B的日常
bonnjour.exblog.jp

ドイツ、デンマーク、フランス(一瞬)と、流浪の生活を約10年。昨年秋にポーランドに流れ着く。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
ブログパーツ
プロフィール
美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
最新のトラックバック
Wheelock's L..
from えいじゅなすの本棚 − 英語..
ミケランジェリ/ショパン..
from クラシック音楽ぶった斬り
フィリップ・ジャルスキー..
from ご~けんのAudio & C..
NAXOS MUSIC ..
from Ceciliaの部屋
カテゴリ
以前の記事
その他のジャンル
<   2009年 08月 ( 15 )   > この月の画像一覧
甘い炎~忘れ去られたカストラート・アリア集
c0163963_5331011.jpg

カウンターテナーのフィリップ・ジャルスキーがこの秋、「La dolce Fiamma - Forgotten Castrato Arias(甘い炎~忘れ去られたカストラート・アリア集)」と題した新譜をリリースする。ヨハン・セバスチャン・バッハの末息子で「ロンドンのバッハ」の別名を持つヨハン・クリスチャン・バッハ(1735 – 1782)の、今では演奏されることのなくなってしまった作品に光を当てたオペラ・アリア集だ。

18世紀の伝説的カストラートに捧げた「カレスティーニ~あるカストラートの物語」(2007年11月リリース)に続く、ジャルスキーによる知られざるカストラート・レパートリーのアルバム第2弾といったところだが、今回組んだのはジェレミー・ロレール指揮のル・セルクル・ドゥラルモニー。ロレールは1973年パリ生まれの若手指揮者で、この30代コンビがバロックから古典派の過渡期に作曲された知られざる名曲をどう料理しているのか、今から楽しみだ。

【収録予定曲】

J.C.バッハ:
・歌劇『スキピオの慈悲』より アリア「Pugna il guerrie」
・歌劇『カラッターコ』よりレチタティーヴォ「Perfida Cartismandua」とアリア「Tra l'orro」
・歌劇『シリアのアドリアーノ』よりアリア「Cara la dolce fiamma」
・歌劇『テミストクレス』よりアリア「Ch'io parta?」

グルック:
・歌劇『オルフェオ』よりアリア「La legge accetto」(J.C.バッハがグルックに曲を献呈)
・歌劇『アルタセルセ』よりレチタティーヴォ、他(曲順未定)

c0163963_23271192.jpg
ヨハン・クリスチャン・バッハ(上の肖像)は大バッハが50歳のときにドイツのライプツィヒで生まれ、14歳で父バッハを亡くしたあと、親子ほど年の離れた異母兄のカール・フィリップ・エマヌエル・バッハに引き取られ音楽教育を継続するが、その後オペラを志してイタリアに留学し、最終的にはロンドンに定住して名声を得たコスモポリタンな作曲家だ。バッハ一族で唯一、オペラを手掛けたことや、バッハ家が深く信仰していたルター派からカトリックに改宗してしまったところなど、一族の異端児といえるかもしれない。ロンドンでは少年時代のモーツアルトと親交があり、この天才少年に影響を与えている。

今回のディスクではヨハン・クリスチャンが作曲したオペラから、カストラートのために書かれたアリアが集められている。その多くは世界新録音だという。また、併せて収録されたグルック(1714 – 1787)の「アルタセルセ」は、有名な「オルフェオとエウリディーチェ」(初版であるカストラートを起用した「ウィーン版」の初演が1762年)に20年ほど先立つ1741年に初演された彼のオペラ・デビュー作だ。

この時代の音楽に光を当てた理由については、ジャルスキーが昨年の8月にラジオ・プラハのインタビューで次のように語っており、今回のディスクの件にも触れている。
(中略)... それとは別に、バロック音楽とモーツアルトに挟まれて忘れ去られた感のある時代の音楽にも光を当てていきたいと思います。この時代には、トラエッタ(Traetta)、ヨメッリ(Jomelli)、ヨハン・クリスチャン・バッハ(Johann Christian Bach)といった、ギャラント・スタイルの優れたオペラ・セリア作曲家が沢山いました。ヨハン・クリスチャン・バッハの手によるオペラ・セリアのディスクを作る計画があります。彼はメタスタジオ(Metastasio)が書いた台本に基づいて、様々なオペラ(アルタセルセ、インドのアレクサンダー大王、ウティカのカトーネ、等)を作曲しています。

