B的日常
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ドイツ、デンマーク、フランス(一瞬)と、流浪の生活を約10年。昨年秋にポーランドに流れ着く。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
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美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
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引っ越し
7月末に今までいたアパートの契約が切れ、初めに入居した大学構内の宿舎に出戻ることになった。不動産広告風にいえば「駅徒歩5分、閑静な住宅街の美麗アパート」だったので残念だが、大学内の宿舎はロケーションこそ中心街から徒歩20分と少々不便ながら、大学のLANでインターネット使い放題、ケーブルTV完備、キッチンも大型冷蔵庫付きと設備は整っている。

いつもながら、引っ越しは面倒くさい。今回は同じ市内の移動なのでまだ楽だが、不要物を捨てて荷造り、掃除、運搬、荷解きという一連の作業はうんざりしてしまう。しかも今回は空き部屋の関係で8月の1ヵ月間だけシングルルーム+エキストラベッドの部屋でしのぎ、9月に家族用のアパートに移動することになっている。

↓ 女性家主のLさんの趣味できれいにまとめられたこんなアパートから出ていくのは残念。
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↓ ここがこれから1ヵ月暮らすシングルルーム。ソファベッドの下にエキストラベッドが収納されていて、寝るときはそれを引っ張り出す。ちょっとしたキャンプ気分?
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↓ シングルルームに備え付けのTVはデンマークが誇る高級オーディオ・メーカー、Bang & Olufsen製だったので感心した。ケーブルTVにはNHKも入っていて、ビックリ。
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by bonnjour | 2009-07-31 14:57 | 暮らす
ナクソス・ミュージック・ライブラリーにNaïveレーベルが加わっていた
通信状態がいまひとつ不安定なので、うっかりすると1週間くらいご無沙汰しているナクソス・ミュージック・ライブラリー(NML)(これではモトが取れないね)に、7月24日からNaïveとその傘下のレーベル(「Ambroisie」「Auvidis」「Opus 111」)が加わった。朗報だ。

本日現在ではNaïveで20タイトル、Ambroisieが14タイトル、Auvidisが20タイトル、Opus 111が20タイトルとまだまだ数が少なくて、Opus 111でスタートしてNaïveに引き継がれた名物プロジェクト「Vivaldi Edition」のNaïve移行後のタイトルは含まれていないが、これから順次追加されていくと嬉しい。

Vivaldi EditionはフランスのフォトグラファーDenis Rouvreによる美麗写真のジャケット(下記が実例。今年1月に発売されたオペラ「La Fida Ninfa」)でパッケージ購入の意欲を大いに誘っているが、ちょっと聴いてみたいと思ったタイトルが今後NMLで気軽に聴けるのならありがたい。

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というわけで、さっそくNMLでOpus 111レーベルからサラ・ミンガルドの歌うヴィヴァルディ/ヘンデル:声楽作品集(リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ)を聴いている。いつ聴いてもシビレる低音だ。
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by bonnjour | 2009-07-26 23:07 | 聴く&観る
9月の大型連休に便乗して
今年は9月に、日本で大型の連休があることに気付いたのが4月のはじめ。取引先は日本にあるので、連休中は暇になる。それから着々と計画を練ってきた。

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フランスのヴィシー(第二次世界大戦中に親独政府が置かれた、あの町だ。今ではのんびりした温泉リゾート地...らしい)のオペラハウスで開かれるこのコンサートに行こうと思い、旅行計画を立てた。大バッハの末息子、ヨハン・クリスチャンが当時の人気カストラート、ガエターノ・グァダーニ(グルックの「オルフェオとエウリディーチェ」の初演者として有名)のために書いたオペラ・アリアをフィリップ・ジャルスキーが歌う。演奏はジェレミー・ロレール指揮のル・セルクル・ド・ラルモニー。

温泉地にオペラハウスというと、なんだか熱海や草津に歌舞伎座があるみたいだが、療養目的の長期逗留が多いヨーロッパの温泉地では暇を持て余した湯治客のためにカジノやオペラハウスを設け、昼間は入浴、夜は社交に励んでもらうというわけだ。私はたった1泊するだけだが、せめて温泉社交場の雰囲気だけでも味わいたい。

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↑ Opéra de Vichyの、おいしそうな表紙の夏シーズン・プログラムはこちらからダウンロード可能。

