ヨーロッパの地方都市を転々とした挙げ句、ポーランドに流れ着いた管理人「B」の日常。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
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美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
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旅行日記 台湾編:最終日は台北で自由時間
2005年 12月 01日
ツアーは昨日で終了したが、せっかく台湾まで足をのばしたので、1泊延泊を申し込んだ。昨日までの日程は、ツアーの常で万人向けの観光ハイライト、プラス、土産物屋訪問で、いささか欲求不満を感じるものだったのだが、その不満を今日一日で晴らそうと意気込む。
まずは台北の一大ランドマークである総統府(写真上)を見に行く。堂々たる、美しい建築。あいにく、内部見学ツアーの時間には合わなかったが、外観を見るだけでも価値のある建物だ。 この建物は、日本統治時代に「総督府」として建てられたもの(竣工:1919年)を、戦後、台湾総統のオフィスとして利用している。設計は、明治時代の洋風建築のドンともいえる辰野金吾の高弟であった長野宇平治だが、コンペに優勝した長野のプランを施主が気に入らず、森山松之介という人が改作して今の形になったそうだ。森山は、上諏訪温泉の「片倉館」(昔、建築を見るためにわざわざ行った思い出がある)という、洋風大浴場の設計なんかをしている人だ。 総統府に限らず、台湾には日本統治時代の洋風建築がけっこう残っているようだ。建築マニアの私としては、あらためて台湾を訪問し、建築見学ツアーをしたいものである。 次に訪れたのは、台北で一番古い寺院である龍山寺(1738年建立)。この界隈(萬華地区)は台北発祥の地だそうで、古い町並が続いている。 龍山寺の門前には漢方薬の薬種店が立ち並び、強い香りが一面に漂っている。薬屋の店先の歩道で、薬草を煎じているのを発見した(写真上)。朝鮮人参みたいな香りがたちこめていて、嗅いでいるだけでも効能がありそうだ。 ↑ 萬華地区の食堂で食べたお昼ご飯。写真奥から肉団子入りスープ、海老の揚げ物、汁ビーフン。 このお店、店舗と歩道の境い目が限りなく不明で、歩道でご飯を食べているのだか、通行人が食堂を勝手に通りすぎているのだか、よくわからないアジア的混沌さが食欲をそそる。 ひと皿ずつの価格が安く、盛り付けが比較的少ないのはタイなど他のアジアの国と同じで、ちょっとお腹が空いたときにつまんだり、一人で色々な料理を楽しんだりするのに好都合だ。 昼食後は、郊外の淡水という地区に行く。地下鉄の終点という交通の便のよいところにある河口の町で、かつてスペイン人たちが上陸して砦を築いた場所だ。 ここの日没風景は絶品、ときいて日没時間に合わせて赴いたのだが、あいにく天気が快晴とはいえず、あまりぱっとしない日没だった。 でも、湘南を思わせるリゾート地のムードが旅情をかきたててくれた。
by bonnjour
| 2005-12-01 21:24
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