B的日常
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ドイツ、デンマーク、フランス(一瞬)と、流浪の生活を約10年。昨年秋にポーランドに流れ着く。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
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美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
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名物銭湯が、とうとう廃業
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西荻窪の名物銭湯「玉の湯」が5月末で廃業したという話を聞き、大ショック。一人住まいしていた西荻で、たまの気晴らしに向かうのがこの銭湯だった。立派な破風造りの典型的銭湯建築で、内部の設備も整っており、清潔でとても気持ちのよい浴場だった。お湯がかなり熱めなので夏場はうっかりすると入浴後に汗が噴き出して逆効果になるのが唯一の難点だったが、湯上りに飲むフルーツ牛乳の美味しかったこと。

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c0163963_21354834.jpg重労働の風呂焚きに加え、かなり遅い終業時間後にさらに浴室と脱衣所の掃除をしなければならない銭湯の仕事は大変に厳しく、最近の燃料費高騰もあって経営が大変な業界とは聞いていたが、ファンの多かったこの銭湯まで廃業とは残念きわまりない。次回帰国したときには玉の湯でひと風呂浴びてから地元の友人と飲み屋をハシゴ、という黄金コースをたくらんでいたのに...。



話は変わり、相棒の故郷は南フランスにある人口3,000人の小さな村だが、各戸に内風呂が普及するまでは村に銭湯ならぬ共同浴場があったそうだ。相棒の生家は築100年以上の古い家屋だが、彼が生まれたのを機に改築して浴室を作ったという。それまでどうしていたかというと、普段は洗面器の水にスポンジを浸し、それで身体を拭うのが入浴のかわりで、週に1回くらい共同浴場に行っていたそうだ。歴史映画を見ていると、下の写真のような水差しと洗面器を使って身体を拭くシーンが出てくるが、相棒が生まれた70年代初頭まで、そのような古式ゆかしい生活を送っていた人がいたなんて驚きだ。

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もっとも、自宅用のシャワーの便利さと快適さが知られるようになると、村じゅうの家庭にたちまち普及し、共同浴場は廃業してしまったそうだ。入浴そのものがレジャーである日本の銭湯と、身体を清潔にする用途しかないフランスの共同浴場では、意味あいがずいぶん違うようだ。
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by bonnjour | 2009-06-04 00:35 | 暮らす