ヨーロッパの地方都市を転々とした挙げ句、ポーランドに流れ着いた管理人「B」の日常。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
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美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
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スコットランドの泥炭の香り
2009年 01月 24日
1月生まれの私に相棒が誕生日プレゼントをくれた。事前に「何がいい?」ときかれたのだが、デンマークに来てから物価高と商品の選択肢の少なさに物欲が低下しまくりの私には欲しいものが何もなく、「うーん」と答えを保留していたら、私にぴったりの物を選んでくれた。
それが、これ↓ スコットランドのアイラ島で作られているシングルモルト・ウイスキー「ラフロイグ(Laphroaig)」だ。ウイスキーの製造過程ではピート(泥炭)を燃やして原料の麦芽を乾燥させることで独特の香りを付けているが、ラフロイグはピート香がひときわ高いことで知られている。消毒薬のような、ちょっと「正露丸」を思わせる、強烈なフレイバーなので好き嫌いが分かれる。 日本にいた時、これを愛飲していた(といってもお洒落なバーではなく、近所の酒屋で買ったものを「家飲み」していたのだが)のを覚えていてくれたとは、泣かせるじゃないか。(あ、私、決してアル中ではありません)。しかし、デンマークの物価って高い。酒屋さんでそっと値段を調べたら、日本の小売値の倍の値段がついていた。 製造過程で使われる泥炭は低温地帯の沼地で植物が枯れた後、十分分解されずに堆積して形成されるものだが、ラフロイグが作られるアイラ島の泥炭は海藻が中心で、そこに含まれるヨード分が残って消毒薬のようなヨード香を発しているそうだ。そんな話をきくと、何万年も沼地に眠っていたスコットランドの海藻が目覚めて、ウイスキーの中から立ち昇ってくるような感じがする。 このウイスキーには小冊子が同封されているが、そこに打刻された固有の番号をウェブサイト経由で登録すれば「友の会」に入会できて、アイラ島の土地1平方フィートが「貸与」されるとのこと。いわゆる「町おこし」運動のようだが、ロマンをかきたてるではないか。なお、このウェブサイトは日本語を含む8カ国語に対応している。 ↑これが蒸留所。
by bonnjour
| 2009-01-24 09:36
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