B的日常
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ドイツ、デンマーク、フランス(一瞬)と、流浪の生活を約10年。昨年秋にポーランドに流れ着く。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
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美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
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夜行列車で空港へ。体力勝負の引っ越し
デンマークからドイツへの引っ越し当日である。相棒は日曜の早朝5時半に、引っ越し荷物を満載した自家用車でドイツめがけて出発した。一方、車に積みこめなかった荷物を持って飛行機で移動する私は、今まで住んでいた大学の宿舎を掃除し(律儀な日本人なので、こういう場面では掃除に熱が入る)、忘れ物がないか戸棚の中を最終チェックした。夜11時という変な時刻に地元駅を出るコペンハーゲン空港行きのインターシティに乗るまで、時間はたっぷりあるが落ち着かない。

↓ 熱が入った掃除の成果。なんだか退去するのがもったいなくなる。
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コペンハーゲンからケルン/ボン空港まで、片道70ユーロというgermanwingsの格安便(ただし諸経費を入れると結局90ユーロ近くになるのが、この手のビジネスの常套手段だ)を買ったはよいが、出発時刻が朝の8時台だった。当日朝に自宅を出るのでは、到底間に合わない。かといって前日入りして室料がバカ高いコペンハーゲンのホテルに泊まるのも、格安航空便を使う意味がなくなってしまう。というわけでエコノミー派の私に残された選択肢は夜行列車ということになる。体力勝負だなあ。

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午前3時過ぎ、コペンハーゲン空港駅に到着(上の写真)。同じことを考えている旅行者が続々とホームに降り立つ。これから4時間ほど、20キロのスーツケースを抱えて時間をつぶさなくてはいけないのは気が重いが、持参したホットコーヒー入り魔法瓶とiPodに入れた音楽と本とで、退屈な時間をなんとかやり過ごした。ちなみに「The Guide to Sleeping in Airports 」という、空港で夜明かしする人のクチコミ・サイトでは、コペンハーゲン空港の評判は上々だ。デンマークの治安が全体的に良好なこともあるが、確かに明るく機能的で、セキュリティもきちんとしている空港だ。そのあたり、怪しさ満点の早朝のパリ、シャルルドゴール空港(成田発のエールフランスの夜行便が早朝4時過ぎに到着するので日本人にはお馴染み)とは対照的。

↓ 空港内のセブンイレブン前のベンチ群が夜明かしに最適。24時間営業なので終始人通りが絶えず、安心して過ごせる。手前のカートの右端に載っているのが寒い季節の旅の友、魔法瓶。
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飛行機に乗るまでは体力と忍耐力が必要だったが、朝10時過ぎにケルン/ボン空港に到着した後は楽ちん。車で迎えにきてくれた相棒に荷物を託し、その日の午後は新しいアパートで昼寝というには長すぎる睡眠をとった。
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by bonnjour | 2011-02-27 07:23 | 暮らす
デンマーク名物Stegt flæskを初めて食べた
デンマーク滞在最後となる土曜の晩は、市庁舎の近くにあるデンマーク料理を出す老舗レストランRaadhuus Kafeenに行った。実は3年間の当地滞在で、デンマーク料理をレストランで食べるのはこれで2度目。外食のときには素朴でこってりしたデンマーク料理より、レストランでしか食べられないような凝った料理か、当たり外れの少ない中華やエスニック系の店に行くことが多かった。でも最後の晩くらいはデンマークの食生活に敬意を表して地元の料理を食べておきたい。

ということで今まで食べたことのなかったStegt flæskという、デンマーク名物の豚肉料理を頼んだ。 これは脂たっぷりの豚のバラ肉厚切りに塩をすりこんでカリカリになるまで焼いた、カロリーと脂肪分、そして塩分を想像したら卒倒しそうな料理だ。スーパーの精肉コーナーには必ずこれ用のバラ肉の塊が売られているが、私はいつもそれを横目で眺めながら、なるべく脂身の少なさそうな別の部位を買うことにしていた。さて、あの恐ろしげな脂身だらけの肉が、どんな料理になって登場するか、楽しみだ。

