B的日常
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ドイツ、デンマーク、フランス(一瞬)と、流浪の生活を約10年。昨年秋にポーランドに流れ着く。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
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美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
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雪・雪・雪
昨年末からヨーロッパ全体を襲っている寒波の影響で、当地オーフスでもこの冬はよく雪が降る。本来は高緯度にもかかわらず、沖合を流れている暖流の影響もあって積雪はほとんどない場所なのだが、今年は特別だ。地元の人にいわせると、こんなに雪が降るのは20数年ぶりなのだとか。雪のおかげで足元がスッキリしないため、外に出るのも億劫になる。昨日はみぞれの降る中、意を決して徒歩15分ほどのスーパーに出かけたが、歩道や建物のタイルが滑りやすくなっていて、4回くらい転倒しそこなった。

寒さの割に地元の人の服装は、驚くほど軽装だ。薄手の半コートを羽織っただけで外を颯爽と歩く人たちを見ていると、寒さに強い体質が継承されているのだと感心してしまう。

雪が多いとはいえ、日照時間は確実に長くなっている。今日の日の出は午前7:18、日の入りは17:44。日照時間が極端に短くなる晩秋から冬にかけて、気分がふさぎこむ人が増える(冬季鬱病という言葉もある)北国だが、春に向けて一日ごとに日が長くなる今の季節は、暗闇から明るい場所に抜け出すような、ほっとする時期だ。

↓ 窓枠にできたツララ。
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by bonnjour | 2010-02-26 05:46 | 暮らす
天と地の間に


サンドリーヌ・ピオーが昨年の秋にリリースしたヘンデルの宗教的&哲学的アリア集「Between Heaven and Earth(天と地の間に)を、遅ればせながら聴いた。1曲目の「Disserratevi, o porte d’Averno」(オラトリオ『復活』HWV47より)から、重力をまったく感じさせない、天まで舞い上るような声の超絶技巧にぶっ飛んでしまう。ものすごいテクニックではあるが、胃もたれしそうな押しつけがましいところがないのが彼女の不思議なところだ。アルバムの冒頭と最後にイタリア語のアリアを置き、それ以外は英語の作品をもってきた構成も面白い。フランス語話者特有の、少々舌足らずで奇妙な柔らかさを感じさせる英語のディクションも、英語を母語としない私のような者にとっては違和感どころか、かえって心地よく響く(フレンチ・マジックというやつね)。

没後250年の記念の年となった昨年はヘンデルの作品に再び光が当たった感があったが、彼がソプラノという声種に託した「神々しさ」や「天の声」といったイメージを表現するのに、ピオーのちょっと人間離れした清浄な声ほどふさわしいものはないだろう。

アルバムには1曲だけ二重唱(オラトリオ『快活の人、沈思の人、温和の人』HWV 55より”As steals the morn upon the night")が含まれており、そこにテノールのトピ・レティプーが参加している。これがまた、地上のものとも思えない美しさで、二人の声のケミストリー(相性)の妙を感じる。

Handel, Between Heaven and Earth

【アルバム曲目】
1. La Resurrezione | Aria ‘Disserratevi, o porte d’Averno’
2. Theodora | Recitative ‘O Thou bright Sun!’
3. Theodora | Aria ‘With darkness deep as is my woe'
4. A song for st cecilia’s day | Aria ‘What passion cannot Music raise and quell’
5. Messiah | Aria ‘Rejoice greatly’
6. Theodora | Largo
7. Alexander Balus | Aria ‘O take me from this hateful light’
8. Alexander Balus | Recitative ‘Forgive, O queen’
9. Alexander Balus | Accompagnato ‘Calm thou my soul
10. Alexander Balus | Aria ‘Convey me to some peaceful shore’
11. Joseph and his brethren | Recitative ‘Art thou not Zaphnath? Is not Egypt sav’d?’
12. Joseph and his brethren | Aria ‘Prophetic raptures swell my breast’
13. L’allegro, Il penseroso, ed Il moderato | Duet ‘As steals the morn upon the night’ *
14. Solomon | Symphony (‘The Arrival of the Queen of Sheba')
15. L’allegro, il penseroso, ed il moderato Accompagnato | ‘First and chief on golden wing’
16. L’allegro, il penseroso, ed il moderato Accompagnato | Aria ‘Sweet bird'
17. Concerto Grosso in B Flat Major, op.3 no.2 | Largo
18. Samson | Aria ‘Let the bright seraphims'
19. Il Trionfo del Tempo e del Disinganno | Accompagnato ‘Pure del cielo’
20. Il Trionfo del Tempo e del Disinganno | Aria ‘Tu del Ciel ministro eletto'