デンマークからヴィシーには直行便がないので、まずパリに飛び、そこから鉄道でヴィシーに向かうことにした。せっかくだからパリにも何日か滞在しよう。その間に上演されるオペラを調べたら、ミンコフスキが指揮するグノーの「ミレイユ」は話題作だけにチケットが入手できなかったが、オペラ・バスティーユで上演されるセビリアの理髪師のチケットが取れた。一時、ロッシーニばかり聴いていた時期があるが、最近はとんとご無沙汰だったので良い機会だ。ロジーナはカリン・ドゥシェーというフランスのメゾ(見覚えがあると思ったら、アイム指揮のバッハとヘンデルの宗教曲のCDでソリストをやっていた人だ)、アルマヴィーヴァ伯爵はアントニーノ・シラグーザ。チケットはネットで予約すると無料で郵送してくれる。予約後、早々にチケットが届いて嬉しかったが、郵便物が不明になる事故が後をたたないフランスでは、直前の予約を除き一律にチケットを郵送というのはどうかと思う。
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コペンハーゲンからパリまでの飛行機、パリからヴィシーまでの列車の早割予約も抜かりなく押さえ...

↓ ついでにこんなものまで取り寄せた。
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もう、おのぼりさんモード全開である。
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by bonnjour | 2009-07-23 10:02 | 暮らす
BBC Promsでのヘンデル「パルテノーペ」
ロンドンで恒例のコンサート・シリーズBBC Promsが始まった(7月17日~9月12日)。その一環で7月19日の晩にロイヤル・アルバート・ホールでヘンデルのオペラ「Partenope(パルテノーペ)」がセミ・ステージ方式で上演され、BBCラジオがライブ中継した。

これは昨年、コペンハーゲンの王立劇場で新演出上演されたプロダクションをセミ・ステージで再演したものだ。ヘンデル没後250年の記念の年にふさわしく、今年のBBC Promsではこの作品のほか、サムソン(Prom 47)メサイア(Prom 68)など、計7つのコンサートでヘンデル作品が演奏される。

実は昨年の10月11日にコペンハーゲンでこの舞台を見たのだが、折りしもたちの悪い風邪が流行っており、ストーリー上重要な役割を担うロズミーラ役のメゾソプラノ、トゥーヴァ・セミニセンが当日、風邪でダウン。彼女は演技だけ行い、代役のTrine Bastrup Mollerがオーケストラ・ピットで歌う(それはそれで見事な歌唱だった)、という変則的上演だった。また、このプロダクションの呼び物のアンドレアス・ショルも少し前から風邪をひいており、いつもの輝きがない残念な出来に。悪いことは重なるもので、この日の上演はデンマークのラジオ局でライブ中継されたのだが、機材のトラブルによって第2幕の途中で放送が中断されるという信じられない一幕もあった。

というわけで、昨年の残念な気持ちを挽回すべく、今回のラジオ放送を聴いた。素晴らしい。ショルは絶好調で、技巧的な第2幕終盤のアリア「Furibondo spira il vento」では大喝采を浴びた。タイトルロールのパルテノーペを歌ったインガ・ダム=イェンセンは安定した歌唱で女王役の威厳たっぷりだし、ストーリーを動かすロズミーラ役のトゥーヴァ・セミニセンも微妙な心の動きを表現して秀逸だ。あと、個人的には今年30歳のフランス人カウンターテナー、クリストフ・デュモーが一番の注目株。また、ラルス・エリック・モルテンセン指揮のコンチェルト・コペンハーゲンが絶妙なアンサンブルを聴かせた。ロンドンに住んでいる人が、つくづくうらやましくなった。

さっそくデイリー・テレグラフ(電子版)にコンサート評が載っていたが、「ヘンデルのコミック・オペラに込められたイマジネーションと劇的真実に満ち満ちた数々のアリアを堪能」と、星5つを付けて絶賛している。

この放送は上演日の19日から1週間はWeb上で再聴が可能だ。ストーリーはこちらの過去記事をご参照。

【キャスト】
Partenope ...... Inger Dam-Jensen (soprano)
Rosmira ...... Tuva Semmingsen (mezzo-soprano)
Arsace ...... Andreas Scholl (countertenor)
Armindo ...... Christophe Dumax (countertenor)
Emilio ...... Bo Kristian Jensen (tenor)
Ormonte ...... Palle Knudsen (bass)

Concerto Copenhagen
Lars Ulrik Mortensen (conductor)


