B的日常
bonnjour.exblog.jp

ドイツ、デンマーク、フランス(一瞬)と、流浪の生活を約10年。昨年秋にポーランドに流れ着く。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
ブログパーツ
プロフィール
美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
最新のトラックバック
Wheelock's L..
from えいじゅなすの本棚 − 英語..
ミケランジェリ/ショパン..
from クラシック音楽ぶった斬り
フィリップ・ジャルスキー..
from ご~けんのAudio & C..
NAXOS MUSIC ..
from Ceciliaの部屋
カテゴリ
以前の記事
その他のジャンル
<   2008年 08月 ( 11 )   > この月の画像一覧
テレビっ子
今のアパートにはテレビがない。置いておくと結構高い視聴料がかかるので、家主のLさんが中国に旅立つときに撤去していったのだ。おかげで北京オリンピックの映像はひとつも見ないまま、気がついたらオリンピックが終わっていた。まあ、スポーツってやるのも見るのも嫌いなので、テレビがある生活をしていた時もオリンピックにチャンネルを合わせることって、ほとんどなかったのだけど。

昨年、ドイツにいたときは借りていたアパートにケーブルTVが入っていて、チャンネルの大半はドイツ語だったけどCNNなどの英語放送も数チャンネルあった。毎週見ていたのは土曜日の昼のジェイミー・オリバーの料理番組(なんとジェイミーはドイツ語を喋るのである <==吹き替え)と、日曜日の昼に放映されていたMTVの「Next」という米国の俗悪デート番組

後者は視聴者から選ばれた一人の男性または女性に初対面の候補者5人がアタックして(ヘテロ・バージョンのほかに、ゲイ&レスビアン・バージョンもあった)、みごと次のデートを勝ち取るかどうか、という下世話な番組だ。合格点に達しなかった候補者は「Next!」と宣告されて退場となるので、それが番組名になっている。これを見ながらウダウダ昼食を食べるのは、いかにも自堕落な週末の昼下がりという感じだった。



そんな自堕落ともサヨナラしてテレビのない生活になったが、これがかなり快適だ。ついついダラダラとテレビを見て時間を浪費することもないし、今はパソコンがあれば様々なサイトでニュースの動画も見られる。さらにはYouTubeなんて便利なものが登場したので、話題になった番組のさわりなんかは見ることができる(著作権の問題は常にあるけど)。テレビがなくて困るのは、DVDを大画面で見たいときくらいだ(これだって、要は大画面モニターがTVスクリーン以外にないだけの話だ)。

テレビ局が視聴者のテレビ離れに頭を抱えるのもよくわかる。
[PR]
by bonnjour | 2008-08-29 10:35 | 暮らす
ガレージ歌手が全世界にデビュー?
色々な歌手が歌うバロック・オペラの名曲をYouTubeで聴き比べするうちに、妙に気になるお方を発見した。



"Caldo sangue" from "Sedecia, Re di Gerusalemme" by Alessandro Scarlatti

このスキンヘッドの中年男性、米国在住のYouTubeハンドルネーム「twalker742」さん(52歳)である。

ヘンデル、ポルポラ、パーセルといったバロック作曲家による、今ではカウンターテナーの主要レパートリーになっている作品をYouTubeで検索すると、アンドレアス・ショル、フィリップ・ジャルスキー、デヴィッド・ダニエルズといった人気歌手に交じって必ずといっていいほど彼の動画がヒットするのだ。舞台はご自宅のガレージやリビングルームなど。生活感あふれる場所でカラオケをバックにバロックの名曲を熱唱している。

聴いてみると、ルックスに似合わず(失礼!)可愛らしいカウンターテナーの声をお持ちで声量もある。技術的には愛好家の趣味の域にとどまっているが、バロックの声楽曲が大好き!という熱い気持ちが伝わってくる。そして何より、YouTubeという媒体を使って全世界に自分の歌唱を発信し、各国のユーザーからフィードバック(その大半は「感動した」「素晴らしい」という励ましの言葉だ)をもらうという、YouTubeのコミュニケーション機能をうまく生かした使い方をしているのがよい。

もちろん、このお方↓(収録当時、21歳)の歌唱と比べたりするのはルール違反!



