B的日常
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ドイツ、デンマーク、フランス(一瞬)と、流浪の生活を約10年。昨年秋にポーランドに流れ着く。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
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美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
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ご近所にある「ユネスコ世界遺産」を、とうとう訪れた
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今月でボンを離れるにあたり、考えてみたら、まだ行っていない名所が沢山あることに気がついた。ベートーベンの生家とか、シューマンのお墓のある墓地とか。そうそう、ドイツ観光のハイライト、ライン川下りも、とうとうチャンスがなかったなあ。あと1週間のうちに、ベートーベンの家くらいは、ぜひ行ってみよう(この家は中心部にあって、私はよく前を通り過ぎている)。

そんななかで、休日にしか行けない場所として、ボンとケルンの間に位置するブリュールという町の「アウグストゥスブルク城」に、駆け込みで行ってきた。ここは、1984年にユネスコの世界遺産に指定された文化遺産だ。

この城が建てれたのは18世紀初頭。ケルンの大司教で選帝侯のクレメンス・アウグストが、趣味の鷹狩りの拠点のために作った城だ。バロックの贅をつくした建築に、彼の権力のほどがしのばれる。

大司教といえばカトリックの聖職者。坊さんが、こんな贅沢をして天罰は当たらなかったのだろうかと思ってしまうが、昔のヨーロッパの高位聖職者は、世俗の匂いプンプンだったのだから、まあこんなものだろう。クレメンス・アウグストはバイエルンのヴィッテルスバッハ家の出身だそうで、ということは19世紀末に憑かれたようにお城を建てまくったバイエルンの狂王、ルードヴィッヒ2世とも縁続きということになる。

c0163963_21112730.jpgこの城の一番の呼び物は、セレモニー用に作られた、壮大なバロック式階段(写真左)である。城の内部見学はガイドに従って移動することになっているので、いまひとつ時間をかけて観賞することができなかったのだが、とにかく「重厚・華麗」という感じで、カラフルな石材や彫刻、鉄骨細工、石膏細工が空間を埋め尽くしている。

多数ある居室も、それぞれに当時の最新流行であるロココ式を取り入れ、ある部屋は東洋渡りの陶器で飾り立てられたり、ある部屋は漆細工のような壁で覆われていたりと、いかにも金と手間がかかっているのがわかった。

大変に感心したのは、この城全体の管理体制の良さ。イタリアあたりでは、これ級の文化遺産でも、なんとなく管理に手抜きがあるような、ゆるい感じが否めないのだが(実はそういう「ゆるさ」が魅力でもある)、さすがドイツというべきか、見学者はガイド付きツアーで囲って、不審な行動は厳禁だし、あらゆる陳列品に「当陳列品は、Bosch社のアラームシステムでガードされています」という看板が付けられている。規則と秩序を重んじるドイツらしいと思った。
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by bonnjour | 2005-10-23 21:09 | 暮らす