昨年のコペンハーゲンの舞台から。↓ 自分を裏切ったプレイボーイのアルサーチェ(CT:アンドレアス・ショル)に、男装して身元を偽り接近するロズミーラ(MS:トゥーヴァ・セミニセン)。
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↓ 宴のシーン。左からロズミーラ、アルサーチェ、パルテノーペ(S:インガ・ダム=イェンセン)。ご覧のように大変スタイリッシュな舞台で、今回のセミ・ステージ方式は視覚的には残念だが(といっても私はラジオで聴いたのだから関係ないが)、ともあれ演奏が絶好調だったのは何よりだ。なお、昨年のコペンハーゲンの舞台を収録したDVDが9月にデッカからリリースされるそうだ。
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by bonnjour | 2009-07-20 01:23 | 聴く&観る
寂しく暗い森で


W.A. Mozart "Dans un bois solitaire"(寂しく暗い森で) K. 308 (295b)
Werner Güra - Tenor
Christoph Berner- Piano
エディンバラ旅行も終わり、やっと通常の生活に復帰した。入院と療養、締めくくりに旅行でちょうど1カ月休業したら仕事のスピードが妙に遅くなっていて、困ったことだ。頭もリハビリしなくては。

「モーツアルトを聴くと頭が良くなる」という話がまことしやかに広がったこともあったが(と、無理やり話をつなげて...)、先日、エディンバラのナショナル・ギャラリー内で開かれたミニ・コンサートで聴いて良いなと思ったモーツアルトの「Dans un bois solitaire(寂しく暗い森で)」を聴き返している。モーツアルトの数少ない歌曲は大半がドイツ語の詩によるものだが、この曲と「Oiseaux, si tous les ans(鳥よ、年ごとに)」K. 307 (284d)だけはフランス語の歌詞に基づいている。「アリエッタ」(小アリア)と名付けられている通り、歌曲としては大掛かりな構成で、ストーリーに従って速度記号もアダージョ、プレスト、アレグロ、アダージョと推移する。モーツアルトのメロディにフランス語が乗るというのもなかなか味があることを発見した。上のYouTubeではドイツのテノール、ヴェルナー・ギューラが甘い声で歌っていて、なかなか良い。

【歌詞大意】
ある日、私は寂しく暗い森の中を歩いていた
木陰で子供が眠っていたが、それは怖ろしい愛の神(キューピッド)だった
ささいなことで目を覚ましてしまったキューピッドは
復讐の弓を掴み、無慈悲な矢で私の胸を射る
キューピッドは言う「さあ、シルヴィアのもとへ行け。
もう一度思い焦がれ、やつれ果てるのだ。
僕を起こしてしまったのだから、
一生涯彼女を愛するがよい」
    --- 詩: Antoine Houdar de La Motte 作 


このサイトで伴奏付き楽譜が再生できる。プレイバックにはSibelius Scorchという無料ソフトのインストールが必要。また国際モーツァルテウム財団のサイトでオンライン楽譜(私的利用に限り無料)が提供されている(K.の欄にケッヘル番号308を入力してGoボタンを押す)。

おまけ。元凶のキュービッド。
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William Adolphe Bouguereau (1825-1905), "Cupidon" (1875)
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by bonnjour | 2009-07-18 22:09 | 暮らす
エディンバラ旅行記 番外編 なかなかやめられない散財
月曜日に無事、エディンバラから帰ってきた。ポンド安になったとはいえ、やっぱり物価高のイギリス。旅行すると食事に入場料、おやつの買い食いやパブでビールと、何かと散財してしまう。特に飲食費関係。そこでせめてお土産代は倹約しようと、この↓2点にとどめた。スコットランド独特の方言をプリントしたティータオルと(そういえば日本でも土産物屋で方言をプリントした手拭いをよく見かけるが、土産物のアイデアってのは世界共通だ)、完成したらピンクッションになるクロスステッチのキット(3年以内の完成を目指す)。今回は荷物を機内持ち込みだけにしたので、楽しみにしていたシングルモルトは後で相棒に買ってきてもらうことにした。
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しかし最後の誘惑はエディンバラ空港の売店で待っていた。デンマークの香水屋には置いてなかった目当ての商品を空港売店で見つけ、フラフラと購入。EC内の移動なので免税にはならないが、お買い得風の表示があったのでよく考えずに買ってしまった。しかし後で日本の通販サイトを確認したら、日本では私の買い値より500円くらい安く買えることが分かった。EC外への国際便利用時に免税店で買えば、むろんそれより安くなる。今度こそ衝動買いはやめようと反省することしきり。

