B的日常
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ドイツ、デンマーク、フランス(一瞬)と、流浪の生活を約10年。昨年秋にポーランドに流れ着く。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
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美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
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大晦日
今日は大晦日。この日恒例の「こうもり」の録画でも見て気分を盛り上げたい。といってもYouTubeだけど。1994年10月13日、NHKホールにて収録。アイゼンシュタインを今は亡きヘルマン・プライが、そしてオルロフスキー殿下を極めつけヨッヘン・コヴァルスキーが歌っている。コヴァルスキー様のアリア「私はお客を呼ぶのが好き」は08:00頃から。



妖しくも美しいコヴァルスキー様の独唱の後は、心洗われる宗教曲をどうぞ。天使も大量出演している。特に大晦日やクリスマス・シーズンとは関係ない曲なのだが、詩の内容といい、聴くたびになんだかめでたい気分になってくる曲だ。



Claudio Monteverdi (1567 - 1643)
"Laudate Dominum in sanctis eius" from Selva morale e spirituale
Philippe Jaroussky, countertenor
Ensemble Elyma (direction: Gabriel Garrido)

【歌詞対訳】
Laudate Dominum in sanctis eius.
Laudate eum in firmamento virtutis eius.
Laudate eum in virtutibus eius.
Laudate eum secundum multitudinem,
magnitudinis eius.
Laudate eum in sono tubae.
Laudate eum in psalterio et cithara.
Laudate eum in tympano et choro.
Laudate eum in chordis et organo.
Laudate eum in cimbalis bene sonantibus.
Laudate eum in cimbalis iubilationis.
Omnis spiritus laudet Dominum.
(詩篇150番)

神の聖所で、神をほめたたえよ。
御力の大空で、神をほめたたえよ。
その大能のみわざのゆえに、神をほめたたえよ。
そのすぐれた偉大さのゆえに、神をほめたたえよ。
角笛を吹き鳴らして、神をほめたたえよ。
十弦の琴と立琴をかなでて、神をほめたたえよ。
タンバリンと踊りをもって、神をほめたたえよ。
緒琴と笛とで、神をほめたたえよ。
音の高いシンバルで、神をほめたたえよ。
鳴り響くシンバルで、神をほめたたえよ。
息のあるものはみな、主をほめたたえよ。ハレルヤ。
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by bonnjour | 2008-12-31 23:35 | 旅する
テレビで「アンジェリク」
年末年始はどの国でもテレビを見て過ごす人が多いようで、ここフランスでも特別番組や懐かしの名作映画などを放映している。今日から数日間、「アンジェリク」というブルボン王朝を舞台にした劇映画シリーズを放映するというので、一家揃ってテレビの前に陣取る。貧乏貴族の家に生まれた主人公アンジェリクが、数奇な運命に弄ばれながら、その美貌と才覚でたくましく生きていく、というフランスのベストセラー長編ロマンス小説(アンヌ&セルジュ・ゴロン作)の映画化だ。

この映画シリーズは1960年代にフランスで制作されたものだが、現地では根強い人気を持っているようだ。アンジェリクを演じる女優ミシェル・メルシエはブリジット・バルドー似の、小柄でセクシーなタイプ(最初、バルドーにこの役のオファーが来たものの断わってしまい、後で本人が後悔したとか)。日本では同じ原作をドジさまこと木原敏江が漫画化したものがあって、私は高校時代に友人たちとワイワイいいながら回し読みしたものだ(とりわけ「プレシ・ベリエールのフィリップ」という美男キャラクターが人気だった)。宝塚でも舞台化されたそうだが、フランスの宮廷を背景に美しい女主人公が繰り広げる波瀾万丈のロマンスという、いかにも宝塚にふさわしいストーリーかもしれない。

木原版の「アンジェリク」は、日本の少女漫画向けにかなり翻案してあったが、本家フランスの劇映画は原作に忠実に作られているようだ。本日放映の第1作では、主人公アンジェリクが実家の窮状を救うため、顔に醜い傷痕のある侯爵ジョフレと政略結婚させられ、はじめはジョフレを毛嫌いしていたアンジェリクも彼の人柄と才能に魅かれ、愛情が通い合うようになるものの、アンジェリクに横恋慕した国王ルイ14世の嫉妬によりジョフレは無実の罪で処刑される(でも後になってやっぱり生きていた、となるのがさすが大河ロマン)、というお話。シリーズで作られた映画の後のほうになると、アンジェリクが海賊にさらわれて女奴隷になるとか、荒唐無稽なストーリーだ。まあ、ロマンス小説ってことで、なんでもありの世界。



