ても似つかぬものが出てくる危険性がある。

英語を介した重訳の危うさについては色々なところで指摘されているが、自分が当事者になるとは、まことに「トホホ」である。

仕方ないので、珍奇な表現や、内容的に「???」と思う箇所にぶち当たると、イタリア語の原文を参照して、辞書を引きまくり、イタリア語のできる相棒に説明してもらったりして、なんとか仕事を進めた。

面白いことに、イタリア語とフランス語では語法や発想法が似ているらしくて、私がどうしてもわからなかったある英文を、相棒はやすやすと解読してみせた。日本人どうしが、日本語の発想で珍奇な英語を喋っても、お互いに理解できるのと同じかもしれない。
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by bonnjour | 2006-09-23 21:50 | 暮らす
トップの失言
ローマ教皇ベネディクト16世が、里帰りしたドイツで、イスラム教を非難したと取られても仕方のない発言(というか、失言だ)をしてしまった一件。日本でも報道されているようだが、当地でももちろん大ニュースで大きな反響を巻き起こしている。

教皇の真意がどこにあったのか、知る由もないが、出身国ドイツの大学で神学の教授を務めた後バチカン入りして「教理省長官」(世が世なら「異端審問官」だ)をやっていたという彼の経歴や、「超保守派」という教皇選出時の評判を考えると、イスラム教に必ずしも好意的ではないのだろう、と想像するのはそれほど間違っていないと思う。

教皇個人として、さまざまな感情や感覚を持つことは誰にも止められない。そもそも80歳に近い老人の主義主張を、誰が変えることができようか。だが問題なのは、それを外部に吐露してしまうことだ。彼の発言は「ヨゼフ・ラッツィンガー氏(教皇の本名)の気持ち」ではなく「全世界にネットワークを持つカトリック教会の見解」として受け止められるのは必至なのだから。

企業広報に携ってきた自分の経験からいうと、これは典型的な「トップの自覚不足による失言事件」だ。ようするに、自分の発言の影響力を見くびったということ。

失言が起きやすいシチュエーションとして「緊張が解けた一瞬」「気心が知れた相手へのオフレコ発言(本来、オフレコというのは存在しない。喋ってしまったら報道される)」というのがある。今回の教皇の失言は、この図式にまんまと当てはまる。(余談だが、日本の政治家の失言も、たいてい「支持者との集会」など、内輪の席でのオフレコ発言に端を発することが多い)。

まず、生まれ故郷のドイツに戻った安心感。今回の失言は大学での講演の最中に起こったということだが、長らく大学で教えていた経歴から、ついつい古巣に戻ったような、内輪の感覚が出てしまったのかもしれない。講演の言語が母語のドイツ語だったことも、ついつい「ホンネ」を言ってしまう要因になりそうだ。

これを防ぐには、もう徹底的な「メディア・トレーニング」(正しいメディア対応の仕方を学び、失言を防止するとともに正確かつ効果的に真意が伝わるコミュニケーション方法を習得する)を受けていただくしかない。今回の失言はメディア取材によるものではないが、公の場での発言は常にメディアに注目されていることを考えれば、応用が利く。

アメリカあたりのPR会社が、さっそくバチカンに売り込みをかけていたりして...。
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by bonnjour | 2006-09-15 21:49 | 思う
大異変
夕食後、でれーっとしていたら相棒がいきなり「私ハ、本ヲ、読ミマス」「私ハ、ふらんす人デス」等々、日本語のフレーズを復唱しだした。ど、どうしたんだ、いきなり!おまけに私が読んでいる日本の雑誌を取り上げて「これは『の』という字!」と、唯一覚えたらしい平仮名を探して自慢げだ。どうやらフランス人向けの日本語学習のウェブサイトを見つけて、ちょっとかじってみたらしい。

相棒はポスドクで2年も日本にいたのに日本語を一言も喋らずに滞在を終えたという、日本人が聞いたらむっとするような実績を持つ。受け入れ先の教授がフランスで学位を取った方で、同僚もフランス人やベトナム人という環境にいたので、日本語を喋る必要に迫られなかったことが大きいが、本人に言わせると、語学の勉強をしている暇があったら、「大好きな」数学の研究をしていたほうがいいそうだ。

ドイツでも、そう。せっかくゲーテ・インスティチュート(授業料がバカ高い)で3ヶ月のドイツ語研修を無料で受けられるという、フンボルト財団の大盤振る舞いがあったのに、相棒は逃げまくって研修をパスしてしまった。相棒がドイツ語で言えるのは数字の1から3までだけだ。

そんな性格を知っているので、なぜ今になって日本語に興味を持ったのか、その異変に驚く。もしや、フランスで流行している「オタク」や「アニメ」に興味を持つようになったのか?はたまた、オズ・ヤスジロウの映画を字幕無しで見たいと突然思い立ったのか?

真相はいまだに謎だが、日本語の文法や表現について「素朴な疑問」をぶつけられると答えきれないので(これは相棒も同様で、私がフランス語について素朴な疑問を投げかけると、答えにつまっている)、知識武装に励む今日この頃だ。
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by bonnjour | 2006-09-09 21:48 | 暮らす