ところでエディンバラに到着し、アパートで荷物をほどいた時にクローゼットに見慣れぬシャツとネクタイを発見した。何じゃこれはと相棒に聞いたところ、今回のホスト(女性だからホステスか)であるEさんに誘われて行ったエディンバラ大学の「graduation ball」(卒業記念舞踏会)でネクタイ着用が必要だったので、仕方なく近所のマークス&スペンサーでネクタイを買い、ついでにそれに合ったドレスシャツも購入したとのこと。思わぬ出費になった上、舞踏会のチケットは20ポンドもしたのに飲み物が1杯付いているだけだったとプリプリしている。

実は事前にEさんからこの舞踏会に誘われ、行くかどうか迷っている相棒に「せっかくだから社会見学のつもりで行ってみたら」と背中を押したのは私だが、その時にドレスコードを確認して、必要ならネクタイを持って行ったほうがいいと言ったはずだ。それなのに、「大学の行事だから、ネクタイなんてなくてへーき、へーき」と根拠のない理屈で荷物に入れなかった相棒は高い代償を払ってしまったというわけ。フランスのしょぼい大学生と違って、格式高いイギリスの大学では時としてネクタイ着用が必要なのだよ。それにしても、ミラーボール(古い?)があったらよく反射して目立つであろうビーズの付いたネクタイなんて、これから付けるチャンスがあるんだろうか(爆笑)。
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by bonnjour | 2009-07-13 22:38 | 旅する
エディンバラ旅行記 その5 滞在最終日はあっという間に過ぎ
エディンバラ滞在もあっという間に最終日の日曜に突入。明日は朝9時にアパートを出て空港に向かわなくてはいけない。名残り惜しいことではあるが、もっと居たいと思ううちにその土地を去るのが楽しい旅のコツかもしれない。

アパートで朝食をとった後、まずはメールをチェックする必要がある相棒に付き合って近所のマクドナルドに行き、カプチーノ(スターバックスより安いのに頑張っている味だ)を飲みつつ店内の無線LANを拝借する。インターネット回線のない所に泊っていると、無線LANが無料で使えるこのような店は大変にありがたい。

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出足が遅いのであっという間にお昼時が来る。何度も前を通りかかってショーウィンドウに鎮座するブタ君の丸焼きが気になっていたこの店で、Hog Roll(豚ロール)なる、ブー君のなれの果てのサンドイッチを食べる。フカフカの豚肉とカリカリ香ばしい豚皮(下の写真の茶色くて四角い物体がそれだ)が入って約700円(サンドイッチ1個の値段にしては、高いなー)。見た目より、ずっとお腹いっぱいになって一応満足。皮付きローストポークはイギリスや、私たちが移り住んだドイツ、デンマークあたりでは普通だが、フランスの肉屋に行くとロースト用の豚肉には通常、皮がついていない。ヨーロッパ大陸のどこかに豚皮を食べる地域とそうでない地域の境界線でもあるのだろうか。日本も沖縄以外では豚皮を食べる習慣がないが、あれは北京ダックと同系統の珍味だと思う。
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次に向かったのはスコットランド国立博物館。スコットランドの歴史や風物、産業革命以降の科学技術の発展、装飾品など盛り沢山の展示がある。世界初のクローン羊ドリー(1996 - 2003)の剥製がここにあるとは知らなかった。

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ありし日のドリーちゃん。

相棒は「乗り物の歴史」展示に、私は18世紀のドレス(の複製)やコルセット(も複製)の試着ができるコーナーに夢中になる。

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博物館でたっぷり遊んだ後は、 セント・ジャイルズ大聖堂(写真上)にお参りしたり、エディンバラ城近辺の土産物屋をひやかしたり。土産物屋が立ち並び、様々なアトラクション施設のあるエディンバラは、一大観光地だと実感。

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↑ エディンバラ滞在最終日の夕食も、またインド料理。パブでハギスなどのスコットランド風メニューが食べたいという相棒を「アンタは月末までいるんだから、まだまだ食べるチャンスがあるでしょ」と説得してインド料理を強行した。タンドーリでグリルした肉類の盛り合わせと海老のカレー、サフランライスにナンを2人でシェア。うーん、やっぱりインド料理は美味しい。何度食べても飽きないのは、日本人の私に「カレーDNA」が組み込まれているからか?