こうした作品は非常に美しく、作曲家自身も音楽史においてパイジェロと同じくらいの重要性を持っています。にもかかわらず、彼らの作品は大げさだといわれ、今ではあまり演奏されなくなってしまいました。しかし非常に力強い作品があります。これらはドラマチックなオペラとしての可能性を秘めています。若き日のグルックの作品を取り上げたチェチーリア・バルトリの素晴らしいディスク(訳注:「あの澄んだ流れ~グルック:イタリア・アリア集」)で、僕はこの時代を発見しました。チェチーリアのディスクを聴けば、グルックの才能は「オルフェオ」の登場を待たずに開花していたことが分かります。彼の作品の一部は忘れ去られていますが、その音楽は新鮮なインスピレーションにあふれ、力強く、オーケストレーションはバロックを超えてモーツアルトの先駆けとなっています。... (後略)


また、ドイツのクラシック音楽情報サイトKlassik Newsにディスクの紹介記事が載っていたのでご紹介する(拙訳)。
ジャルスキーによるヨハン・クリスチャン・バッハ

バッハといえばどうしてもヨハン・セバスチャンが思い浮かぶが、それだけがバッハではない。ライプツィヒ聖トーマス教会の音楽監督(訳注:J.S.バッハのこと)亡きあと、バッハ家の流れを担ったのは才能豊かな息子たちだ。その中で一番年少だったヨハン・クリスチャン(1735-1782)は、イタリア、ドイツ、ロンドンでキャリアを築いた。カウンターテナーのフィリップ・ジャルスキーはすでに、カストラートのカレスティーニのために書かれたアリアで、ほとんど忘れ去られたレパートリーを発掘するという途方もない楽しみを教えてくれた。そして今回はジェレミー・ロレール指揮のル・セルクル・ドゥラルモニーとともに、不当にもこれまで顧みられることのなかったヨハン・クリスチャン・バッハのオペラ作品に取り組んだ。

"La Dolce Fiamma" - 甘い炎、と題されたこのディスクで、ヨハン・クリスチャン・バッハはおそらく録音史上初めて、真のスター作曲家としての扱いを受けることになった。彼は全生涯を通してスターだった。テムズ川に遊んだ幼き日のモーツアルトでさえ、ヘンデルの死後イギリスのスター作曲家の座を引き継いだこの「ロンドンのバッハ(小川)」を詣でているのだ。ヨハン・クリスチャンのオペラ作品は当時の流儀に従って神話上の人物を中心に据えているが、音楽的には声楽およびオーケストラの扱いで、まったく新しい地平を開拓している。

彼のアリアを聴いたなら、その技法とドラマ性から、今まで埋もれていたモーツアルトの作品だと思うかもしれない。この新しいプロジェクトについて、ジャルスキーは「今まで忘れ去られていた作品に光を当て、その解釈者になるという役割が好きなんです」と語る。ヨハン・クリスチャン・バッハの時代がとうとうやってきた。
嬉しいことにヨーロッパでのリリース(11月13日)に先行し、日本では「来日記念盤」として10月21日に発売が予定されている。国内盤発売の詳細はこちらを参照。
[PR]
by bonnjour | 2009-08-29 05:02 | 聴く&観る
宵越しの銭は持たねぇ
昨夜はワークショップに参加していたEさんと夕食に行った。Eさんは先月、相棒がエディンバラでお世話になった共同研究者の女性だ。はじめ、私たちが行きつけの安めの店を2店ほど提案したが、「うーん、このお店が嫌だというわけじゃないんだけど、何かピンとこないのよねー」とごねられて(笑)、結局、前の晩に彼女がグループで行って気に入ったという、伝統的デンマーク料理を食べさせる老舗レストランに入った。老舗だけあって美味しくて量もたっぷりだったが、予算オーバーで涙が出る私たちである。

Eさんはブラジル出身で宵越しの銭は持たないタイプ。大学講師の給料では物価の高いエディンバラで生活していくのが大変、とこぼすがDINKSで可処分所得の高い彼女はお洒落が好きな上、毎晩のようにレストランやバーでの飲食を楽しんでいる。しかも山のように料理を注文しては「食べきれない...」といって豪快に残すのだ。これでは給料がいくら入っても足りないだろう。相棒も先月、Eさんに付き合わされて1か月間、昼食と夕食を色々なレストランで食べ歩いた結果、大変な散財をして青くなったのだ。