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銀のトレイに載って登場したStegt flæsk(これで一人分)は、日本なら4人前として出せそうな超大盛り。まずは量に圧倒されてしまう。そしてこの料理に付き物の、パセリがたっぷり入った白いソースが添えられている。あとは茹でジャガイモとビーツの薄切り。香ばしく焼けたバラ肉の一片をかじってみると、ビールによく合いそうな塩気と脂気が充満している。豚肉の主要生産国であるデンマークならではの、素材を生かした料理だ。ソースも、フランス料理あたりの手の込んだものと比較すると、いかにも素朴な家庭料理といった感じ(なので、外食費の高いデンマークのレストランでわざわざ食べるのは、やっぱりコストパフォーマンスが悪い)。

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ところでレストランに入る前、食前酒がわりに近くのパブでビールを飲んだ。市内には何軒も英国風パブがあるが、「シャーロック・ホームズ」という名前のこの店は、ここに来て間もない頃に見つけた。落ち着いて飲めるので(どうやら騒音源の学生連中は、もっと若向きの店に流れるようだ)、この店にだけ通いつめることになった。今日が最後だと思うと、これまでの3年間を思い出してちょっとセンチメンタルになる。店内では折りしもラグビーの試合のテレビ放映の真っ最中で、これを目当てに集まってきたお客たちが熱くなっている。相棒も私もスポーツ音痴なので、はじめはどの国が対戦しているのか見当もつかなかったが、これは欧州6カ国対抗のイングランド対フランス戦で、お客は皆、イングランドを応援しているのだった(英国パブなので当然)。後で知ったがオペラ鑑賞のヨーロッパ旅行中だったブログ仲間のアルチーナさんは、旦那様の希望でこの試合を現地ロンドンで観戦したそうだ。それだけ注目の試合だったらしい。

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by bonnjour | 2011-02-26 03:24 | 暮らす
引っ越し準備に大わらわ
週末に迫ったドイツへの引っ越しに向けて、家の中が慌ただしい。フランスの実家に車を取りに戻った相棒は、日曜の夜に無事帰ってきた。日本列島でいえば鹿児島から仙台までの距離をボロ車を使って1泊2日で走り抜けたことになる。車はボロいが、旧式でコンピューター制御の部品が使われていないおかげで、あまり故障もせずによく走ってくれるし、少々不具合があっても修理が簡単なのはありがたい。あとはドイツまで無事に走ってくれることを祈るのみ。

とはいっても私は別ルートでドイツ入りする。3年間のデンマーク滞在中に相棒の仕事関係の本や書類が増殖したこともあって、私が大型スーツケースを1個持って別行動しないと、とてもじゃないが荷物が運びきれないのだ。それで、コペンハーゲンからケルン/ボン空港に飛ぶことにした。ケルン行き飛行機は朝8時台に出るので、オーフスから夜行列車でのコペンハーゲン入り。ハードだ。でも何度も使ったコペンハーゲン空港とも、これでしばらくお別れかと思うと感慨深いものがある。

車とは別に、荷物運搬用のごく小さなトレーラーがあり、これは3年間大学の駐車場に置きっぱなしだったのだが、盗難防止にくくりつけておいた鎖の鍵が壊れてあやうく大ピンチになるところだった。今日、助っ人を頼んで鎖を切断できたのでよかった、よかった。市役所に転出届を出して、銀行口座も解約した。今まで大学内の宿舎でネット接続が提供されていたので、個人で契約したインターネットの解約という日本では簡単だが国によっては悪夢の始まりとなる作業がなかったのは助かる(ドイツで解約したときには顧客サービス係に何度いっても解約手続きが正常に処理されず、引っ越し先に督促状が届いて気が狂いかけた)。

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話は前後するが、相棒が単独行の車の長旅から無事に帰ってきてほっとしたのだが、もうひとつほっとしたのは、相棒の実家に送付を手配していた来月のパリ行きの切符(上の写真)が無事に入手できたこと。短期間だが交通の便利なボンに住むので、先日思い立ってパリのシャンゼリゼ劇場で上演されるヴィヴァルディの「Orlando furioso」のチケットを買った。スピノジ指揮のアンサンブル・マテウスの演奏で、タイトルロールのマリー・ニコル・ルミューをはじめ、ジェニファー・ラーモア(Alcina)、ベロニカ・カンヘミ(Angelica)、フィリップ・ジャルスキー(Ruggiero)等々、大変に豪華な顔ぶれである。 ケルンから出ているパリ行きの高速列車タリスに乗れば4時間で到着するのでフットワークも軽くなるというもの。 嬉しいことにパリ在住のCさん、アムステルダム在住のPさんご夫妻とも現地で会えることになった。