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 ↑ こんなさりげない風景も味わい深いエディンバラを去るのが名残り惜しくなった。
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by bonnjour | 2009-07-12 20:46 | 旅する
エディンバラ旅行記 その4 スコットランドらしい風景を求めて日帰りバスツアー
スコットランドらしい風景を求めて、相棒と二人、エディンバラから日帰りのバスツアーに参加した。観光案内所で相談して選んだのは、「Oban, West Highland Lochs & Castles」という周遊コース。下の地図にあるルートで西ハイランド地方の湖と城、そして港町オーバンを訪ねるものだ。ツアー料金は入場料や飲食費抜きで33ポンド(約5,100円)。
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バスは9時過ぎに集合場所のエディンバラ城前を出発した。民族衣装のキルトに身を包んだ若いスコットランド人の兄ちゃんが大型バスの運転をしつつ、道中は装着したマイクでひっきりなしにガイドを行い、降車して観光した後はお客の人数確認や時間管理の添乗員業務までこなすという、一人三役の大活躍だ。同乗のお客さんはアメリカから来た女子学生風グループ、ドイツ人の年配夫婦、中学生くらいの男の子を連れたフランス人夫婦、中国語を話す女の子二人連れ、スペイン語を話すグループ等々、国際色豊か。ガイドの兄ちゃんの早口のスコティッシュ訛りは付いていくのが大変だが、イングランド人のお客さんがいないことを確認した上でイングランド人をおちょくるジョークを飛ばすなど、サービス精神も旺盛だ。
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 ↑ ハイランドの大自然をバックにした、こんな美しいお城を巡ったが、一番受けたのは...
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↑ この地方特産のハイランド・カウという牛や(まるで巨大な角を付けたチャウチャウ犬のよう)、

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↑ ドライブインの近くの牧草地で見かけた黒い羊と山羊。

ツアー企画者の意図とは違ったところに反応してしまう私たちだった。

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港町オーバン(Oban)(上の写真)で昼食を兼ねた休憩が1時間半ほど。この間にツアー参加者は思い思いの場所で食事をとる。漁港をもつこの町は「スコットランドのシーフードの都」だそうで、私たちはガイドの兄ちゃんが「あの店は美味しいよ」とちょこっともらした(立場上、特定の店の推薦はできないのだろうが)レストランに突進する。海を見渡す絶好のロケーションだ。バスの出発時間までに食事を済ませることができるのを確認した上で頼んだメニューは次の通り。

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↑ 相棒が頼んだ生牡蠣半ダース。新鮮でたっぷり太っていて美味。
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↑ これも相棒の頼んだ鮭のなんたらソース(名称を失念)添え。
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↑ 私は一点豪華主義で生牡蠣を含む海の幸盛り合わせ。グラスで頼んだシャルドネとの相性も良かった。バス出発の時間が迫っているので海老や蟹の殻を割るのがもどかしかったが、時間内にみごと完食。それにしてもイギリスでは素材の良さで食べさせる料理が一番だ。

↓ こちらはツアーの最後に訪れたローモンド湖。スコットランド民謡「ロッホ・ローモンド」の舞台になった湖だが、この民謡は、名誉革命の時代にイングランド軍に捕えられた反革命勢力の兵士が処刑された史実に基づく悲しい歌という説が有力だそうで、ちょっとしんみり。
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by bonnjour | 2009-07-11 10:15 | 旅する
エディンバラ旅行記 その3 海水浴場のち植物園
前日の美術館の長居がたたったのか、午前中は外出するエネルギーがなくアパートでダラダラと過ごす。昼食はまた飽きもせずインド料理、正確にいえばインド&ネパール料理を出すレストランでベジタリアン用の定食。肉が嫌いなわけではないが、暴飲暴食しがちな旅先ではベジタリアン用のインド料理がちょうどいい。
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お腹を満たした後は市内バスに乗り込み、エディンバラの市街地から30分たらずの場所にある海水浴場、ポートベロに海を見に行く。
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ここは、はじめ中産階級のリゾート地、次いで鉄道の発達によって労働者階級の行楽地として開けた場所だと案内板に書いてあった。見渡してみると、エディンバラと緯度がほぼ同じオーフスの海水浴場と同様、日光浴をしている人が大半で水に入っている人は少ない。