Philippe Jaroussky sings "Caldo sangue" from "Sedecia, Re di Gerusalemme" by Alessandro Scarlatti
[PR]
by bonnjour | 2008-08-26 18:41 | 聴く&観る
「夜の女王」を「夜のテノール」にする?ソフト
最近、ある方のブログで便利な音声ファイル変換ソフト(フリーウェア)の存在を知った。このソフトを使うと

● 速度を変えずに音程変更(±1オクターブ)
● 音程を変えずに速度変更(0.5~2倍速)
● 速度変更(音程も変わる)
● ステレオ音声からのボーカルの消去(歌を抜いてカラオケを作成)

などができ、変換後のデータをWAV形式で保存できるという。ちょうどカラオケがほしい曲があったので、さっそくこのソフト「DARU/PITCH-SHIFTER!」をVectorのサイトからダウンロードしてみた。

使用感はなかなかGood。特別な知識やスキルを要せずにすぐに使えるところが良い(肝心のカラオケ作成は、元の音声ファイルがよくなかったのかボーカルがかなり残ってしまったが)。

作者の方は「一青窈のキーを4つ下げると平井堅になる」というトリビアを試すためにこのソフトを作ったそうだ。それならばと、ソプラノ、バリトン、メゾ、カウンターテナーなどいろんな声種の音声ファイルの音程を、速度を変えずに上下させて遊んでみたところ、

夜の女王夜のテノールになったり
ドン・ジョバンニ女ジョバンニになったり
カウンターテナーが普通のテノールソプラノになったり

かなり楽しかった。でもオペラ歌手の皆さん、せっかくの演奏を変な遊びに使ってごめんなさい。

c0163963_1022419.jpg

[PR]
by bonnjour | 2008-08-24 10:10 | 息抜き
Beata Vergine:聖母マリアへの讃歌
運び屋さんが持ち帰ったCDからフィリップ・ジャルスキーの歌う「Beata Vergine」(聖母マリアをたたえるモテット集)を聴く。
c0163963_102699.jpg



16世紀に最高潮を迎えた対抗宗教改革(Counter-Reformation)では、カトリック教義における聖母マリア崇敬が再確認されるとともに、教会で演奏される音楽から世俗的なものが追放され、テキストの言葉がよく聞き取れるような音楽(なにしろ布教の手段だからね)が奨励されることになった。

そうした潮流の中で生まれた、17世紀初めのベネチアとローマの作曲家による聖母マリア讃歌を集めたのがこのディスクだ。取り上げられた作曲家は次の通り:Girolamo Frescobaldi, Giovanni Battista Bassani, Francesco Cavalli, Alessandro Grandi, Giovanni Legrenzi, Giovanni Antonio Rigatti, Giovanni Paolo Caprioli, Giovanni Felice Sances, Andrea Mattioli, Girolamo Casati, Giovanni Paolo Colonna

鍵盤楽曲で有名なジローラモ・フレスコバルディを除くと、現代ではあまり演奏されなくなってしまった作曲家たちだが、しみじみと美しい曲ばかりだ。そしてジャルスキーの清潔で澄み切った声と明瞭なディクションが曲の美しさを引き立てている。また14曲中2曲はコントラルトのマリー=ニコル・ルミューがデュエットしているが、彼女の上質なベルベットのような声とジャルスキーの透明感のある声の相性も抜群で、天国にいるような気分になる。

詳しい曲目と試聴はこちらのサイトで。また、このディスクのメイキング映像(写真下)がEMIのサイトで視聴できる。
c0163963_11282531.jpg


ジャルスキーはインタビューの中で、現在では埋もれてしまった名曲に再び光を当て、人々に紹介していきたいと語っているが、このディスクもその一例だ。意欲的なこの作品集が、録音時弱冠27歳だったジャルスキーによって実現したことに驚愕する。
[PR]
by bonnjour | 2008-08-20 11:17 | 聴く&観る
天気が良かったので
天気が良かったので昼食用のサンドイッチを持参して近所の公園に行く。
c0163963_5574450.jpg




水鳥がヒナを連れて日光浴などしていて、なかなか和める。かなり接近しても逃げないのは人ズレしているのだろうか。
c0163963_5591042.jpg



この公園の一角にはデンマーク各地の古民家を移築した野外博物館「Den Gamle By」(デン・ガムレ・ビュ)があり、当時の生活の様子が体験できる。オーフスで一番有名な場所かもしれない。面白そうなんだけど、入場料が100クローネ、約2,200円(冬場の1~3月は半額)と物価高の北欧にふさわしい料金設定。今日は探訪する元気がなかったのでパスしたが、次回の楽しみに取っておこう。
c0163963_65412.jpg
[PR]
by bonnjour | 2008-08-16 05:51 | 暮らす
十字軍の音楽
運び屋さんに持ち帰ってもらったCDから、デイヴィッド・マンロウの「Music of the Crusades(十字軍の音楽)」を聴く。
c0163963_21583334.jpg


