ヨーロッパの地方都市を転々とした挙げ句、ポーランドに流れ着いた管理人「B」の日常。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
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美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
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ベルリンで大統領官邸に潜入
2006年 07月 12日
昨日からベルリンに来ている。
相棒にフェローシップを出してくれているフンボルト財団の、フェローが一堂に会する年次総会というのがベルリンで開かれ、家族も招待されたので、ベルリン見物がてら同行した。 昨日の午後から始まった総会、初日は公会堂に集まって式典が行われた。そして今日は年次総会のハイライト(?)、ドイツ連邦共和国大統領の官邸で、大統領夫妻が出席してのレセプションが開かれた。 現在、ドイツの国家元首である大統領というのは行政権を持たず、もっぱら儀礼的国家行為を行うことにその役割を限定されている。国を象徴するような存在なので、選出と世襲の違いはあれど、日本でいえば天皇みたいなものか。2004年に就任した現在の大統領、ホルスト・ケーラー氏は、大統領就任前はIMFの専務理事を務めていた人物だ。 官邸であるベルビュー宮殿の入り口では、パスポート提示と手荷物のチェックが行われ、さすがに官邸に入場する緊張感を感じる(その割には、事前に提出させられた氏名・生年月日と持参したパスポートの記述内容との照合はしていなかったけれど。ドイツって、結構いいかげん?)。 レセプションは敷地内の広大な庭園で開かれた(写真右上)。晴天に恵まれたのはいいけれど、恐ろしく暑い。主催者が「レセプションの服装はフォーマルで。特に民族衣装を歓迎します」と通知していたので、インド、アフリカ等(フンボルト財団のフェローは世界72ヵ国から来ており、国際色豊かだ)の色鮮やかな民族衣装をまとった人たちが行き来する。暑い国々の衣装はこんな天気にぴったりだ。逆に和服で参加した日本女性は汗だくになっていて、とても気の毒だった。なんでも、冬用の総裏の着物しか持っていないのを無理して着てきたという。いっぽう私は涼しさ重視のワンピースで乗り切った。 こちらが、レセプションでスピーチ台に立つ大統領のケーラー氏(大統領のホームページに掲載された、レセプションの記事から転載)。にこやかにスピーチする彼の背後には数人の眼光鋭い黒服の男たちが控えていて(この写真でも、大統領の左側背後と後景の建物の入り口に黒服さんがいるのが見える)、シークレットサービスなんて職業の人を初めて見た私は感心してしまった。相棒も「わー、ボディーガードだ。本物だ」と興奮している。彼らが放出する殺気は凄かったです。 写真の大統領が手に掲げているのはフンボルト財団の記念品のネクタイで、このレセプションで大統領にプレゼントされた。 大統領がスピーチに立つと、参加者たちが一斉にカメラを取り出して大統領の写真を撮りだしたのは、結構笑えた。お堅い研究者稼業をしていても、皆さん、結構ミーハーなんだなあ。
by bonnjour
| 2006-07-12 22:12
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