食後はグラッパが飲みたいという彼女の希望で、グラッパのメニューが豊富な運河沿いの洒落たバーに行く。小さなグラスに入ったグラッパが1杯50~80クローネ(900円~1450円)だから、ますます涙が出る私たち。グラッパを2杯飲んだ後、まだまだハシゴしたい様子のEさんを、店の外でバッタリ会ったワークショップ参加者のスペイン人Jさんに託して私たちは退散した。ラテンな人同士で盛り上がったことだろう。

お金の使いっぷりが大胆なEさんと対照的だったのが、オランダからワークショップに参加した年配のS教授夫妻だ。私たちの住む宿舎に滞在していた彼らは外食は一切せず、毎晩共同キッチンで自炊していた。地位もお金もある彼らのこと、さすがに共同冷蔵庫には高級そうなワインが入っていたが、これもデンマークより物価の安いオランダで仕入れてきたものに違いない。なにしろオランダから車でやってきたので食料を積み込むスペースはたっぷりあったのだ。名にし負うオランダ人の合理精神(=ケチケチ精神?)に感心した。

感心したのはいいけれど、S教授夫妻が夜7時から食後のコーヒーを飲み終わる10時頃まで共同キッチンとダイニングを占領するものだから、私たちは彼らが自室に戻るのをじっと待ち、夜10時過ぎに共同キッチンに行ってそそくさとラーメンなど作ったり、外で中華の持ち帰り弁当を買って自室で食べたりという1週間だった。たとえ相手が年長のS教授でなくても、「どいてください。私たちも料理がしたい」とは口が裂けても言えない「ヘタレ」な私たちである。

【おまけ】浅草名物サンバカーニバル。そういえば江戸っ子も「宵越しの銭は持たねぇ」がモットーだからブラジル人と相性がいいかも?
c0163963_032547.jpg

[PR]
by bonnjour | 2009-08-23 23:09 | 暮らす
夕食会で
c0163963_1291347.jpg

昨夜は相棒が事務局をつとめるワークショップの夕食会で、海辺にある洒落たレストランに行った。この夕食会は、相棒の大学に長く勤務するD先生が今年60歳になるお祝いを兼ねている。

通常、この種のワークショップやコンファレンスの夕食会は同伴の配偶者が無料で招待されるが、今回は同伴者の会費を徴収する。それが500クローネ(約9.000円/67ユーロ)とたいした値段なのだ。ワークショップ参加者である相棒は無料なので、同情した相棒が私の会費を半分負担してくれた。

↓ 奥の方にある建物が、そのレストラン。

c0163963_1293895.jpg

マリーナを見渡すテラスで食前酒(一目見てシャンパンだと思い喜んだら、実は「シャンメリー」のような味の炭酸カクテルだった。あれはいったい何?)をいただいた後、今年60歳になるD先生を祝って祝辞と記念品(名前を刻印したペン)の贈呈を行う。なお、赤いちゃんちゃんこの贈呈はなかった(笑)。c0163963_285759.jpg
その後、室内に移動してディナーが始まった。

それが....。

シーフードの前菜(オヒョウ、帆立貝、海老)。
c0163963_119366.jpg

牛肉のロースト。
c0163963_1192997.jpg

特製の誕生ケーキ。
c0163963_1194837.jpg


ワインは白(オーストラリア産シャルドネ)がグラス1杯、赤(フランス産シラー)がグラス2杯。

えっ、これだけで9,000円? 不味くはないけれど、感動する味でもない。日本の低価格でも水準の高いフランス料理店や、本場フランスの当たり外れなく美味しいレストランに比べたら、涙が出るようなコストパフォーマンスの悪さだ。しかしデンマークでフランス料理を食べてワインを飲んだら、この程度の出費はごく普通。この店のような価格帯の小洒落たレストランはけっこう賑わっているのだから、この街の人はいったいいくら給料をもらっているのだろうかと不思議になる。(高福祉社会で学費や医療費が無料で、高齢になれば充分な年金も出るので、子供の教育や老後に備えた貯蓄が不要、というのが大きいだろう)。