最近の時代考証バッチリの歴史映画と比べると、衣裳がなんとなく安っぽかったり、髪型や小道具が変に現代的センスだったりと突っ込みどころは多々あるのだが、大河映画を鑑賞しつつ、今年も残すところあとわずかになった。
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by bonnjour | 2008-12-29 19:42 | 旅する
まだ続く食事日記
食事日記はまだまだ続く。

本日の昼食はandouillette(アンドゥイエット)という、内臓を使ったソーセージのグリル。相棒の好物につき、事前に義母にリクエストしてあった。アンドゥイエットは豚の腸にモツ(腸、胃 etc.)や肉を詰めたもので、モツ特有の動物系の強烈な臭気を発する。フランス人はこの奇妙な食品が好きなようで、高速道路のカフェテリアにも、チキンのグリルやハンバーグステーキなどと並んで、こいつのグリルが定番のようにメニューに入っている。高速道路で食べるアンドゥイエットは品質が悪いせいか、ものすごく臭い公衆トイレの匂いを彷彿とさせ、日本のクサヤや台湾の臭豆腐など臭いものが大好物の私でさえ一口食べただけで降参してしまうのだが、今回義母が用意してくれたものは新鮮で良質な品だったので、まずまず美味しく頂くことができた。
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それにしても、日本のモツ料理は丁寧な下ごしらえと生姜やニンニク、味噌などの風味でモツの内臓臭さを消すのに躍起になるのに、フランス人は逆にこの臭気を愛でているフシがある。肉食民族には付いていけないと思う瞬間だ。

内臓を食べた後はチーズで〆め、デザートにリンゴとラズベリーのパイ。
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食べてばかりでは身体によくないので、重い腰を上げて近くの川まで散歩にいく。この川は水が澄んでいて、今でも夏になると泳げる。
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川にかかる橋はローマ時代の遺跡ということだが、後世に作り直しているのだろう。(川の氾濫で簡単に流されてしまうからね)。
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プロヴァンス特有の白い岩肌は石灰岩。今日も、もったいないくらいの青空だ。
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by bonnjour | 2008-12-28 01:42 | 旅する
先日から食事日記と化しているブログ
親戚たちが帰って久しぶりに静かになった義父母宅。今日のお昼はよく冷えたボージョレ・ヌーボーとブイヤベース。なんだかこのブログ、先日から食事日記と化しているが、普段デンマークで食べられないものを一杯食べるのが今回の里帰りの一大テーマなので、仕方ない。
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↓ スープのオレンジ色はサフランによるもの。クルトンに塗ったルイユ(ニンニク入りマヨネーズ)を薬味に頂く。
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by bonnjour | 2008-12-27 02:26 | 旅する
耐久レース ゴールは近い
ごちそう責めの耐久レース3日目。昼食はカナッペ(フォアグラ、芝海老、キャビアもどき)、スモークサーモン、海老のニンニク&パセリ炒めというシーフードが並ぶ。親戚同士の無礼講ゆえ、海老は手づかみで頭の味噌まで美味しく頂いた。相棒が子供の頃は毎年のクリスマスにトマトソースをかけたエクルビス(ザリガニ)を食べたそうだが、いつの頃からか海老のニンニク炒めがそれに取って替わったんだとか。
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またもやシエスタ休憩をはさんで耐久レースのフィナーレを飾ったのはGigot(羊の腿肉)のグリル。2時間たっぷりグリルしたため、キッチンには羊肉の香りが充満した。この香り、羊が嫌いな人にはちょっと辛いかも。付け合わせはジャガイモのグラタンと、パセリとニンニクをきかせたインゲンのソテー、それにアンディーブと胡桃のサラダ。アンディーブのほろ苦さが羊肉の脂っぽさを中和してくれる。
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たっぷりのごちそうとシャンパン&ワインをお供に大人たちはますます会話に熱中し、お子様たちはビデオ・ゲームに熱中し、ふだんと違う雰囲気に愛猫のZoeまで興奮気味になって、クリスマス翌日の夜は更けていった。
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↓ プロヴァンス地方の素朴な泥人形「サントン(santon)」を使ったクレッシュ(キリストの降誕シーンを再現したジオラマ)。相棒の実家では毎年、クリスマスツリーの下にこれを飾っている。
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by bonnjour | 2008-12-26 01:43 | 旅する
耐久レース2日目 今日の対決相手はイノシシと鴨
今日はクリスマス、というか、耐久レース2日目。午後2時頃に近くの相棒祖父母宅に泊っていた親戚一同が登場する。