海を見てゆったりした気持ちになった後は、またバスに乗りエディンバラ王立植物園へ。ヴィクトリア時代の温室(パームハウス)が一番の目当て。海岸で長居しすぎたおかげで植物園に到着したのが温室が閉まる午後5時きっかりだったので内部は見られなかったが、その優美な外観を眺められただけでも収穫だ。
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植物園内にあった、エリザベス女王の母后であるエリザベス皇太后(1900 - 2002)に捧げられたガーデン。皇太后は2002年に101歳の天寿をまっとうしているが、「クィーン・マザー」の名で国民の人気者だった。スコットランド貴族の出身なので、エディンバラの人々にとってはとりわけ親しみが深いのかもしれない。
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クィーン・マザーのガーデンにあったあずまや(上の写真の正面の建物)の内部はきれいな貝細工で飾られている。
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貝細工のクローズアップ。「ER」(Elizabeth Regina、つまりラテン語の「クィーン・エリザベス」の略)と染めつけられたタイルを帆立貝やムール貝の貝殻が花弁のように囲んでいる。c0163963_958787.jpg


植物園内のカフェで一休み。有機栽培の生姜とリンゴで作られた不思議な飲み物を買った。
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夜は、相棒の共同研究者のEさんとまた待ち合わせて近所のパブで食事。フィッシュ&チップスなんていう典型的なパブ・メニューでちょっと胃がもたれる。
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by bonnjour | 2009-07-10 08:46 | 旅する
エディンバラ旅行記 その2 美術館に長居
滞在しているアパートにはインターネット回線が通っていないので、メールをチェックするために午前中、相棒が身を寄せているエディンバラ大学に立ち寄った。

↓ 目的地の数学科の建物の手前にあった動物学科のビル。様々な動物をかたどった壁の浮き彫りが、なかなかラブリーだ。
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昼食は学食で取る。コールスローとフライドポテトを添えた学食特製というハンバーガーを頼んだのだが、約700円とハンバーガーとしては充分に高価なのに肉のテクスチャーと味がまるで「マルシンハンバーグ」だったのでガッカリ。付け合わせのコールスローも、吉野家のほうがはるかに美味しい。
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午後はNational Gallery of Scotlandに行く。ロンドンのナショナルギャラリーなどに比べるとずっと規模が小さいので、目移りせずに作品をじっくり見ることができるのはかえっていいかも。
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↓ 収蔵作品の一例、サンドロ・ボッティチェリ作「眠る幼子イエスを崇拝する聖母マリア」。聖母と幼子イエスの表情や、精緻に描き込まれた植物の描写などにボッティチェリ節が炸裂している。スコットランドまで来てイタリア・ルネサンス絵画に感心するのもどうかと思うが、好きなんだから仕方ない。
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↓ 当然ながらスコットランド人画家のコレクションも充実している。サー・ヘンリー・レイバーン(Sir Henry Raeburn, 1756 - 1823)の、スケートをする牧師さんの絵(Portrait of The Reverend Robert Walker Skating)は、この美術館一の人気者で、ミュージアムショップにはこの絵柄のグッズが色々出ていた。
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結局、閉館時間までナショナルギャラリーに長居する。この日は木曜日で午後7時まで延長して開館していたが、6時から30分間、ギャラリー内で無料コンサートが開かれた。Emma Versteegという地元出身の若いソプラノが、所蔵作品のテーマにちなんで選んだパーセル、モーツアルト、ブラームス、シューマン、バーバー等の歌曲を歌った。バーバーのHermit Songsからの2曲が、この歌手の声やスタイルには一番合っていた。

2日目の夕食もエスニック系。インド料理レストランでベジタリアンのセットを頼む。コクのある味付けでボリュームもたっぷり。飛び込みで入った店だったが、昨日のネパール料理店を上回る水準だった。デンマークでは美味しいインド料理を出すレストランを見つけるのは至難の業なので、インド料理好きの私にとっては旧宗主国に旅した時がチャンスだ。
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↑ 野菜のパコラ(インド風天ぷら)。
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↑ 左がジャガイモとカリフラワーのサブジ(炒め煮)、右がホウレンソウのカレー。一緒に出てきたバスマティ米のサフランライスも美味だった。 
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by bonnjour | 2009-07-09 07:13 | 旅する