ヨーロッパの地方都市を転々とした挙げ句、ポーランドに流れ着いた管理人「B」の日常。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。
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美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
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年末帰省日記 その4:港町トゥーロンに行く
2010年 12月 30日
地中海に面した都市トゥーロン(Toulon)に行った。ブルボン朝の頃からフランス海軍の拠点として有名なところだ。相棒の実家からは車で約1時間。管轄の県庁所在地でもあるので、役所の手続きで私も今までに何度か訪れたことがある。 曇り空に時折り小雨がぱらつく天気ながら、南国だけあって厚めのジャケット1枚で外を歩けるほど暖かい。マリーナ沿いの遊歩道は、光を遮るものがないので曇天ながら十分に明るい。海っていいなあ。漁師らしいお兄さん二人組が、獲れた魚を直売していて大いに惹かれたが、生鮮食品の買い物は今日の目的ではないので断念した。 ↑ 遊歩道の先には立入禁止のフランス海軍の施設が。建物の正面に2台の大砲が鎮座しているのが勇ましい。 マリーナに面した庶民的なレストランで昼食をとる。前菜は魚のスープ、メインにタラのレモンソース添えを頼み、デザートはサヴァラン。こんな感じのメニューで義父母と我々の大人4人でワイン1本あけてチップ込み90ユーロ(現在のレートで約9800円)というのは、物価激高のデンマークから来ると「安い!」と感動せずにはいられない(が、ユーロ導入前のフランスの物価水準を知っている人たちからみるとちっとも安くないそうだ。それに円安・ユーロ高が最高潮になった頃のレートに換算すると1万5,000円近くになり、割高感が増す)。 ↑ 魚のスープ。何種類もの魚介類から良いダシが出ている。大きな壺になみなみと出されたので2回もおかわりしてしまった。浮き実はフランスパンの薄切りトーストにルイユというピリ辛のニンニク風味マヨネーズを塗ったもの。好みで刻んだチーズも。 ↑ タラの料理はアニスやレモングラスの風味がきいた甘めのソース添え。付け合わせのパスタの茹で加減はフランス風(=茹で過ぎ)だったけど、それを除けば美味。 ↑ サヴァランのシロップはラム酒が大盤振る舞いで、子供には危険。 ↑ 地元の名ラグビー選手が1964年に開いたレストラン。いい意味で田舎っぽいインテリアには、いまだに60年代の雰囲気が漂っていたりして・・・。 ↑ トゥーロン・オペラ。今シーズンはヴァイルの「ストリート・シーン」、プッチーニの「つばめ」、オッフェンバックの「天国と地獄」、ドニゼッティの「シャモニーのリンダ」、ウェーバーの「魔弾の射手」、パーセルの「ディドとエネアス」(ディド役はアントナッチ)など、有名作品を中心にバラエティ豊かに上演(でも見にいけないのが残念)。椰子の木の並木が南国らしい。 ↑ オペラの前の広場にはカフェがあって、ちょっとした社交の中心地になっている。 年末にわざわざこの町に来た目的は、相棒の偏頭痛の治療にある。ここに専門の良い医者がいるとの情報を得て、帰省中に診察を受けることにしたのだ。15年来の偏頭痛持ちである相棒は、何度か医者を変えてみたものの、頭痛との付き合いが切れないでいる。デンマークでも担当の家庭医に相談したのだが、医師が「うーん」と頭を抱えたまま有効な治療方針は示されず、放置プレイで早や2年。住民の医療費無料を実現しているデンマークでは、高騰する医療費を抑えるため、長年の偏頭痛のような生死にかかわらない病気は優先度が低く放っておかれがちのようだ。 で、今回診察を受けた専門医から今まで使ったことのない治療薬の処方を受け、しばらくそれを服用することになった。週に1回のペースで襲ってくる偏頭痛と、今度こそ縁を切ってほしいものだ。 ↑ なぜか沖縄や東南アジアの都市を思い出させる街並み。建物の後ろはすぐに港だ。 ↑ 港町らしく船具を売る店がある。 ↑ クリスマスのイルミネーションが美しい。
by bonnjour
| 2010-12-30 20:14
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