まず遅めの昼食はズッキーニのグラタンを前菜に、メインはイノシシの赤ワイン煮込みニョッキ添え。イノシシは義母が事前に煮込んで冷凍保存しておいたもの。赤ワインに漬け込んだ効果か、柔らかい中にもジビエ特有の野性味があって美味しい。でも同じ肉を味噌味の鍋仕立てにしたら、さぞかし熱燗が進むだろうなと考えてしまう私はやっぱり日本人。

その後「シエスタ」でいったん退散した親戚たちが夕方、再登場してディナーが始まる。

前菜は野菜のキッシュ。メインは鴨の胡椒ソースにジャガイモのグラタン(gratin dauphinois)を添えたもの。鴨は脂身から取った油でソテーしてある。程よくレアで柔らかな焼き具合が美味しい。
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そしてデザートはクリスマスの定番、ビッシュ・ド・ノエルだが、昨日のヴァニラ味に変わり、今日はチョコレート味のもの。ケーキ全体を包んでいるマジパンは、日本人にはちょっと甘すぎる感じ。
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そうこうするうちに、時計は10時半に。私にとっての今日のメイン・イベント(笑)、国営TV局のFrance2で放映されるクリスマス特別音楽番組「Musiques au cœur - La voix des anges」を見るために、いそいそとTVの置いてある隣室に行く。そこで遊んでいた3人のお子達には「これから大事な番組を見るのでTVのチャンネルを変えるね」と宣言。大人はエライのだ。

この番組は、Ève Ruggieriというクラシック音楽が守備範囲の女性ジャーナリスト兼プロデューサー(顔立ちといい、雰囲気といい、ちょっと黒柳徹子を彷彿とさせる)の司会のもと、スタジオに呼ばれた音楽家たちがトークや演奏を繰り広げるもの。顔ぶれは下記の通り。
- Natalie Dessay, soprano
- Véronique Gens, soprano
- Jacek Laszczkowski, sopranist
- Philippe Jaroussky, countertenor
- Susan Manoff, piano
- Children's choir Sotto Voce, conducted by Scott Alan Prouty
- Ensemble Matheus, conducted by Jean-Christophe Spinosi

他の大人たちはおしゃべりに夢中で、また子供たちは遊びに夢中で、私だけがTVに釘付けになったけど、見たかった番組が無事に見られてよかった。

↓ Ève Ruggieriを囲んでゲストの音楽家たちと腹話術師のChristian Gabriel&人形のフレディ君。
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↓ 番組の宣伝用写真にはなぜかÈve Ruggieriとジャルスキーのツーショット写真もあった。
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by bonnjour | 2008-12-25 18:36 | 旅する
胃袋耐久レース始まる
今日はクリスマスイブ。フランス人の威信をかけた胃袋耐久レースの始まりだ。相棒の実家に親戚一同が集まって、今晩から3日間、盛大に飲み食いするのだ。

さて、その前に、村の広場で義父母が出演するクリスマス・コンサートが開かれた。年金生活に入った義父母は、地元のプロヴァンス文化を保存するアソシエーション(日本のNPOに相当)を立ち上げ、地域語であるプロヴァンス語(フランス南部の土着語である「オック語」の一方言で、言語学的にはフランス語より、むしろスペインのカタルニア語に近い)の歌や寸劇などを地元のフェスティバルで上演している。今日は義父母の友人たちや親戚が聖書の人物に扮したキリスト降誕劇をはさんで、プロヴァンス語によるクリスマス・ソングを2時間、歌いまくった。
↓ 村役場前の広場で開かれたコンサート。
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↓ キリスト降誕劇には本物のロバや羊も登場した。
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コンサートが終わると、広場から徒歩30秒(!)の相棒の実家でディナーが始まる。5家族、大人10人、子供3人という構成。14歳、12歳、9歳のお子様(腕白盛りの男の子ばかり)は、別テーブルで食事をさせるというのがフランスらしい。このお子様たちは、飲み食いよりビデオゲームやDVDに興味があるらしく、1皿が終わると揃ってTVが置いてある部屋に飛んでいってしまい、ゲームをしている。今はどこの国の子供たちも、似たり寄ったりなのかもしれない。
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まずは大人がシャンパン、子供がコーラで乾杯をして、カナッペの盛り合わせをつまむ。載っているのは芝海老&ゆで卵、フォアグラ、スモークサーモン&ハーブ入りチーズ、蟹肉のパテなど。コンサートに行く前に作っておいたので、カナッペの台が少々乾燥してしまったのは反省事項。
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次いで生牡蠣、エスカルゴ、ポロネギのクラフティと、日本人好みのシーフードと野菜料理が続き、デザートは薪の形をしたフランスのクリスマス・ケーキ、ビッシュ・ド・ノエルが登場。デザートの後も延々とおしゃべりが続き、お開きとなったのは午前3時だった。