Sandrine Piau (soprano)
Accademia Bizantina + Stefano Montanari (premier violon et direction)

* with Topi Lehtipuu (tenor)
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by bonnjour | 2010-02-14 08:58 | 聴く&観る
チキンライスとチョコレートケーキで誕生祝い
相棒の誕生日なので、いつもとは違った料理を作ってみた。

それは、チキンライスとチョコレートケーキ。

まるで子供の誕生会みたいだけど、チキンライスはケチャップ味でグリーンピースが載っている懐かしいやつではなく、鶏を丸ごと茹で、そこから出たスープでジャスミン・ライスを炊き、茹で鶏肉のスライスとスープを添える「海南鶏飯」というもの。シンガポール、マレーシア、タイのあたりに普及している料理だ。昔、シンガポールの屋台で食べた味を思い出しながら、なんとか類似品を作ってみた。

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【材料(4人前)】

* 米(本式にするならジャスミンライスなどの長粒米)カップ4杯
* 丸鶏1羽
* 長葱の青い部分 数本分
* 生姜 1かけ
* 塩
* サラダ油
* 鶏のタレ用にスイートチリソースやテンメンジャンなどお好みで

【作り方】

1. 丸ごとの鶏の皮と脂身を切り取り、取り分けておく。

2. 鍋に湯を1リットル沸かし、長葱の青い部分と生姜のスライス、皮を取り除いた丸鶏を入れ、20~30分煮る(煮すぎると食感が悪くなるので注意)。これで「茹で鶏」と「茹で汁(スープ)」が作れる。

3. 米を炒める脂を取るため、取り分けておいた皮と脂身を大き目のフライパン(米の調理に炊飯器を利用する場合)または鍋(米を鍋で炊く場合)に入れ、加熱して脂を出す。脂を出し切った皮や脂身は捨てる。

4. 米を洗い、ザルに入れて水気を切る。それを3.のフライパンまたは鍋に入れて、鶏の脂で炒める。

5. 米が透き通ったところで炊飯器に移すか、そのまま鍋で炊飯するが、その際、水ではなく上記の鶏の茹で汁に薄く塩を加えたものを使用する。水加減は通常の炊飯と同様。

6.茹で鶏は食べやすい大きさにスライスする。

7.茹で鶏に添えるソースは、タイのスイートチリソース(瓶入り)、テンメンジャン、生姜ダレ(生姜のすりおろし、サラダ油、塩を混ぜる)などを3種類ほど取り合わせる。

8.炊飯に使った残りの茹で汁は塩・胡椒で味を整え、スープとして供する。


さて、チョコレートケーキは、デンマークのレシピ・サイトにあった調合を参考に作ってみた。焼きあがるまでの香りは最高だったが、食べてみるとガッカリ。

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デンマークで売っている小麦粉には、なぜか「パン用」と「製菓用」の区別がなく(ドイツやフランスでは、いくつかの分類があり、それぞれ製パンや製菓に適したものが選べたのに、なぜだ!)、日本の「強力粉」(タンパク質が多い)に相当する、どちらかというとパンに適した小麦粉の一本やりだ。そのため、スポンジ系のケーキを作っても、パンのようなモチモチした質感に仕上がるのが困りものだった。それを防ぐために小麦粉と混ぜて使う馬鈴薯デンプン粉があるのだが、これを入れても思うような仕上がりにならない。そこで、地元のレシピに従えばもう少しお菓子らしい、ふわっとした仕上がりになるのではと思ったのだが、やっぱりパンのような食感。作るときに生地を混ぜ過ぎてグルテンが生成されてしまったのだろうか?相棒が「美味しい」といって食べてくれたのが救いだけど(実は味音痴か?)。
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by bonnjour | 2010-02-06 23:43 | 暮らす