このディスクは昔むかし、15、6の頃に自分の小遣いで買った最初の何枚かのLPレコード(と書いただけで年齢がばれる)のひとつで、思い入れがある。しかも、マンロウの衝撃的な死から数年しか経過しておらず(ますます年齢がばれる)、なんだか生々しいというか痛々しいというか、こんな素晴らしいレコードを作ったお兄さん(写真で見るマンロウって、おじさんというよりお兄さんって感じだったのよね。亡くなった時、まだ33歳だったし)が早死にしてしまって気の毒に、と思った記憶がある。当時、このレコードは3,000円近くしたと思うのだが、CD時代になってから何度か再発売されたようで、私が今回買った盤はなんと1,200円。隔世の感がある。

レコードが高価だった昔は数少ないコレクションを、それこそ何度も繰り返して聴いたので、このディスクに収められた曲もよく覚えているのだが、CDの音質で聴くと臨場感がある。内容は12~13世紀の世俗曲および宗教曲で、十字軍兵士として遠征した恋人を思う歌とか、獅子心王リチャードを称える歌など、素朴で力強い作品が並んでいる。いわゆるクラシック音楽が登場する前の、西洋の土俗音楽としてロック・ミュージックにも通じるノリの良さがある。

ただし「あのサラセンの奴らは何をするかわからないのです」(Guiot de Dijon作、「Chanterai por mon corage」)といったイスラム教徒への敵意丸出しの歌詞をブックレットに印刷するのは、歴史上の十字軍の本質がそうなのだから仕方ないにしても、現在のPC(Political correctness)的にはどうなのよと突っ込みを入れたくなる。

デイヴィッド・マンロウが世を去ってから30年以上たつけど、まだお元気だったとしたら現在66歳(今、生年月日を調べて気がついたが今日は彼の誕生日何かが呼んだのかしらん)まだまだ現役で、音楽界に計り知れない貢献をしたことだろう。なんという損失!
[PR]
by bonnjour | 2008-08-12 23:32 | 聴く&観る
ありがたきは親心
義父母がフランスの南端からこの北の端まで、息子夫婦に会いにはるばる車でやってきた。ドイツ国境に近いフランスの町で1泊しての2日間の旅。考えただけで気が遠くなる。

なぜ飛行機にしなかったかというと大量の地元産ワイン
c0163963_20303433.jpg



地元の生産者から直接買った美味しいメロン
c0163963_2031960.jpg



などを差し入れに持ってきてくれたから。

ありがたきは、子供に故郷の美味しいものを食べさせたいという親心である。さっそくワインを開け、相棒と私の合作料理とともに供する。

そしてもうひとつ↓この雑誌も運んでくれた。
c0163963_20333186.jpg


これは先日、フランスの音楽雑誌のバックナンバーをインターネット通販で注文したもの。本体価格が6ユーロに対し、郵送手数料がフランス国内は3ユーロ(これはリーズナブル)、デンマークまでは16ユーロ(高い!)、日本までだと23ユーロ50(暴利!)と、段階的に高くなる。義父母が今月、こちらに遊びに来ることがわかっていたのでフランスの彼らの家を配達先に指定しておいた。運び屋さんにして、ゴメンナサイ。

この雑誌、昨年の5月号なのだが「カウンターテナーたちの勝利」と題した特集で、フランスの大スターとなった感のあるフィリップ・ジャルスキー(表紙右)と、ドイツ出身で現在実力・人気ともピカ一のアンドレアス・ショル(表紙左)が対談している。なんと豪華な企画。これからゆっくり「解読」したい。
[PR]
by bonnjour | 2008-08-10 20:55 | 暮らす
運び屋さんの帰還
3週間ほど東京に出張していた相棒が帰宅する。猛暑の東京から、今週はぐっと涼しくなった当地に戻ってきて拍子ぬけしたみたいだ。でも東京では、昼間は共同研究をしているO先生に色々と良くしていただき、夜は私の両親から「婿殿」として下にも置かぬもてなしを受け、すっかり上機嫌になって帰ってきた。

お土産は定番の酒類に加えて、スーツケースにたっぷり詰め込んだ日本のお菓子と食材。「うに」や「らっきょう」など、相棒の好物も実家の母がたっぷり持たせてくれた。
c0163963_2249969.jpg