ともあれ、主役のD先生は感激してとても喜んでおられたし、ワークショップ参加者とその家族が親睦できたのだから、よいとしよう。

D先生の前には花火のついたお誕生日ケーキが登場。
c0163963_1311058.jpg

[PR]
by bonnjour | 2009-08-21 01:00 | 暮らす
お国訛り博覧会
今週、相棒は勤務先が主催する夏季ワークショップの事務局で結構忙しくしている。ヨーロッパ各国や日本などからの参加者が60人を超えたので、肝心のワークショップの内容に加え、宿泊手配などの事務処理も大変なようだ。

たとえば相棒が学部生時代からお世話になってきた旧知の先生を大学の宿舎に案内し、「ここがお部屋です」と(誇らしげに)ドアを開けたら、誰かさんの荷物が散らかっている部屋で、大慌てで町のホテルを予約しなおしたという椿事があった。後で分かったことだが、前の宿泊者がその日に部屋を移動することになっていたのにうっかりして、そのまま居残っていたということだ。ともあれ、そのとき部屋に着替え中のご婦人などがいなかったことは不幸中の幸いだ。

各国から参加者が集まるこの種のワークショップやコンファレンスでは、開催地がどこであれ英語が共通語になるので、さながらお国訛りの博覧会だ。スペイン人の参加者と相棒が、それぞれに強烈なアクセントの英語で立ち話をしていたところ、そばにいた日本人の参加者が英語で「あの、今喋っているのはフランス語ですか、スペイン語ですか?」と聞いてきたそうだ。三人三様にバツの悪い思いをしたことだろう(笑)。

c0163963_2095614.jpg

[PR]
by bonnjour | 2009-08-20 20:27 | 暮らす
日本語衛星放送JSTVが物珍しくて
今月から住んでいる大学の宿舎にはケーブルTVが入っていて、なんと日本語放送のチャンネルもあるというのは先日書いた。このチャンネルはJSTV(Japan Satellite Television)という衛星放送で、NHKニュース、ドラマ、教養・娯楽番組、スポーツなどを24時間放映している。

c0163963_21312815.jpg

ドイツに住んでいたときも局の存在は知っていたが、面倒なアンテナ設置工事をした上で月額50ユーロ(当時はユーロ高だったので8,000円くらい)という高額な料金を払ってまで見たい番組構成でもなかったので、契約することはまったく考えなかった。しかし、今の宿舎のように家賃に込みで見放題となると、物珍しさも手伝ってついついチャンネルを合わせてしまう。(ちなみに相棒もフランス語の国際放送TV 5が入るのが嬉しくて同様のことをするので、当面はチャンネル争いが激しくなりそう)。部屋の中は土足厳禁のスリッパ履きだし(これは相棒の実家も同様)、TVが日本語だと、自分がどこにいるのか一瞬わからなくなる。

といっても見る番組は日本にいたときと同様、ニュース、ドキュメンタリー、映画くらいで、大嫌いな(笑)スポーツ番組が始まると別のチャンネルに変える。8月という季節柄、太平洋戦争をテーマにした見応えのあるドキュメンタリーが多いのは嬉しい。なかでも8月15日に再放送されたNHKスペシャル「日本海軍 400時間の証言」(第三回 戦犯裁判 第二の戦争)という番組は、海軍という組織を守るため終戦直後に組織ぐるみで東京裁判の減刑工作を行った(その結果、海軍関係の被告は死刑を免れた)という史実が、組織トップに責任が及ぶことを防ぐための「トカゲの尻尾切り」という、現代にも通じるテーマで大変に興味深かった。この番組の情報源となっているのは、旧日本海軍のOBが内密に1980年から91年まで継続的に開催した「反省会」の録音テープ(計400時間)だが、これを掘り起こし、歴史の証言として形あるものにしたのは快挙だと思う。なおNHKスペシャルの放映に先立ち、記事内容をテープ起こしした単行本が発行されている: 戸高一成・編 『[証言録]海軍反省会』 PHP研究所刊、2009年8月1日発行。
[PR]
by bonnjour | 2009-08-18 18:20 | 暮らす
Uncle Ben's のパーボイルドライス
共用キッチンの戸棚に、過去の宿泊者が使い残した調味料や食材をまとめて「ご自由にお使いください」としているものがあった。そこで見つけたのがUncle Ben'sブランドのパーボイルドライス(でんぷんを糊化して保存性と栄養価を高めた加工米)だ。