タリスの切符は、ドイツ国鉄のサイトで早割切符が売り切れていたのでフランス国鉄のサイトで買ったら、オンラインチケットに対応しておらず、フランス国内の鉄道駅で受け取るか郵送ということだった。便利なようで、ちょっと不便なシステムだ。そしてシャンゼリゼ劇場のチケットは、当日劇場での受け取りを指定したのに、なぜか郵送されていた。まあ無事に手元に届いたからよいのだが、なんだかいい加減だなあ。

さて、引っ越し荷造りに精を出す相棒を尻目に私が何をしているかというと、今週末締切の仕事が終わらない!
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by bonnjour | 2011-02-23 09:41 | 暮らす
世界のウチダが、いまさらながらのグラミー賞をとって
内田光子が今年のグラミー賞・最優秀インストゥルメンタル・ソリスト演奏賞をとったが、おおかたの日本人の反応は「その人、誰?」のようだ。血筋こそ日本人だが、幼少期からヨーロッパ文化の中で育ち、そのままずっと海外で活躍しているピアニストだから、ジャンル的には「外タレ」だし、そもそもクラシックの演奏家なんて、タレント的活動をしている人を除けば一般的知名度はないからね。

でも、数奇な人生(と奇抜なステージ衣裳)で有名になった女流ピアニストと比べて「どっちが上手なの?」という素朴な質問には脱力する。音楽家の活躍の場にはそれぞれの領域があって、数奇女史の場合には、演奏技術とかレパートリーの豊富さといった一般的な判断基準を超越して、コンサートにつめかけた聴衆(いわゆるクラシック・ファンとはちょっと違った層)の心を癒すという魔術(呪術?)の領域に踏み込んでいるのだから、困らせる質問はしないように。

ただ、数奇女史のコンサートの料金は、世界のウチダの来日公演の料金より妙に高いという事実には、「日本の音楽業界は、いったいどうなっとるんだ」と、ちょっとショックを受けてしまったりもする。

それにしても「いまさら感」のある受賞だ。同時に受賞したB’zの松本やジャズの上原ひろみの場合は、これから国際的な知名度がぐんと高くなるというメリットがあるだろうが、すでに大家の内田にグラミー賞を出しても、痛くも痒くもないような気がしないでもない。

夕刊フジでは(といっても通勤電車の網棚から拾って読んだのじゃなくて、オンライン記事)、今年のグラミー賞で日本人の受賞が多かったことについて「スポンサー不足に悩むアメリカの音楽業界が市場として大きな日本に注目しているというオトナの事情」(業界関係者)という、うがった見方も紹介されていた。もっとも内田クラスの演奏家ともなれば、別に日本人枠での受賞ではないだろうが。

さて、彼女がらみでなにか面白い動画はないか、YouTubeをさまよっていたら、バルトリ姐との共演シーンが出てきた。2006年にザルツブルクで行われたムーティ&ウィーン・フィルのモーツァルト生誕250年記念コンサートで、ソリストとして出演した内田とバルトリが、まさに夢の共演でK.505の演奏会用アリア「Ch'io mi scordi di te? (どうしてあなたが忘れられよう)」を歌ったもの。DVDは結局発売されなかったようなので、貴重な映像だ(YouTubeの動画はクラシック専門TV局 Mezzoで放映されたものの録画)。声楽界とピアノ界をそれぞれ代表する顔芸婦人の競演という点でも、グイグイ引き込まれるエキサイティングな演奏である。



ビデオを見るとわかるとおり、この作品はピアノ(作曲当時はもちろんフォルテピアノ)のオブリガートを伴っていて、まるで歌を伴ったピアノ協奏曲のようだ。あるときは歌にひっそりと寄り添い、あるときは歌とともに激情をたぎらせるピアノ・パートは表情に富んでいて、ピアニストと歌手のかけあいにゾクゾクする。

                                         ↓ この辺からゾクゾク・・・
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おまけ。20代はじめの貴重な映像 ↓ 


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by bonnjour | 2011-02-18 05:54 | 聴く&観る
ドイツ引っ越しに向けて
この冬は昨年に続き雪が多い。今日は、またもや粉雪が舞っている。こんな中でも自転車で颯爽と走りぬける人がいて(下の写真の真ん中あたりに注目)、さすが北国の人と感心する。

