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B的日常
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ヨーロッパの地方都市を転々とした挙げ句、ポーランドに流れ着いた管理人「B」の日常。音楽、美術、風景、食べ物など、美しいものや変わったものを追いかけて味わうのが好き。

by bonnjour
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美しいものや変わったもの、美味しいものを追いかけるのが好きです。日々の生活で接した、そうしたものへの感想を綴っていきます。過去の記事であってもコメントは大歓迎です。メールはこちらにどうぞ。
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ジャルスキー@Echoクラシック賞授賞式
またまたカウンターテナーのフィリップ・ジャルスキーの話題。

彼は昨年末に出したディスクの「Carestini - The Story of a Castrato」が評価され、ドイツのグラミー賞といわれる「Echoクラシック賞」で「2008年の男性歌手」に選ばれたが、その授賞式が昨日(10/19)、ドイツのミュンヘンで開かれた。その際のインタビューが早速YouTubeに掲載されている(下記)。



なーんと、ジャルスキーは英語とドイツ語でインタビューに答えている。彼がフランス語以外の言語を話すのを初めて聞いた。どちらも時折「ハ行」が抜ける、いかにもフランス人らしい発音だけど、ご当地の言語でインタビューに答えるサービス精神は素晴らしい!YouTubeのコメント書き込みを見たら、彼がドイツ語を話していたことを、現地のファンが喜んでいた。いつもより挙動不審気味(笑)なのは、慣れない外国語でインタビューに答えているからだろう。

ということでインタビューの要約。ただし、ドイツ語の部分は、かなりいい加減です。

【インタビュー要約】

P.J.:(英語)賞をいただいて、とても感動しています。カウンターテナーという声にとって、今ちょうど革命が起きていると思います。このような賞をいただけたのは、カウンターテナーの声がノーマルな「オペラの声」として認められたということだと受けとめています。これはカウンターテナーの将来にとって喜ばしいことでしょう。オペラハウスではバロック・オペラが沢山上演されるようになってきましたが、それは自然なことだと思います。

インタビュアー:(英語)ドイツ語はお分かりになりますか?

P.J.: (ドイツ語)はい、少しなら。あまり上手くありませんがちょっと話せます。

インタビュアー:(ドイツ語)あら、お上手ですよ。ドイツ語で話しましょうか、それとも英語で?

P.J.:(ドイツ語)じゃあドイツ語でいきましょう。

インタビュアー: 時には聴衆は、この声は男性が歌っているのか、女性が歌っているのかと迷うと思うのですが。

P.J.:女性の声に聞こえるというよりは、子供の声に近いと思います。たぶん、それはカストラートの芸術に近いものでしょう。彼らは子供の声をそのまま保持していました。僕の場合は、女性の声というよりも...(口ごもる)

インタビュアー:(回答をさえぎって)声楽を始めたのは18歳の時ですね。

P.J.:はい、18歳というのは、非常に早いスタートとはいえません。子供の声だった時には歌を勉強したことはなく、ヴァイオリンとピアノをやっていました。ただし男性にとって、それ以前に声楽を始めるのは危険です。ですから18歳というのは、カウンターテナーの勉強を始めるには十分に若かったと思います。

インタビュアー:今後の夢を教えてください。

P.J.:夢はたくさんあります。たとえばチェチーリア・バルトリに会うこと。今日、実際にお会いすることができましたが(注:彼女も今回の受賞者の一人)、彼女は僕のアイドル、ロールモデルです。僕は幸運に恵まれていて、たくさんのディスクを録音することができました。今後はもっとヘンデルのオペラを舞台で歌いたいと思います。それが夢です。
by bonnjour | 2008-10-20 20:09 | 聴く&観る