c0163963_21135783.jpg

この米国ブランドのお米はヨーロッパのスーパーでもよく見かけるが、パーボイルド加工によって意図的に粘り気を取り除くという、いかにも日本人の味覚には合いそうもない商品なので、今まで買ったことはない。今回戸棚で見つけたのはBoil-in-Bagと名付けられた、穴のあいたプラスチックの袋ごと熱湯に入れ、コメが茹で上がったら袋を引き出して水切りするという商品で、ますます危険信号が点滅する(笑)。長粒米を茹でて水切りし、パラパラに仕上げる「湯どり」は、東南アジア一帯で行われている標準的調理法だが、それをプラスチックの袋でやってしまうところがコワい。でもせっかくだから、今度こいつを調理してどんな味だか試してみようと思う。

ところでブランドのキャラクターになっている「Uncle Ben」のアンクルは、「アンクル・トムの小屋」同様、年配の黒人男性を呼ぶのに使われた愛称だが、血縁でもないのに「おじさん」と馴れ馴れしく呼ぶところに彼らを見下すような感情が微妙に見え隠れするため、現在では好ましくない用法とされる。

とはいえUncle Ben'sの発売元であるマーズ社には、消費者に浸透したブランド名とキャラクターは手放せないというビジネス判断があったのだろう。なんとアンクル・ベンはそれまでの、コメ生産農家のおやじさんというキャラクター設定から出世して、今やUncle Ben'sという企業の会長という設定になっている(会長「就任」は2007年)。ブランドのWebサイトのトップページは、彼の肖像画が掲げられた会長室で、訪問者はブランドの歴史や商品ラインナップ、ベン会長の秘蔵レシピなどをインタラクティブに閲覧できるという仕組み。全世界的な経済危機を考慮してか、トップページに「お財布にやさしいレシピ」がポップアップするあたり、苦労して企業トップにまで登りつめたベン会長はさすがに気配りの人である。

c0163963_22565726.jpg


[PR]
by bonnjour | 2009-08-17 14:13 | 暮らす
共用キッチンの掃除魔
今月一杯暮らしている宿舎はシングルルームにエキストラベッドを入れた小さな部屋で、浴室は付いているが専用のキッチンはなく、同じフロアにある共用キッチンを使うことになっている。とはいえこのキッチンを使うのは私たちを含めて3室だけなので、いつも閑散としている。
c0163963_18494822.jpg

短期滞在者用の宿舎ということで、利用者は主に私たちのような外国人だ。キッチンの使い方にもお国柄が出る。ということで、「レンジを使ったら毎回洗剤で掃除してください」という注意書きが英語で書いてある。キッチンがピカピカなことで有名なドイツをはじめ、ヨーロッパでは料理をするたびにレンジ周りの油の飛びはねを完全に拭き掃除するのが普通のようだが、文化圏によっては台所が少々油汚れしていたほうが、こまめに美味しい料理を作っている証拠として歓迎されるときく。しかしこの油汚れは長期間放っておくと樹脂のようになって取り除くのが難しくなるから、汚したその場で拭い去るのが一番だ。
c0163963_18514220.jpg

掃除魔の私はレンジ周りに微妙に残っている油のベタベタ汚れが気になり、到着早々カウンタートップと換気扇のフード、そして戸棚の取っ手を全面的に拭き掃除した。相棒は「また始まった」とあきれ顔だが、汚れでベタベタしていたものを「キュッキュッ」と音がするほど磨きあげるのが快感なのだから、仕方ない。ついでに湯沸かしポットに蓄積していたカルキも、持ち込んだ除去剤を使って取り除いた。気分爽快。これって、形を変えたマーキング行為なのかも?
[PR]
by bonnjour | 2009-08-14 18:44 | 暮らす
夏休み帰省日記 その8 帰路はロンドンを経由して
夏休みの帰省も終わり、デンマークに戻る日がやってきた。往路と同様Ryanair利用だが、今度はトゥーロン空港からロンドンのスタンステッド空港を経由し、オーフスに降り立つというルート。相変わらず距離的には無駄なルートだが、直行便がないので仕方ない。