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相棒は昨日早朝に自宅を発ち、コペンハーゲン空港経由でフランスの実家に車を取りに戻った。フランスで登録した車だが、当地での長期使用は保険の問題があるため、1年前のクリスマス帰省のときに実家に置いてきた。でも、この車がないと今月末に控えたドイツへの引っ越しができないので、わざわざ取りに戻ったというわけ。ついでに、たまりまくった本や不要の服などをスーツケース2個、プラス機内持ち込み用ギリギリ・サイズのカバンに入れて、実家に運んでもらった。いまや相棒実家は私たちのトランクルームと化している。うちスーツケース1個は、私が日本で買ってきた和服と帯、着付け用品だけで制限重量の20キロに達し、相棒の機嫌を大いに損ねた。仮住まいなのにどんどん買い込み、その割に一度も着ているところを見たことがない、というのが怒りのポイントだが、私は着付けが下手で、まだ外出できるレベルじゃない(なのについ、買ってしまう)。

出発時にはちょっとしたドタバタがあった。早朝、といっても朝4時19分に地元駅を出るコペンハーゲン空港行き特急に乗るため、自宅から駅までタクシーを予約するつもりだったのだが、深夜バスの便があるのに気付き、それに乗ろうと節約精神を発揮したのが運のつき。相棒を朝3時半に送り出してやれやれと思っていたら、しばらくしてから血相を変えて戻ってきて「深夜バスが来なかった!」。あらためてタクシーを呼んで、なんとか列車に間に合ったことを知ったのは、彼が実家に到着してからである(相棒は、携帯電話を持たないという絶滅危惧種)。

ボンには3月から5月までの3カ月と、9月と10月の2カ月間の滞在予定。夏の間が空白なのは、相棒の仕事の受け入れ先の事情による。その隙間を埋めるように、相棒は論文を共同執筆中の東京のO先生に頼み込んで、6月から7月にかけての1カ月、O先生の勤務する都内の大学に招いてもらうことになった。私も、この期間は居場所がなくなるので一緒に日本の実家に避難する(実は7月に予定されているジャルスキーの日本公演にあわせ、ひそかに里帰りを画策していた。なんと好タイミング)。

ボンで5月まで滞在するアパートは、メールでの物件の説明と写真だけで即決した。家具付き・家庭用品・リネン類完備で数カ月単位で借りられる物件があっただけで有難いと思わなくちゃいけない。写真をみると、IKEAあたりで買ったらしいチープ感ただよう家具が「資産を有効活用するために家具付きアパートとして貸しています」という家主の事情を物語っている感じ・・・。でも、キッチンは使いやすそうだ。場所はボンの旧市街地から西に5キロほどいった地区。2005年に1年間住んだ場所も同じような方角だったので、雰囲気はだいたい予想がつく。静かで平凡な住宅街のはずだ。

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by bonnjour | 2011-02-16 18:54 | 暮らす
コンピューターはクイズ名人を超えられるか ― IBM「ワトソン」のチャレンジ
子供の頃、フジテレビ系列で平日の夕方に放映されていた「クイズ・グランプリ」という番組のファンだった。一般の視聴者が解答者として出場し、「社会」「科学」「文学・歴史」といったジャンル別の問題を選び、解答していくゲームだ。問題には難易度があり、難しい(マニアックな)問題には高い得点が設定してある。複数の解答者がいて、ボタン早押しで解答の権利を得る。

この番組の形式が、米国の人気クイズ番組「ジョパディ!(Jeopardy!)」を下敷きにしたものであることを、最近知った。米国で暮らしたことはないので、「ジョパディ!」という番組がどれほど一般に親しまれているのか、いまひとつピンとこないが、この番組の特別企画として明日14日から3日間、番組の歴代チャンピオン2人がIBMの開発した「ワトソン」というコンピューター・システムとクイズ対決する



「ワトソン」は、IBM社の創立者トーマス・J・ワトソンにちなんでネーミングされたコンピューターで、コンピューター言語でなく人間の話す「自然言語」でなされた、ありとあらゆるジャンルの質問に対し、正確で素早い解答を行うことに特化して開発された。特筆すべきは、解答の際にその答えに対する「確信度」を算定することで、人間なら直感的にやっていることをコンピューターにさせるのには大変な困難があったという。また、「ジョパディ!」で読み上げられる質問文には微妙な言葉の綾やアイロニー、謎掛けなどが多く含まれていて、そうした複雑な要素をコンピューターが解析するのは難問だ。IBMの研究者チームは4年がかりで「ワトソン」を開発したという。