そして今回は「運び屋さん」になってもらった。事前に実家宛にCDやDVD、オーディオ関係のアクセサリーなんかを通販で取り寄せておいて、それを持って帰ってもらったのだ。品揃えや価格、郵便サービスの信頼性を考えると、日本または海外の通販サービスで日本宛に商品を発送してもらうのが一番良いという結論に達したためだ。なんだかんだいって、日本は買い物天国だなあ。

c0163963_22531944.jpg
こうやって並べてみると、ワクワクしてしまう。これから毎日、少しずつ大事に聴いていきたい。



c0163963_2254371.jpg
日本で話題になっているらしい、このDVDも衝動買いしてしまった。ラテン・ダンスを踊りながらシェイプアップできるらしい。でも買っただけで実践しなければ、ウエストはいつまでたっても細くならないのだけど。
[PR]
by bonnjour | 2008-08-05 22:39 | 暮らす
80年代にタイムスリップ
今日の仕事のお題は80年代バブル期の東京の回想(英訳)。ディスコの「マハラジャ」チェーンやら、原宿にあった「Club d」やら、「DCブランド」ブームやら、懐かしい話のオンパレードで、タイムスリップした感じ。私は夜遊びなんかトンデモナイという地味会社員だったが、それでもたまにはバブル臭のプンプンする店に出没して時代の香りを嗅いでいたくらいだから、遊び人の面々はさぞかしクレイジーな日々を送ったに違いない。

c0163963_18175154.jpg


あの当時、取引先を接待すると、帰りのタクシーを手配するのが一苦労だった。新入りの私は「パシリ」として、お開きにする30分前には席をそっと抜け出して、店の公衆電話(携帯なんてなかったんだよね)からタクシー会社の予約センターに電話をかけまくっていた。電話がやっとつながって配車してもらえるのが30分後というありさま。みんな、なんであんなにタクシーを使っていたのだろう。とにかく誰もが浮かれていた。

もう一つのお題は、北京オリンピック期間中のインターネット・セキュリティに関するTips(和訳)。オリンピックをネタにしたスパムやオンライン詐欺に関しては、勝手に送りつけられるEメールだけでなく、自分で見に行くブログやSNNサイトにもマルウェアが仕込まれている可能性があるのでご注意、という話。この種のコンテンツは自分の参考にもなるので一石二鳥だ。
[PR]
by bonnjour | 2008-08-04 18:20 | 暮らす
思い切って、フェラーリを注文してしまった
フェラーリを注文してしまった。前から欲しかったんだ。ちょっと高かったけど、思い切って注文した。







...... といっても

c0163963_1812986.jpg


↑こいつじゃなくて




c0163963_17582697.jpg

...... という音楽CDである。

エンツォじゃないこちらのフェラーリさんは、ベネデット・フェラーリ(1603頃-1681)という、イタリアの作曲家&台本作家。ローマ、パルマ、ヴェネツィアなどで活動し、神聖ローマ帝国のフェルディナント3世に招かれてウィーンでも仕事をしている。残念ながら彼の書いたオペラ作品は完全な形では現存していないが、オラトリオと、「Musiche varie a voce sola」(独唱のための色々な音楽)と題したモノディ(独唱または少人数の重唱に伴奏をつけた声楽作品)集3冊が残されている。

今回注文したのはこの「Misiche varie」から14曲を、私が贔屓にしているフランスのカウンターテナー、フィリップ・ジャルスキー(下の写真)が歌っているもの。ある所でこのディスクの抜粋を聴き、その澄み切った声と情感あふれる歌唱にすっかりとりこになってしまった。ジャルスキー自身が結成したEnsemble Artaserseの、古楽器を使用した伴奏も美しい。

ところがこのディスク、2003年にAmbroisieというマイナーレーベールから発売されたのだが(録音時、ジャルスキーはまだ24歳!)現在は廃盤になっている。良い作品なのに残念。ジャルスキーは現在、Virgin Classicsの専属アーティストなので、権利関係がからんでいるのだろうか。
c0163963_19322359.jpg

それでAmazonのマーケットプレイスで中古商品が出ないか、ちょくちょくチェックしていたのだが、出物があったので思わず注文してしまった次第。定価22ドルの商品が62ドル。差額の40ドルがプレミアム?でも日本のAmazonに同タイトルの中古品が14,674円という高値(暴利?)で出ていたので、まだましかも。

米国から海を越えて無事に届いてくれることを祈っている。

同じCDを幸運にも別の方から譲ってもらったCeciliaさんの記事もご参照。
[PR]
by bonnjour | 2008-08-03 18:51 | 聴く&観る