トゥーロン空港は海水浴場の片隅にある、小さな飛行場。建物は新しくて立派だが、発着する便が少ないので真夏のハイ・シーズンというのに閑散としている。
c0163963_1853869.jpg

ちょうどお昼時だったので出発前にフランス滞在最後の食事を、と思い空港のレストランで「本日の定食」のポークソテーを食べたが、1皿料理で10ユーロと割高なのに超ガッカリの味だった。街中のレストランと違い、競争のない空港の飲食店は(高速道路もしかり)たとえフランスであっても要注意だと反省。
c0163963_18552994.jpg


スタンステッド空港では待ち時間が3時間弱あったので、空港ラウンジでPCを開き、翌日夜が締め切りの仕事を内職。普段より集中できて効率が上がったのは夏休みのリラックス効果か、はたまた傍らの冷えたビールのおかげか?
c0163963_1905927.jpg


[PR]
by bonnjour | 2009-08-10 18:44 | 旅する
夏休み帰省日記 その7 マグダラのマリアが隠遁した洞窟
相棒の実家から車で20分ほどのサント=ボーム山塊(Massif de la Sainte-Baume)に行く。「サント=ボーム」の語源は土着のプロヴァンス語で、「聖なる洞窟」の意。山塊の下部は深い森林で覆われており、南フランスには珍しいアルプス的要素をもった植生が特徴となっている。これは巨大な山塊のせいで一帯が常に日陰になっているため。この森林は古くから畏敬の対象になってきたそうで、ちょっと日本の山岳信仰を思わせる。
c0163963_17293137.jpg

↓ 上の写真の洞窟周辺を拡大。左に見えるのは磔刑の像だ。
c0163963_1871679.jpg
山塊の名前にもなっている「聖なる洞窟」は山頂近くにあり、マグラダのマリアが晩年にこの洞窟で隠遁生活を送り、生涯を終えたという伝説がある。そんなわけでキリスト教の巡礼地となっており、麓にはドミニコ派が運営する教会や宿泊所がある。また洞窟にも礼拝堂が設けられており、定期的にミサが立てられている。
c0163963_17384141.jpg
Carlo Crivelli: Santa Maria Maddalena (c. 1477)


麓から山頂近くの洞窟に向かうルートは2つあり、坂の勾配と距離が違うので微妙に所要時間が違うが、いずれも50分前後で洞窟に到着する(日本の神社の参道に「女坂」と「男坂」があるのと同様)。巡礼地ではあるが、子供でも登れる手軽なハイキング・ルートとして宗教抜きでも人気のようで、家族連れグループを多数見かけた。ハイキングの準備をしなかった私たちは、麓の森を散歩しただけなのだが、南仏の強烈な日差しが嘘のように日中でもひっそりと湿っており、霊的なものを感じさせる不思議な森だ。
c0163963_1758731.jpg



麓にある巡礼者用宿泊所の入り口にあったマグダラのマリア像。
c0163963_18131676.jpg



修道院の建物の壁に設置された日時計。
c0163963_18142951.jpg

[PR]
by bonnjour | 2009-08-09 16:59 | 旅する
夏休み帰省日記 その6 親戚たちと森にピクニック
土曜日。アルプス山脈の麓、グルノーブルに住む相棒の叔母(といっても私たちと同世代)一家が帰省しているので、祖父母も含めて総勢10名で森にピクニックに行く。正午頃に到着して、大人はパスティス(南仏特産のアニス風味のリキュール)、相棒の従兄弟(小学生×2)はシロップの炭酸水割で乾杯する。ご馳走はハム、パテ、鶏モモのグリル、ラタトゥイユ(夏野菜の炒め煮)、タブレ(クスクスのサラダ)など。森の中の爽やかな空気を吸いながらの食事は美味しさ倍増だ。
c0163963_17193572.jpg


昼食の後は川の浅瀬を歩いて遊んだ。かなり水が冷たいので、5分ほど足を浸していると、頭まで冷えてくる。
c0163963_17213582.jpg



ピクニックでも、もちろんフランスパンを持参。私たち日本人にとってのオニギリみたいなもの?c0163963_17272235.jpg


よく見ると、川の中には魚がいっぱい。
c0163963_1728291.jpg


[PR]
by bonnjour | 2009-08-08 17:10 | 旅する