対戦者は、「ジョパディ!」の歴代出場者の中で最多連勝記録を達成したケン・ジェニングス氏と、単独の出場者の累積賞金として最高の325万5,102ドルを稼いだ記録をもつブラッド・ラター氏。こういうクイズ名人の頭の中というのは、最近発見された星の名前から映画の中の名台詞、メキシコ料理に使われる特殊なスパイスの名前に野球選手の成績まで、果てしない分野の知識がぎっしり詰まっていて、問題文の読み上げとともにそれらの知識が即座に連携して解答が導きだされるのだろうか。人間の可能性はたいしたものだと感心する。

対する「ワトソン」は対戦前にメモリーに書籍100万冊分のさまざまなコンテンツ(百科事典、辞書、一般書籍、映画台本、等々)を読み込んでおき、問題文に含まれる特定の言葉をメモリー内の知識と結び付けて、確信をもって正しい解答を決定する。言葉の意味や文脈を分析する能力があるため、それが可能となっている。また、並列演算で大量の情報処理を行うプロセッサーの技術革新のおかげで、100万冊分の自然言語で書かれた情報を瞬時にチェックし、3秒以内に正解を見つけ出すという離れ業が可能になった。具体的にはPOWER7という汎用プロセッサーがコア数にして2,880個(!)使われている。

さて、この「ワトソン」だが、開発の目的は実世界での応用にあり、「大量のデータを取捨選択して的確な解答を導き出し、その信頼性を順位付けする」という能力を、今後は医療診断や医薬品の開発、法律分野では過去の判例の検索、ビジネス界では顧客サポートなど、さまざまな分野に応用していくという。

今回の人間とコンピューターのクイズ対決。私が会社員としての大半の年月を過ごし、現在でも間接的にお世話になっていないこともないIBMの「ワトソン」に肩入れしたい気持ちもあるが、接戦の末に人間に勝ってほしいような気もする。
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by bonnjour | 2011-02-13 17:29 | 思う
ソーセージロールの作り方
デンマークに滞在するのも残りわずかとなり、今更ながら、パン屋さんで出来合いのものを軽食用に買っていたソーセージロール(pølsehorn)を自作してみることにした。

前にスーパーの広告に載っていたのを切り抜いておいたレシピを参照する。
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【材料】
■ ぬるま湯 100cc
■ 生イースト 25g
■ マーガリン 75g
■ 小麦粉(日本の強力粉に相当) 450g
■ 牛乳 100cc
■ 卵 1個
■ 塩 小匙 1/2
■ ソーセージ(長いもの) 8本を真ん中から2つ切り
■ からし 少々

【作り方】
1. ぬるま湯に生イーストを溶かし、溶かしたマーガリンを加える(注:今回はマーガリンの買い置きがなかったのでバターにした。レシピ通りの75gでは私たちにはしつこ過ぎる予感がして、50gに削減。残りはオリーブ油を目分量で入れた)

2. そこに牛乳、卵、塩、小麦粉を加え、生地を混ぜて10分間発酵させる。

3. 生地を麺棒で延ばし、細長い三角形に切る。全部で16枚。 

4. 2つ切りにしたソーセージを三角形の生地の底辺付近に置き、頂点に向かって巻いていく(クロワッサンの要領)。好みでソーセージの周囲にからしを塗っておく。

5. 巻き終わったロールをオーブンの焼き皿に並べ、室温で10分間の二次発酵。

6. ロールの表面に照りだし用の卵液(分量外)を塗り、200度のオーブンで20~25分焼く。

粘土遊びに通じるものがある ↓
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焼かれるのを待っているロール ↓
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焼きあがりに近くなるとキッチンはパン特有の香ばしい匂いでいっぱいに。16個も作ったので、一度には食べきれなかったが、荒熱をとってから密封し冷蔵庫にしまっておけば数日間は保存できる。食べる前にオーブンに入れて温めると手軽なおやつになる ↓
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by bonnjour | 2011-02-05 02:57 | 暮らす