まさに、体力勝負のクリスマスだ。
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by bonnjour | 2008-12-24 03:32 | 旅する
南仏の田舎のクリスマス風景
北国デンマークから到着すると、今さらながらにここの温暖な気候に驚く。こんな青空 ↓ が毎日続いて昼間は暑いくらいだし、日照時間も2時間以上長い。北国の人が、休暇になるとどっと南のほうに移動する気持ちもわかる。
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相棒の実家は、典型的な南仏の田舎にある。人口3,000人の小さな村。
だから、クリスマスの飾り付けも素朴だ。
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by bonnjour | 2008-12-23 20:11 | 旅する
クリスマス休暇 民族の大移動
クリスマス休暇で相棒の実家に帰省する。朝、オーフスを出てバスでコペンハーゲン空港に(所要時間:約4時間)。そこからKLM便(これが一番安かった)でアムステルダムに飛び(所要時間:1時間半)、4時間半の待ち時間の後(ここの大規模ショッピングセンターのような免税店は、あの手この手でお金を落とさせようとするんだよねー)、マルセイユ行きに乗り継ぎ2時間で到着。マルセイユ空港で相棒の両親が私たちをピックアップしてくれて車で相棒の実家に(所要時間:1時間)。

なんとも長い旅でありました。とはいえ、全行程を車で行こうとすると1泊2日の大旅行となるので、寝ているうちに到着する飛行機のほうが、まだましという感じ。

【クリスマス・ツリー3題】

オーフスの駅ビルにあったやつ。
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スキポール空港(アムステルダム)で遭遇。
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プロヴァンス空港(マルセイユ)のはブルーが基調。


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by bonnjour | 2008-12-21 18:34 | 旅する
ポテトのピザ


ポテトのピザといってもレシピの話ではない。 Philippe ChevallierとRégis Laspalèsという、フランスのお笑い芸人のコンビ「Chevallier et Laspalès」が演じる、南仏プロヴァンスのアクセントをからかったコントがYouTubeに上がっていて、コテコテのプロヴァンス人である相棒が大いにウケていたのでご紹介する。

コントの内容は単純で、二人のプロヴァンス人が電話で「今晩のおかずはポテトのピザだ」「お、うちもだよ」と話すもの。これが誇張されたプロヴァンス訛りで話されるものだから、観客は大笑い。話の内容も、「プロヴァンスの名物はピザじゃ。今晩はポテトのピザだぞ」と、支離滅裂だ。もちろんピザがプロヴァンス名物という事実はないし、現地では炭水化物であるピザ生地の上に、これまた炭水化物のポテトを載せることはしない。

プロヴァンス訛り(といっても地域差は大きいそうだ)の特徴は、Lapin(ラパン)やPain(パン)などの「in」が「アン」でなく「エン」と発音されること(例:「ラペン」「ペン」など)、語尾に余計な母音が引き延ばされて残ること(例:Franceが「フランサァ」)など。上記のクリップでも「ポテトのピザ」(La pizza pomme de terre---ラ・ピザ・ポム・ド・テール)のことを「ラ・ピッザァ・ポンムァ・ド・テーラァ」と叫んでいる。

プロヴァンス訛りを、歌うようなアクセントと評する人もいるが、賑やかで(いや、むしろけたたましいというべきか?)、パリあたりの気取った(とプロヴァンス人は言う)フランス語とは別の言語みたいに聞こえる。実は来週、クリスマス休暇で相棒の実家に帰省するのだが、この強烈な訛りのフランス語に囲まれるのは、毎度のことながら楽しみなような、怖いような...。日本語を勉強中のガイジンが一人で熊本や鹿児島あたりに放り込まれるシーンを想像してほしい。

なお、ここでギャグにされたのは現代フランス語のプロヴァンス訛りだが、それとは別に地方語の「プロヴァンス語(Lou prouvençau)」というのが存在する。これはロマンス語系統のオック語の一方言で、言語的には標準フランス語よりむしろ、スペインのカタルーニャ語に近いもの。現在ではこれを第一言語として話す人はいなくなってしまったが、現在60代以上の世代では現代フランス語とプロヴァンス語のバイリンガルであるケースも多い。ちょっと古いが1990年の統計で、プロヴァンス語の話者は35万4,500人という。フランス政府はプロヴァンス語を公用語として認めていないが、地方語復権のトレンドに乗って、高校などで選択科目として履修できるようになった。年金生活に入った相棒の両親も、日本のNPOに相当する団体を立ち上げて、プロヴァンス語および地元文化の保存運動に取り組んでいる。プロヴァンス人というのは郷土愛が強いのだ。
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by bonnjour | 2008-12-19 10:30 | 息抜き